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思い知らせて
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秀一の恐ろしく低い声にビクッとして、美姫は再びダンスの姿勢に戻った。
秀一の顔を見るのが恥ずかしくて視線を逸らすと、鏡に下着姿でダンスをしている自分の姿が映し出されていて、更に美姫は羞恥心を煽られた。秀一はそんな美姫を見つめながら、意地の悪い笑みを溢す。
こういう時の秀一さん、意地悪だって思うのに…そんな秀一さんにどうしようもなく惹かれてしまう私がいる……
秀一の手が美姫を誘導し、秀一の首へと掛けさせる。自由になった秀一の指が自らのシャツのボタンにかかり、優雅に外されていく。曲に合わせてゆらゆらと拗ねる腰の動きが卑猥に感じてしまい、美姫の下半身が甘く疼く……
ハァ……秀一さんの腰が私に密着して……厭らしい気分にさせられてしまう……
秀一のシャツが指先から離れ、スルリと床に落とされる。そして……秀一の指先がベルトへ掛かった。美姫は思わず、顔を秀一の胸へと埋めた。
「クスッ、恥ずかしいのですか?」
コクン、と胸元で頷いた美姫の頭を秀一が優しく撫でた。
「困りましたね。これからもっと貴女には、羞恥を感じるようなことをして頂かなくてはならないのに……」
愉しそうな声が上から落とされる。
ゾクゾク…と美姫の全身に戦慄が走る。同時に、秘部からはトロリと濃厚な蜜が滴った。
スラックスがスルリと床に落ちる。秀一の両腕が美姫の腰に回り、その感触にピクリ…と美姫の腰が跳ね上がり、頭を上げた。
「ん……」
秀一の唇が重なり、柔らかく艶のある秀一の唇の感触に酔いしれていると、腰に回った秀一の腕が強められ、ふたりは隙間がない程密着しながら淫靡に腰を揺らす。秀一の下着を通して猛りの熱と感触が、美姫の恥骨へと押し当てられる。
「んんっ、ハァ……」
まるで、前戯みたい……
美姫の恥部が痛みを感じる程の切ない疼きに襲われ、秀一を求めるように首に掛けた両腕に力を込めた。
「ん、ふぅ……」
欲情に押されるように、秀一の柔らかい唇の隙間から舌をヌルリと差し入れた。
「美、姫……」
甘く蕩かされるような秀一の響きに、美姫はうっとりと瞳を閉じた。
秀一さん……好き……
想いと共に欲情が昂ぶる。舌を絡ませ合い、お互いの愛情を絡ませ合った。
「ん……ん、ふ……んんぅっっ…」
「ハァ…美、姫……んんっ……」
もう、美しい旋律は耳に入って来ない。聞こえるのは、私と秀一さんの乱れる吐息と、淫らな水音だけ……
秀一の舌が絡め取られた美姫の舌を強く吸った。舌根から吸い尽くすような刺激に、ビリビリと電流が走るような衝撃が走る。
「んんんふぅ……っっ!!!」
膝がガクガクする美姫を秀一の腕がしっかりと支える。
「夢中になって、やり過ぎてしまったようですね……」
唇を離した秀一を、美姫は紅く染まった頬で微睡むように見上げ、「ハァ…ハァ…」と肩で息をした。息が整った美姫を秀一が促し、再びダンスを始める。
あ、秀一さんの……硬い……
先ほどよりも硬さを増した秀一の猛りを感じて、美姫の興奮が増す。秀一の指先が腰から徐々に上がっていく。その指先の動きにゾクゾクと粟立ちながら、美姫はその先に行われる行為を息を潜めて密やかに待った。
「ッハァ……」
ブラジャーのホックに指先がかかり、パチンと音がすると、その指先が優美に両肩へとスーッと掛かりスルリと外された。締め付けるものがなくなった膨らみは解放感を感じ、プルンと大きく揺れた。
「ハ、ァン……」
美姫は露わになった膨らみを隠すように、秀一の美しい筋肉を伴った裸体に押し付ける。躰を揺らす度に擦られる緩い刺激が与えられるたびに美姫の膨らみの先端は硬さを増し、感度を増していく。
「ハァ……」
切ない吐息を漏らす。
「クスッ…苦しい、ですか?」
秀一が耳元に唇を寄せて囁くと、耳朶をジワリと舌で濡らした。ゾクゾク…と粟立ちが起こり、耳を流れる血液が滾るようにドクドクする。
「……は、い……苦しい、です……」
「なぜ…苦しいのですか?」
そ、れは……
「……躰が…疼いて……秀一さんが、欲しくて……」
美姫は眉を顰め、悩める表情で秀一を乞うように見上げた。秀一は満足気な笑みを漏らす。
「フフッ。いけない子ですね……まだダンスの最中だというのに……」
秀一の右端の口角が上がり、蠱惑的な瞳で美姫を覗き込んできた。
「ですが…ダンスほど淫靡な前戯はないと思いませんか?視線を絡め、躰を密着させ、腰を淫らに揺らしながら欲情をじわじわと高め、甘い蜜を滴らせる……」
