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凌辱
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先程まで優しさをたたえていた瞳は影を潜め、代わりに野獣のような熱を帯びたヘーゼルグリーンの瞳に捕われ、美姫の身が竦んだ。
「や、めて…そんな……悪い、冗談……」
そうだ、これはタチの悪い悪戯なんだ……きっと他のみんなは何処かに隠れていて、私がビックリしているのを見て、笑ってる。そして、「ごめんねぇ...」なんて言いながら、もうすぐ現れてくるに違いない。
もうすぐ……もう、すぐ……もう……
「本気、だよ?」
礼音が首を傾げてニヤリと笑う。嗜虐性を秘めたその笑みに美姫の鼓動がバクバクと警報を打ち鳴らす……
逃げ、なきゃ……
そう思うのに、
ガクン……「んぅはっ!!」
自分の体重を支えることも出来ず、膝から崩れ落ちてしまう。
崩れ落ちた拍子にテーブルの角に打ち付けてしまった尾てい骨がヒリヒリと痛むが、そんなことに構っている暇は今はない。床に手を付き、お尻をつけたままズルズルとラグの繊維を引き摺るようにして後退る。
全身が熱くて、腕に力が入らず肘から震えてガクガクする。脂汗が毛穴から吹き出し、毛髪に絡み、脇下と背中もじっとりと濡れてきた。
「ふふっ、なぁにしてるの?美姫ちゃぁん♪」
捕らえようと思えば直ぐにでも追い付けるはずなのに、礼音は後退る美姫を不敵な笑みを浮かべながら見つめるだけだった。
それから悠々とした歩調で一歩、また一歩と少しずつ距離を詰め、美姫の恐怖心をヒタヒタと煽ってくる。
細長い糸の柔らかな繊維の手触りが冷たい木の床の感触へと変わる。震える肘に力を入れて床を押すようにしながら、必死に腰を浮かせ、足を踏み込みながら蹴る。
ガシャンッ
「った!!」
肘がガラス戸に当たった。ガラス戸に指を引っ掛けて開けようとするけれど、指先に力が込められず、ガタガタと虚しい音だけが部屋に響いた。
お、願いっ……開いて……お願いっ、だからっっ!!!
「その、怯える表情も可愛くてたまんないなぁ」
礼音は美姫の目線まで下りてくると、完璧な笑みで微笑んだ。
「美姫ちゃんってさぁ……根性あるよね。あの媚薬、効き始めたらかなり足腰くるはずなんだけど」
び、媚薬!?じゃあ、躰中熱くて、力が抜けるようなこの感覚は……媚薬を飲まされたからなの!?
美姫の舌にホットレモネードのとろみが蘇る。すぐに家を出るからと安心し、礼音とふたりきりになってしまった自分の行動を悔いても、もう遅い。
礼音が美姫の頬に手を添える。
「や、めてっ……」
渾身の力で振り払おうとするけれど、ペシッと乾いた音とともに美姫の腕がだらりと床に落ちるだけだった。
「ふふっ、いいねぇ……簡単に手に入らない女の子って、そそるなぁ……」
「や、めて…そんな……悪い、冗談……」
そうだ、これはタチの悪い悪戯なんだ……きっと他のみんなは何処かに隠れていて、私がビックリしているのを見て、笑ってる。そして、「ごめんねぇ...」なんて言いながら、もうすぐ現れてくるに違いない。
もうすぐ……もう、すぐ……もう……
「本気、だよ?」
礼音が首を傾げてニヤリと笑う。嗜虐性を秘めたその笑みに美姫の鼓動がバクバクと警報を打ち鳴らす……
逃げ、なきゃ……
そう思うのに、
ガクン……「んぅはっ!!」
自分の体重を支えることも出来ず、膝から崩れ落ちてしまう。
崩れ落ちた拍子にテーブルの角に打ち付けてしまった尾てい骨がヒリヒリと痛むが、そんなことに構っている暇は今はない。床に手を付き、お尻をつけたままズルズルとラグの繊維を引き摺るようにして後退る。
全身が熱くて、腕に力が入らず肘から震えてガクガクする。脂汗が毛穴から吹き出し、毛髪に絡み、脇下と背中もじっとりと濡れてきた。
「ふふっ、なぁにしてるの?美姫ちゃぁん♪」
捕らえようと思えば直ぐにでも追い付けるはずなのに、礼音は後退る美姫を不敵な笑みを浮かべながら見つめるだけだった。
それから悠々とした歩調で一歩、また一歩と少しずつ距離を詰め、美姫の恐怖心をヒタヒタと煽ってくる。
細長い糸の柔らかな繊維の手触りが冷たい木の床の感触へと変わる。震える肘に力を入れて床を押すようにしながら、必死に腰を浮かせ、足を踏み込みながら蹴る。
ガシャンッ
「った!!」
肘がガラス戸に当たった。ガラス戸に指を引っ掛けて開けようとするけれど、指先に力が込められず、ガタガタと虚しい音だけが部屋に響いた。
お、願いっ……開いて……お願いっ、だからっっ!!!
「その、怯える表情も可愛くてたまんないなぁ」
礼音は美姫の目線まで下りてくると、完璧な笑みで微笑んだ。
「美姫ちゃんってさぁ……根性あるよね。あの媚薬、効き始めたらかなり足腰くるはずなんだけど」
び、媚薬!?じゃあ、躰中熱くて、力が抜けるようなこの感覚は……媚薬を飲まされたからなの!?
美姫の舌にホットレモネードのとろみが蘇る。すぐに家を出るからと安心し、礼音とふたりきりになってしまった自分の行動を悔いても、もう遅い。
礼音が美姫の頬に手を添える。
「や、めてっ……」
渾身の力で振り払おうとするけれど、ペシッと乾いた音とともに美姫の腕がだらりと床に落ちるだけだった。
「ふふっ、いいねぇ……簡単に手に入らない女の子って、そそるなぁ……」
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