<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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誘惑 ー大和視点ー

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「んんっ!!」

 美姫の言葉で、大和は急に現実に引き戻された。

 これじゃ、あの変態ヤローと一緒じゃねぇか。もう美姫を悲しませるようなことは、俺はしねぇって、決めたんだ……

 パンティーを一気に引き上げ、腰を少し持ち上げて履かせた。一瞬美姫はビクンッと腰を揺らし、「んふっ...…」と声を漏らしたが、なんとか耐えた。

 レギンスを履かせるのはあまりにも過酷そうなのでやめ、ショートパンツだけ履かせることにした。

 コートがあるし、ここからタクシーに乗って俺のマンションに向かうだけだから、それほど問題ねぇよな……

 ようやくショートパンツを履かせ終えた頃には、大和は全身汗だくだった。

 来た時に使ったタクシーはもう帰してしまったので、別のタクシーを呼ぶことにした。すると、タクシーを呼んだ時点でちょうどスマホの充電が切れてしまい、電源が落ちた。

 タクシーが来る間、ベッドの下に転がしてある男をどうするか考える。

 警察に引き渡すわけにはいかねぇしな。ま、ここまでされればきっともう美姫には手を出すことはねぇだろうし……

 もし、また美姫に手を出すことがあれば…その時は容赦しない。

 美姫は未だ媚薬の熱に侵され、短く荒い息を吐いていた。

 いつまでこの誘惑に耐えきれんだ、俺は。いや、耐えなきゃいけねぇんだ……

 大和は、美姫の苦しげでいて色香のある呼吸を静かに睫毛を伏せ、味わった。

 美姫は自分で立つどころか手足を動かすこともままならないので、大和が抱きかかえてタクシーに乗り込むことになった。目的地を運転手に告げ、車が走りだす。

「彼女さん、病気かい?」

 50代後半に見える頭髪の薄い、人の良さそうな運転手が心配そうに美姫を覗き込む。

「えぇ…まぁ……」

 大和は曖昧に頷いた。腕の中では美姫が苦しそうに喘ぎながら、大和に身を委ねる。美姫の熱が伝わり、美姫の匂いに包まれ、美姫の華奢な躰を感じる。

 この時間が、永遠に続けばいい……

 思わず、そんな虚しい願いを胸に抱いてしまう。

 だが、時はそんな思いを嘲笑うかのように無情に過ぎ去り、タクシーは目的地である大和のマンションの前へと到着した。

 タクシーの中ではかなり我慢していたのか、少し落ち着いてきたかと思った美姫の呼吸がマンションの中に入った途端に激しくなった。

「ハァッ...ハァッ...…」
「あともう少しだ、がんばれ...…」

 気の利いた台詞が思いつかず、小学生並みの言葉しか掛けられない自分が情けなくなる。

 ようやく部屋の前まで着き、鍵穴に鍵を挿そうとした途端、手から滑り落ちてしまう。

 何やってんだ、俺は……

 美姫を抱いたまま腰を屈めて鍵を拾おうとすると、美姫に覆いかぶさるような形になり、また大和の中の欲情が燃え上がる。

 このまま美姫を押し倒して蹂躙したい……

 ガチャッと扉が音がし、隣に住んでいる若い男が中から出てきた。大和はビクッと背中を震わせ、急いで鍵を拾って起き上がった。

「こんばんは……」

 男は小声でそう言いながら、大和の腕の中で呼吸を乱す美姫を眼鏡越しに一瞥し、一瞬驚いたような表情を見せ、歩き去って行った。
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