＜本編完結！AS開始＞【R１８】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

After Story３ ー怖いぐらいに幸せな……溺愛蜜月旅行❤️ー

DAY１ー６

　秀一が美姫の腰に腕を回し、ピアノの奥にあるリビングルームへとエスコートする。頰の熱が冷めやらないまま、密着度が増していき、美姫の鼓動が高まる。

　エジプシャンブルーのカーペットが敷かれたリビングルームには、段違いの丸テーブルが２つずれて重なっていて、その上に置かれた大きな貝殻のオブジェのような花瓶にグリーンが生けてある。

　テーブルの両サイドには落ち着いたピーコックブルーの一人がけ用のベンチスタイルのカウチが、ゆったりと配されている。残りのスペースを埋めるように置かれた逆L字型のグレーのコーナーソファには大きさの異なる白、ピーコックブルー、エジプシャンブルーのクッションがランダムに置かれ、この部屋の配色にしっくりと馴染んでいた。

　カーテンもピーコックブルーだし、まるで海の中にいるみたい……落ち着いていて、素敵だな。

　美姫はうっとりしながら、秀一の肩に頭を寄せた。

　壁には、大きな薄型液晶TVが掛けられている。秀一がテーブルに置かれたリモコンを手に取り、電源をつけた。その様子を、少し驚きながら美姫は見つめた。



　秀一さんがTVをつけるなんて、珍しいな。



　画面に映った映像を見て、美姫は納得した。

「凄い！　こんな番組があるんですね」

　そこには、『シンフォニー・オブ・ザ・シーズン』の今日のタイムスケジュールが表示されていた。今日は出港日のためスケジュールは短かったが、ビンゴ大会や出港セレモニー、ショースケジュール、キッズプログラムの見学イベント等の開始時間が案内してある。

　秀一が再びリモコンを操作する。

「こういうのも、ありますよ」

　そこでは、現在船がどの位置にあり、どこへ向かっているのか、到着予定は何時になるのかを地図で確認することが出来るようになっていた。まだタンパ港に停泊している船は当然動いておらず、これから向かう予定の進路が示されている。

「へぇ、便利ですね」

　その他にもエクスカージョンといって、停泊地の現地ツアーを紹介する番組、ネクストクルーズといって次のクルーズを紹介する番組、昨夜行われたショーのダイジェストを流してくれる番組、また、クルーズディレクターとアクティビティディレクターがその日の目玉イベントを紹介する番組なんていうのもあった。