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僕の優しい貴公子

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 ロイヤルが快感に表情を歪めながらも、熱い視線で僕を見つめている。

『ッハァ……ユーキ……ック……君は、なんて美しくて淫らなんだ……ハァッあぁ……そんな、瞳で見られたらハァッ……アッ』

 僕は挑発するように、更に腰を厭らしく揺らした。

 もっと、熱くなって……

 ロイヤルの髪をひと撫でして艶やかな笑みを浮かべると、ポールダンサーのように胸を反らして突き出した。

 厭らしい手つきでジャケットのボタンを片手で外し、ブラウスのボタンの隙間を縫って指を指し込み、自らの蕾を摘む。

『ッハァ……』

 艶かしい吐息を吐き、手の動きを速めると同時に、腰を激しく上下させていった。

『あぁ!!あぁ!!ロイヤル……ハァッ、ハァッ……すご……気持ち、いいっっ……ハァッ、ハァッ』

 ベッドが軋み、外された胸のジャケットのシルバーチェーンが左右に揺れて黒蝶貝のボタンにぶつかる音が甲高く響く。けれど、ロイヤルの耳には激しく乱れながらよがる、僕のエロティックな声しか耳に届いてないだろう。

 恍惚の表情を浮かべながら、ロイヤルの腰が上下にガクガクと震える。

『あぁっ、あぁっ……ダ、メ……も、いく……ッハァ』

 荒く息を吐きながら、「Mmmm……I"m coming(イく)!!」の声と共に、勢い良く白濁が噴き出した。

 それは、彼自身はもちろん、僕の着ているショートパンツやジャケット、フリルのブラウスだけでなく、僕自身の顎や鼻にまで飛び散った。

 顎についた白濁を人差し指で掬い取ると、舌を出してペロリと舐めあげた。口の中に酸っぱくて独特な味が広がっていく。

『あぁ……凄く、勢い良く飛んだね。折角ロイヤルが用意してくれた洋服まで、ベタベタになっちゃった』

 ロイヤルが欲心を露わにした表情で、半身を起こす。僕の汚れた指を掴んで引き寄せ、真っ赤に充血した唇で咥えた。

 チュクチュクと吸い上げる水音と指先に伝わる感覚に、まだ達せていない僕の肉欲の詰まった猛りがドクドクと蠢く。

『全部、舐めとって……』

 チュパッと音をたてて指を外させ、僅かに顎を上げた。睫毛を伏せて薄くなった視界から、彼を覗き見る。

 顎から鼻へと自身の放った白濁に口づけを落とすようにして綺麗にしていくロイヤルからは淫猥さは感じられず、むしろ気品すら感じられ、僕の背中をゾクゾクさせた。ジャケットやブラウスにまで舌を伸ばし、丁寧に白濁を舐め取るロイヤルの忠臣ぶりが可愛くて、僕は彼の髪へ差し込むと優しく梳いてやった。

『ねぇ。ここも、いっぱいかかっちゃった……』

 僕はショートパンツの中心から顔を覗かせている、ロイヤルの白濁と自身の欲蜜で濡れる下半身を指差した。

『フフッ……綺麗にしてあげるよ』

 ロイヤルは僕の硬く勃ち上がった男塊を大きな掌に包み込み、欲蜜の滴る先端に恭しく口づけを落とした。

『あぁ……ビクビクと震えてるね。イキたくて、堪らないって訴えてる。
 君はイケナイ子だね。僕をこんな淫靡な世界へと導いて。男性の象徴を咥えるなんてこと、想像もつかなかったのに、今僕はこれが欲しくて仕方ない。

 ユーキだからだよ。君のだから、欲しいんだ……』
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