そう言いながら、秀一の指先が美姫の背中から双丘の谷間を伝って、秘部へと伸ばされる。
秀一の顔を見るのが恥ずかしくて視線を逸らすと、鏡に下着姿でダンスをしている自分の姿が映し出されていて、更に美姫は羞恥心を煽られた。秀一はそんな美姫を見つめながら、意地の悪い笑みを溢す。
こういう時の秀一さん、意地悪だって思うのに…そんな秀一さんにどうしようもなく惹かれてしまう私がいる……
秀一の手が美姫を誘導し、秀一の首へと掛けさせる。自由になった秀一の指が自らのシャツのボタンにかかり、優雅に外されていく。曲に合わせてゆらゆらと拗ねる腰の動きが卑猥に感じてしまい、美姫の下半身が甘く疼く……
ハァ……秀一さんの腰が私に密着して……厭らしい気分にさせられてしまう……
秀一のシャツが指先から離れ、スルリと床に落とされる。そして……秀一の指先がベルトへ掛かった。美姫は思わず、顔を秀一の胸へと埋めた。
「クスッ、恥ずかしいのですか?」
コクン、と胸元で頷いた美姫の頭を秀一が優しく撫でた。
「困りましたね。これからもっと貴女には、羞恥を感じるようなことをして頂かなくてはならないのに……」
愉しそうな声が上から落とされる。
ゾクゾク…と美姫の全身に戦慄が走る。同時に、秘部からはトロリと濃厚な蜜が滴った。
スラックスがスルリと床に落ちる。秀一の両腕が美姫の腰に回り、その感触にピクリ…と美姫の腰が跳ね上がり、頭を上げた。
「ん……」
秀一の唇が重なり、柔らかく艶のある秀一の唇の感触に酔いしれていると、腰に回った秀一の腕が強められ、ふたりは隙間がない程密着しながら淫靡に腰を揺らす。秀一の下着を通して猛りの熱と感触が、美姫の恥骨へと押し当てられる。
「んんっ、ハァ……」
まるで、前戯みたい……
美姫の恥部が痛みを感じる程の切ない疼きに襲われ、秀一を求めるように首に掛けた両腕に力を込めた。
「ん、ふぅ……」
欲情に押されるように、秀一の柔らかい唇の隙間から舌をヌルリと差し入れた。
「美、姫……」
甘く蕩かされるような秀一の響きに、美姫はうっとりと瞳を閉じた。
秀一さん……好き……
想いと共に欲情が昂ぶる。舌を絡ませ合い、お互いの愛情を絡ませ合った。
「ん……ん、ふ……んんぅっっ…」
「ハァ…美、姫……んんっ……」
もう、美しい旋律は耳に入って来ない。聞こえるのは、私と秀一さんの乱れる吐息と、淫らな水音だけ……
秀一の舌が絡め取られた美姫の舌を強く吸った。舌根から吸い尽くすような刺激に、ビリビリと電流が走るような衝撃が走る。
「んんんふぅ……っっ!!!」
膝がガクガクする美姫を秀一の腕がしっかりと支える。
「夢中になって、やり過ぎてしまったようですね……」
唇を離した秀一を、美姫は紅く染まった頬で微睡むように見上げ、「ハァ…ハァ…」と肩で息をした。息が整った美姫を秀一が促し、再びダンスを始める。
あ、秀一さんの……硬い……
先ほどよりも硬さを増した秀一の猛りを感じて、美姫の興奮が増す。秀一の指先が腰から徐々に上がっていく。その指先の動きにゾクゾクと粟立ちながら、美姫はその先に行われる行為を息を潜めて密やかに待った。
「ッハァ……」
ブラジャーのホックに指先がかかり、パチンと音がすると、その指先が優美に両肩へとスーッと掛かりスルリと外された。締め付けるものがなくなった膨らみは解放感を感じ、プルンと大きく揺れた。
「ハ、ァン……」
美姫は露わになった膨らみを隠すように、秀一の美しい筋肉を伴った裸体に押し付ける。躰を揺らす度に擦られる緩い刺激が与えられるたびに美姫の膨らみの先端は硬さを増し、感度を増していく。
「ハァ……」
切ない吐息を漏らす。
「クスッ…苦しい、ですか?」
秀一が耳元に唇を寄せて囁くと、耳朶をジワリと舌で濡らした。ゾクゾク…と粟立ちが起こり、耳を流れる血液が滾るようにドクドクする。
「……は、い……苦しい、です……」
「なぜ…苦しいのですか?」
そ、れは……
「……躰が…疼いて……秀一さんが、欲しくて……」
美姫は眉を顰め、悩める表情で秀一を乞うように見上げた。秀一は満足気な笑みを漏らす。
「フフッ。いけない子ですね……まだダンスの最中だというのに……」
秀一の右端の口角が上がり、蠱惑的な瞳で美姫を覗き込んできた。
「ですが…ダンスほど淫靡な前戯はないと思いませんか?視線を絡め、躰を密着させ、腰を淫らに揺らしながら欲情をじわじわと高め、甘い蜜を滴らせる……」
そう言いながら、秀一の指先が美姫の背中から双丘の谷間を伝って、秘部へと伸ばされる。
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