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20歳の誕生日
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どうしよう、遅刻だ……
去年の誕生日に秀一から大学寮の美姫宛へ送られてきたシルバーの華奢な腕時計をチラリと確認し、ラッシュアワーを過ぎても人通りの多い駅の階段を人混みをすり抜けるようにして駆け下り、待ちあわせの場所まで息を切らせ走る。
あれから洋服に合わせた髪型やメイクに悩み過ぎちゃって、結局こんな時間になっちゃった……
階段を下りるにつれて、駅の改札が見えて来る。金曜日の夜ということで、改札を出た辺りには美姫と同じように待ち合わせをしている人々で溢れかえっていた。美姫はその光景を見て、後悔が胸に広がった。
こんなに多くの人が集まる場所で秀一さんと待ち合わせなんて、するべきじゃなかった……
待ち合わせの場所である金色の天使のオブジェが絡まった時計塔の下に群がる人々の中には、それらしき人影を探すことは出来なかった。
が、そこから少し目線を引いた途端、時計台から少し離れたロータリーに沿って設置された花壇の側で秀一が腕組みをして立っている後ろ姿に、まるで自動的にズームをしたように目が引き込まれた。そこにもたくさんの人がいるにも関わらず、その後ろ姿はかなり目立っていた。
180㎝という背の高さもあるが、彼からは他とは違う独特のオーラが放たれていた。もちろん、好きな人だからすぐに見つけられるという理由も否めないが。すらっと背の高い細身の躰を引き立てるような上品な仕立ての黒のトレンチコートを羽織り 、演奏の時にはいつも後ろで纏めている後ろ髪は今日は肩で揺れて艶かしい曲線を描いていた。
後ろ姿だけでも色気を感じてしまう……
美姫は、走っているからだけではない、胸の鼓動の高まりを感じていた。
秀一を遠巻きに見つめる、多くの女性の視線が取り囲む。中には彼が来栖秀一であることに気づき、ヒソヒソと噂話をしている姿もあった。人目を引きながらも、決して容易に人を近づかせない彼のオーラは崇高で美しい。
美姫は優越感と誇り、そして寂しさと切なさを胸に抱いたまま、肩で息を吐きながら秀一の元へと駆け寄った。
「遅れてごめんなさいっ、秀一さん!」
その途端、普段履き慣れていないピンヒールがカクンッと崩れ、秀一の胸元へと飛び込む形になってしまう。
「きゃっ!!」
そんな美姫を、秀一の逞しい胸がしっかりと抱き止める。周囲の嫉妬と羨望に満ちた視線が、美姫の背中に突き刺さるのを感じる。
「貴女は……相変わらずそそっかしい」
クスリと微笑む秀一の声音に、美姫は頬を赤らめた。
今日は20歳の誕生日だから、少しは大人になったところを見せようと服もお化粧もがんばったのに……
「まぁ、そんなところが可愛いのですが」
落ち込む美姫に、秀一の甘さを含んだ声が上からおりてくる。
「ッ……!」
驚きと恥ずかしさで顔を更に真っ赤にして秀一を一瞬だけ見つめた後、美姫はすぐに俯いた。
どうしたんだろう、秀一さんが私に対して以前のように親しい態度を見せてくれるなんて。嬉しいけど、それって今日が私の誕生日だから気を遣ってくれてるのかな?
すっぽりと背中を包む長い腕と布を通して頬に感じる逞しい胸板の感触が、鼓動を速める。聞こえてしまうのではないかと思うぐらい大きく鳴り響くのを感じて、その音を聞かれたくなくて美姫はゆっくりと躰を起こした。
俯いていた顔を上げ、秀一を見つめる。繊細なフレームの眼鏡の奥から艶めいた柔らかい瞳が見えて、それだけで美姫の胸が高鳴った。
「髪が、少し乱れていますね......」
美姫を後ろへ向かせると、アップにしていた髪から流れ落ちた美姫の髪の毛を掬って、髪留めへと刺した。秀一の細くて長い指が美姫のうなじをすっと撫で、ゾクッと震える。
やだっ、ただ髪を直してくれただけなのに......
秀一の色っぽい指の奏でる仕草に欲情してしまう自分を、美姫は恥ずかしく思った。
「さ、これで大丈夫ですよ。この髪飾り、深緑色のドレスと似合っていてとても素敵ですよ。」
その言葉を聞けただけで、これまでの努力が全て報われた気がした。
「ありがとうございます」
「美姫......20歳ですか。大人になったのですね」
独り言とも思えるような感慨深さをもった声音で秀一が呟くと、嬉しさで思わず緩んだ美姫の頬を掌で包み込んだ。秀一の手は長時間外で待たされていた為か凍ったように冷たく、熱を持った美姫の頬は急速に熱を奪われていく。けれど、それを寧ろ心地よく美姫は感じていた。
もっと、この手に触れていたい......
