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もう、離れたくない

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「ンッ…… はっ!! あぁぁぁ……」

 緩い快感がどんどん押し寄せてくる。

「ぁあ、美姫!!
 ハァッ、ハァッ……気持ち、いいですよ……」

 眉を顰めて、快感に顔を歪ませる秀一は堪らなくセクシーだった。喘ぐような切ない声も、美姫の欲情を煽らせる。

 切なく膣が締め上げられ、苦悶の表情を秀一が浮かべた。

「ック……美姫。
 これ、以上……締め付け、ないで下さい……ハァッ、ハァッ」

 顔を上気させ、大きく息を吐き出した秀一の背中を、美姫は深まる愛情と共に抱き締めた。

 愛してる。
 愛してる、秀一さん……

 再び、涙が込み上がってきた。

 秀一が美姫の膝を持ち上げ、肩に乗せる。

「大丈夫ですか?」

 無言で頷いた美姫に、秀一の躰がゆっくりと寄せられる。

 あぁぁぁぁ……深い。

 先程よりも、更に深いところを突かれる。

 この感覚、覚えてる。

 ーー愛情の昂りと共に、躰から何かが溢れ出してくる感覚。

 温かい空気に包まれているような、微弱な電流が周りを覆っているような、眩しい光の中に溶け込んでいるような……そんな、感覚。

 以前は、その感情をどうしていいのか分からなかった。
 途方に暮れて、泣きたくなった。

 でも、今は違う。

 その感触を、感情を、愛おしく思う。
 ただただ、幸せに思う。

 愛する人と一緒にいられることに、感謝する。

「愛してます。心の底から……
 秀一さんを、愛してる」

 たとえ神に赦されなくても、神の怒りに触れようとも、私の秀一さんへの愛を奪うことなど出来ない。
 秀一さんを、愛している。

 だから……どうか、死が二人を分かつまで。
 いいえ、分かちあっても……二人の魂を、ずっと寄り添わせて下さい。

 その為なら、どんな罰であろうと喜んで受けますから。

 お願い。
 お願い、します……

 秀一が、美姫の膝に口づけた。

「美姫、愛しています。貴女は私の全て。
 これから苦しく辛いことがあろうとも、決して諦めないで下さい。私はもう、貴女と離れるつもりはありませんから」

 ズンと深く奥を突かれ、ガクガクと全身が震える。

「ぁあ、秀一さん!! ずっと、ずっと一緒にいます。
 決して離れない。離さないで……」

 美姫は強く秀一の背中を掻き抱き、きつくきつく締め付けた。高く大きな津波のような絶頂の震えを、全身で受け止める。

「ウゥゥッ……クゥゥゥッッ」

 秀一の唇が重なり、躰を密着させたまま腰が揺さぶられる。

 だ、め……達したばかりなのに。

 奥を揺さぶられ、突き上げるような快感が再び押し寄せる。絶頂に絶頂が重なり、全身が爆ぜる感覚に追い込まれる。



「さぁ、極上の快楽を、一緒に味わいましょう……ハァッ」



 秀一の艶やかな声が耳の奥で響くのに、頭がクラクラして何も考えられず、答えられない。

 秀一が子宮の奥深くを突きながら、ストロークを繰り返す。それは、強く激しいものではないのに、確実に美姫の快感を一気に引き上げた。

「ハァッ、ハァッ、ハァッ……美姫、一緒に……」

 秀一の汗が煌めき、その美しさに目が眩んだ。

 強烈な快感に、呑み込まれていく。頭から首にかけて痺れが走り、頭のてっぺんから足の爪先まで深い快感が浸透していく。

 その時、機体が突然揺れ、躰がストンと落ちるのと秀一の硬い雄杭が奥深くを突き刺し、一気に快楽が突き抜けた。
 
 ハ、ァッ、あぁっっ!!!!!!
 く、る……!!!!!!!

 腰が大きく浮き上がり、背中が大きく反り返る。ガクン、ガクン、ガクン、と小刻みに震える機体。ベルト着用サインが点灯する。

 ガクガクと全身が、強烈な快感に震える。

「ック!!
 イ、くぅぅっっっ……!!」
「ック……」

 全身が痙攣してギューッと硬く締まるような感覚と同時に、中が熱くなるのを感じた。

 全て攫われ、真っ白になる……

 美姫の全身が、温かいものに包み込まれた。
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