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凌辱
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「美姫ちゃんの唇、柔らかいなぁ、プクプク……」
礼音の舌先が美姫の唇の輪郭をなぞる。背筋がゾクゾクと粟立ち、「ん……」声を漏らしてしまう。
そんな自分に嫌悪感を抱き、唇の合間を縫って侵入しようとする礼音の舌を、美姫は精一杯力を込めて噛んだ。
「ってぇ……」
礼音が舌を引っ込める。舌からは、少し血が滲んでいた。それを見て、美姫は少し胸が痛んだ。
「ったく、こんな荒々しいキス、初めてだよ。俺のこと、本気で拒絶する女も……」
礼音はゴクリと生唾を血とともに飲み込むと、再び美姫に顔を近付けた。
「かなり、美姫ちゃんのこと本気になってきちゃった……彼氏から、寝とっちゃおうかなぁ」
『彼氏』と言われて、秀一の顔が即座に浮かぶ。
秀一、さん……さっき、声を聞いた時はあんなに幸せだったのに。お、願い……来て……今すぐ……ここから、連れ出して……
物理的に考えて、すぐここに来られるはずなんてない……分かっている。それでも……美姫は、奇跡を願わずにはいられなかった。
「このままここでってのもいいけど、美姫ちゃん床だと冷たいし、硬いっしょ」
そんなところでは気配りを見せ、礼音はいつも見せるような爽やかな笑顔を見せた。だが、その笑顔の裏には狂気が潜んでいることを知った美姫には、ソレは、もう……恐怖心を煽る材料でしかない。
鍋料理が綺麗に片付けられたテーブルの奥にある、シングルベッドへと礼音が目線を向ける。
あそこまで連れて行かれたら、終わる……
そう思い、美姫は必死で拘束を逃れようとするが、どんどん力が抜けていき、手を上げることさえままならない。汗がジワジワと込み上がる。
そんな美姫を嘲笑い、礼音がいとも簡単に美姫のぐったりとした躰を持ち上げてしまった。
「っっ……」
「さ、楽しい時間の始まりだよ♪」
礼音は美姫をひょいと軽く抱き上げ、大股で歩きながら颯爽とテーブルを跨ぎ、ベッドへと向かった。
「っ……れ、お……やだ……や、めって……!」
美姫の必死の訴えに耳を貸さず、礼音が彼女の華奢な躰を丁寧にベッドに下ろす。冷たいシーツが美姫の背中にベットリと張り付き、重力が倍になったかのように躰が押し付けられるように重い。
か、らだが……言うこと、聞かない……
暫くすると鉛のように重くなっていた躰が痺れたようになってきて、金縛りにあっているかのように感じた。毛穴から滲み出てきた汗は投げ出された躰がシーツに沈み込んでいくほど、ますますべったりと張り付いて気持ち悪い。全身が火照り、焼けるように熱い……それと共に疼きの地雷が埋め込まれているのを感じる。
少しでもそこに触れたら……爆発してしまいそう……
敏感になり始めた躰は皮膚と接触している部分が熱く、少し動いただけで躰に微弱な電流が穿き快感を呼び起こす。
「美姫ちゃん、暑そうだね……服、脱がせてあげるね」
「い、や……」
礼音の舌先が美姫の唇の輪郭をなぞる。背筋がゾクゾクと粟立ち、「ん……」声を漏らしてしまう。
そんな自分に嫌悪感を抱き、唇の合間を縫って侵入しようとする礼音の舌を、美姫は精一杯力を込めて噛んだ。
「ってぇ……」
礼音が舌を引っ込める。舌からは、少し血が滲んでいた。それを見て、美姫は少し胸が痛んだ。
「ったく、こんな荒々しいキス、初めてだよ。俺のこと、本気で拒絶する女も……」
礼音はゴクリと生唾を血とともに飲み込むと、再び美姫に顔を近付けた。
「かなり、美姫ちゃんのこと本気になってきちゃった……彼氏から、寝とっちゃおうかなぁ」
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秀一、さん……さっき、声を聞いた時はあんなに幸せだったのに。お、願い……来て……今すぐ……ここから、連れ出して……
物理的に考えて、すぐここに来られるはずなんてない……分かっている。それでも……美姫は、奇跡を願わずにはいられなかった。
「このままここでってのもいいけど、美姫ちゃん床だと冷たいし、硬いっしょ」
そんなところでは気配りを見せ、礼音はいつも見せるような爽やかな笑顔を見せた。だが、その笑顔の裏には狂気が潜んでいることを知った美姫には、ソレは、もう……恐怖心を煽る材料でしかない。
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あそこまで連れて行かれたら、終わる……
そう思い、美姫は必死で拘束を逃れようとするが、どんどん力が抜けていき、手を上げることさえままならない。汗がジワジワと込み上がる。
そんな美姫を嘲笑い、礼音がいとも簡単に美姫のぐったりとした躰を持ち上げてしまった。
「っっ……」
「さ、楽しい時間の始まりだよ♪」
礼音は美姫をひょいと軽く抱き上げ、大股で歩きながら颯爽とテーブルを跨ぎ、ベッドへと向かった。
「っ……れ、お……やだ……や、めって……!」
美姫の必死の訴えに耳を貸さず、礼音が彼女の華奢な躰を丁寧にベッドに下ろす。冷たいシーツが美姫の背中にベットリと張り付き、重力が倍になったかのように躰が押し付けられるように重い。
か、らだが……言うこと、聞かない……
暫くすると鉛のように重くなっていた躰が痺れたようになってきて、金縛りにあっているかのように感じた。毛穴から滲み出てきた汗は投げ出された躰がシーツに沈み込んでいくほど、ますますべったりと張り付いて気持ち悪い。全身が火照り、焼けるように熱い……それと共に疼きの地雷が埋め込まれているのを感じる。
少しでもそこに触れたら……爆発してしまいそう……
敏感になり始めた躰は皮膚と接触している部分が熱く、少し動いただけで躰に微弱な電流が穿き快感を呼び起こす。
「美姫ちゃん、暑そうだね……服、脱がせてあげるね」
「い、や……」
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