寄り添うようにして秀一の手に傾けた美姫の顔を秀一は覗き込むと、一瞬魅惑的な笑みを見せた。
「では、お店へ向かいましょうか」
何事もなかったかのように、今は自分と同じ温度になった美姫の頬から掌を外すと、秀一はゆっくりと歩き出した。
さ、寒い......
大学の寮を出てすぐに上着を持って来なかったことに気付いたが、時間に間に合わなくなる為、深緑色の袖なしのパーティードレスに薄いショールという格好のまま来てしまった。
季節は11月。美姫が大学寮を出た時には、太陽が沈みかけていたものの僅かに日中の暖かさが残っていた。だが、電車を降りて駅の改札を抜けた時にはすっかり夜の帳が降りていた。本格的な冬の到来はまだとは言え、車道沿いに等間隔に整然と並ぶ街路樹の葉はほとんど落ちて歩道を敷き詰めることなく北風によって悪戯に舞い上げられていく。空気が、夜気によって少しずつ冷やされていくのを肌で感じた。
「美姫、美しいドレスですが、こんな薄着では風邪をひいてしまいますよ」
秀一が、着ていたトレンチコートを美姫の肩に掛ける。途端に秀一の熱と甘くセクシーな懐かしい彼の香水の匂いに躰が包まれ、心まで温かくなるのを感じる。
だが、この温もりに包まれていたい欲を抑え込み、美姫は不満げな顔を見せた。
「えっ、でも......それじゃ、秀一さんが風邪をひいてしまいます!」
「美姫が風邪をひくよりはましです。それに、貴女のその美しい姿は他の男には見せたくないですからね」
「えっ......!?」
美姫の鼓動が跳ねる。その言葉をどう受け止めていいのか分からず、嬉しさよりも戸惑いが先に立ってしまう。
高校生になってから、秀一さんにずっと避けられていた気がしてたけど……今日の秀一さんは優しくて、それでいてその言葉の真意が見えなくて。甘く残酷に響いて、胸が......苦しい。
木枯らしがコートの隙間に入り込み、美姫は小さく震えた。
去年の誕生日に秀一から大学寮の美姫宛へ送られてきたシルバーの華奢な腕時計をチラリと確認し、ラッシュアワーを過ぎても人通りの多い駅の階段を人混みをすり抜けるようにして駆け下り、待ちあわせの場所まで息を切らせ走る。
あれから洋服に合わせた髪型やメイクに悩み過ぎちゃって、結局こんな時間になっちゃった……
階段を下りるにつれて、駅の改札が見えて来る。金曜日の夜ということで、改札を出た辺りには美姫と同じように待ち合わせをしている人々で溢れかえっていた。美姫はその光景を見て、後悔が胸に広がった。
こんなに多くの人が集まる場所で秀一さんと待ち合わせなんて、するべきじゃなかった……
待ち合わせの場所である金色の天使のオブジェが絡まった時計塔の下に群がる人々の中には、それらしき人影を探すことは出来なかった。
が、そこから少し目線を引いた途端、時計台から少し離れたロータリーに沿って設置された花壇の側で秀一が腕組みをして立っている後ろ姿に、まるで自動的にズームをしたように目が引き込まれた。そこにもたくさんの人がいるにも関わらず、その後ろ姿はかなり目立っていた。
180㎝という背の高さもあるが、彼からは他とは違う独特のオーラが放たれていた。もちろん、好きな人だからすぐに見つけられるという理由も否めないが。すらっと背の高い細身の躰を引き立てるような上品な仕立ての黒のトレンチコートを羽織り 、演奏の時にはいつも後ろで纏めている後ろ髪は今日は肩で揺れて艶かしい曲線を描いていた。
後ろ姿だけでも色気を感じてしまう……
美姫は、走っているからだけではない、胸の鼓動の高まりを感じていた。
秀一を遠巻きに見つめる、多くの女性の視線が取り囲む。中には彼が来栖秀一であることに気づき、ヒソヒソと噂話をしている姿もあった。人目を引きながらも、決して容易に人を近づかせない彼のオーラは崇高で美しい。
美姫は優越感と誇り、そして寂しさと切なさを胸に抱いたまま、肩で息を吐きながら秀一の元へと駆け寄った。
「遅れてごめんなさいっ、秀一さん!」
その途端、普段履き慣れていないピンヒールがカクンッと崩れ、秀一の胸元へと飛び込む形になってしまう。
「きゃっ!!」
そんな美姫を、秀一の逞しい胸がしっかりと抱き止める。周囲の嫉妬と羨望に満ちた視線が、美姫の背中に突き刺さるのを感じる。
「貴女は……相変わらずそそっかしい」
クスリと微笑む秀一の声音に、美姫は頬を赤らめた。
今日は20歳の誕生日だから、少しは大人になったところを見せようと服もお化粧もがんばったのに……
「まぁ、そんなところが可愛いのですが」
落ち込む美姫に、秀一の甘さを含んだ声が上からおりてくる。
「ッ……!」
驚きと恥ずかしさで顔を更に真っ赤にして秀一を一瞬だけ見つめた後、美姫はすぐに俯いた。
どうしたんだろう、秀一さんが私に対して以前のように親しい態度を見せてくれるなんて。嬉しいけど、それって今日が私の誕生日だから気を遣ってくれてるのかな?
