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After Story3 ー怖いぐらいに幸せな……溺愛蜜月旅行❤️ー
DAY1ー14
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色欲を煽る潤んだ美姫の表情に、秀一のライトグレーの瞳に野生の火が燈る。
「そうですね。
あぁ、トーマス。クルーズコンパス、ありがとうございます」
美姫に釘付けだったトーマスの視線が、その言葉で秀一にパッと向けられた。
「あ、はいっ! こちらになります。
もし、レストランやツアー等、ご要望があればすぐに連絡下さい」
「えぇ、そうします。では……」
秀一の別れの挨拶を聞き、美姫は安堵の表情を浮かべた。
なんとか、終わった……
だが、扉に手を掛けた秀一に、ロバートが息急き切って阻止した。
「突然の申し出なのですが、せっかくクルス氏がいらっしゃるので、出港式でピアノの演奏をお願い出来ませんか?
乗客たちも喜んで盛り上がると思うのですが」
「演奏、ですか……」
秀一は一瞬、眉を寄せた。
「これは私どもの我儘ですが……ぜひ、お願い出来ないでしょうか」
ロバートの話を聞き、トーマスも困惑していた。明らかにこれはロバートの一存であり、この場で決定した提案のようだった。
もし、出港式で秀一がピアノ演奏をすれば、間違いなくその場は盛り上がるだろう。だが、このクルーズは新婚旅行であり、秀一とふたりきりで過ごすのが目的なのだ。常に周囲から注目されたり、サインを強請られたり、演奏を頼まれたりするような思いは、出来ればしたくない。
でも、これは秀一さん自身が決める問題だから……
黙っていると、秀一が美姫の顔を覗き込んだ。
「困りましたねぇ。どうしましょうか?」
その途端、繋いでいた秀一の右手がフッと離れ、背後からプリーツスカートの下に潜り込んだ。声も出せずに耐えていると、太腿を上下に撫でられる。
「美姫は、どう思いますか?」
「ど、どうって……」
私には、決められないよ……
そう思っていると、双丘の膨らみの片方を大きな掌で包み込まれ、キュンと上向きに上がったヒップがキュッと硬くなる。
こ、んな……ふたりの、目の前で。
美姫は秀一の手から逃れようと腰を捻ろうとするが、逃れられない。その間に双丘の谷間をスッと指が撫で下り、しとどに濡れている蜜口を震わせた。
ッグ……!!
唇を噛み締め、耐えるが、全身から震えが走り、止まらない。
「美姫、どうしたのですか?」
秀一は穏やかな表情を変えることなく、美姫の花弁を揺らし、蜜穴に指の先を挿入した。
「ぃ、嫌……」
必死に小声で抵抗の声を上げて首をふるふると振った美姫に、フーーッと秀一は大きく息を吐いた。
「せっかくの素晴らしいお申し出ですが、妻が私とひと時も離れたくないようでして。それに今回はプライベートな旅行ですので、もしこういったセレモニーでのピアノ演奏を依頼されるのであれば、前もってマネジャーを通して頂けますか?
私としても、残念なのですが」
ロバートは、とんでもないというように首を大きく振った。
「こちらこそ、突然我儘を言いまして申し訳ありません。そうですな、今回は新婚旅行とのことですので、どうぞおふたりの時間をお楽しみください。こちらもなるべく他の乗客の目に触れないよう、心配り致しますので」
「そ、それではクルス様、どうぞよい旅を……」
トーマスが慌てて付け足し、扉が閉められた。
その途端、耐えていた美姫の躰から一気に力が抜け、へなへなと絨毯の上に座りこんだ。
「そうですね。
あぁ、トーマス。クルーズコンパス、ありがとうございます」
美姫に釘付けだったトーマスの視線が、その言葉で秀一にパッと向けられた。
「あ、はいっ! こちらになります。
もし、レストランやツアー等、ご要望があればすぐに連絡下さい」
「えぇ、そうします。では……」
秀一の別れの挨拶を聞き、美姫は安堵の表情を浮かべた。
なんとか、終わった……
だが、扉に手を掛けた秀一に、ロバートが息急き切って阻止した。
「突然の申し出なのですが、せっかくクルス氏がいらっしゃるので、出港式でピアノの演奏をお願い出来ませんか?
乗客たちも喜んで盛り上がると思うのですが」
「演奏、ですか……」
秀一は一瞬、眉を寄せた。
「これは私どもの我儘ですが……ぜひ、お願い出来ないでしょうか」
ロバートの話を聞き、トーマスも困惑していた。明らかにこれはロバートの一存であり、この場で決定した提案のようだった。
もし、出港式で秀一がピアノ演奏をすれば、間違いなくその場は盛り上がるだろう。だが、このクルーズは新婚旅行であり、秀一とふたりきりで過ごすのが目的なのだ。常に周囲から注目されたり、サインを強請られたり、演奏を頼まれたりするような思いは、出来ればしたくない。
でも、これは秀一さん自身が決める問題だから……
黙っていると、秀一が美姫の顔を覗き込んだ。
「困りましたねぇ。どうしましょうか?」
その途端、繋いでいた秀一の右手がフッと離れ、背後からプリーツスカートの下に潜り込んだ。声も出せずに耐えていると、太腿を上下に撫でられる。
「美姫は、どう思いますか?」
「ど、どうって……」
私には、決められないよ……
そう思っていると、双丘の膨らみの片方を大きな掌で包み込まれ、キュンと上向きに上がったヒップがキュッと硬くなる。
こ、んな……ふたりの、目の前で。
美姫は秀一の手から逃れようと腰を捻ろうとするが、逃れられない。その間に双丘の谷間をスッと指が撫で下り、しとどに濡れている蜜口を震わせた。
ッグ……!!
唇を噛み締め、耐えるが、全身から震えが走り、止まらない。
「美姫、どうしたのですか?」
秀一は穏やかな表情を変えることなく、美姫の花弁を揺らし、蜜穴に指の先を挿入した。
「ぃ、嫌……」
必死に小声で抵抗の声を上げて首をふるふると振った美姫に、フーーッと秀一は大きく息を吐いた。
「せっかくの素晴らしいお申し出ですが、妻が私とひと時も離れたくないようでして。それに今回はプライベートな旅行ですので、もしこういったセレモニーでのピアノ演奏を依頼されるのであれば、前もってマネジャーを通して頂けますか?
私としても、残念なのですが」
ロバートは、とんでもないというように首を大きく振った。
「こちらこそ、突然我儘を言いまして申し訳ありません。そうですな、今回は新婚旅行とのことですので、どうぞおふたりの時間をお楽しみください。こちらもなるべく他の乗客の目に触れないよう、心配り致しますので」
「そ、それではクルス様、どうぞよい旅を……」
トーマスが慌てて付け足し、扉が閉められた。
その途端、耐えていた美姫の躰から一気に力が抜け、へなへなと絨毯の上に座りこんだ。
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