すっぽりと背中を包む長い腕と布を通して頬に感じる逞しい胸板の感触が、鼓動を速める。聞こえてしまうのではないかと思うぐらい大きく鳴り響くのを感じて、その音を聞かれたくなくて美姫はゆっくりと躰を起こした。
俯いていた顔を上げ、秀一を見つめる。繊細なフレームの眼鏡の奥から艶めいた柔らかい瞳が見えて、それだけで美姫の胸が高鳴った。
「髪が、少し乱れていますね......」
美姫を後ろへ向かせると、アップにしていた髪から流れ落ちた美姫の髪の毛を掬って、髪留めへと刺した。秀一の細くて長い指が美姫のうなじをすっと撫で、ゾクッと震える。
やだっ、ただ髪を直してくれただけなのに......
秀一の色っぽい指の奏でる仕草に欲情してしまう自分を、美姫は恥ずかしく思った。
「さ、これで大丈夫ですよ。この髪飾り、深緑色のドレスと似合っていてとても素敵ですよ。」
その言葉を聞けただけで、これまでの努力が全て報われた気がした。
「ありがとうございます」
「美姫......20歳ですか。大人になったのですね」
独り言とも思えるような感慨深さをもった声音で秀一が呟くと、嬉しさで思わず緩んだ美姫の頬を掌で包み込んだ。秀一の手は長時間外で待たされていた為か凍ったように冷たく、熱を持った美姫の頬は急速に熱を奪われていく。けれど、それを寧ろ心地よく美姫は感じていた。
もっと、この手に触れていたい......
寄り添うようにして秀一の手に傾けた美姫の顔を秀一は覗き込むと、一瞬魅惑的な笑みを見せた。
「では、お店へ向かいましょうか」
何事もなかったかのように、今は自分と同じ温度になった美姫の頬から掌を外すと、秀一はゆっくりと歩き出した。
さ、寒い......
大学の寮を出てすぐに上着を持って来なかったことに気付いたが、時間に間に合わなくなる為、深緑色の袖なしのパーティードレスに薄いショールという格好のまま来てしまった。
季節は11月。美姫が大学寮を出た時には、太陽が沈みかけていたものの僅かに日中の暖かさが残っていた。だが、電車を降りて駅の改札を抜けた時にはすっかり夜の帳が降りていた。本格的な冬の到来はまだとは言え、車道沿いに等間隔に整然と並ぶ街路樹の葉はほとんど落ちて歩道を敷き詰めることなく北風によって悪戯に舞い上げられていく。空気が、夜気によって少しずつ冷やされていくのを肌で感じた。
「美姫、美しいドレスですが、こんな薄着では風邪をひいてしまいますよ」
秀一が、着ていたトレンチコートを美姫の肩に掛ける。途端に秀一の熱と甘くセクシーな懐かしい彼の香水の匂いに躰が包まれ、心まで温かくなるのを感じる。
だが、この温もりに包まれていたい欲を抑え込み、美姫は不満げな顔を見せた。
「えっ、でも......それじゃ、秀一さんが風邪をひいてしまいます!」
「美姫が風邪をひくよりはましです。それに、貴女のその美しい姿は他の男には見せたくないですからね」
「えっ......!?」
美姫の鼓動が跳ねる。その言葉をどう受け止めていいのか分からず、嬉しさよりも戸惑いが先に立ってしまう。
高校生になってから、秀一さんにずっと避けられていた気がしてたけど……今日の秀一さんは優しくて、それでいてその言葉の真意が見えなくて。甘く残酷に響いて、胸が......苦しい。
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