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呑み込まれる理性
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混乱し、不安に陥る美姫を、秀一の腕が優しく包み込む。
「大丈夫ですよ」
甘い声で耳元で囁かれ、美姫は膝から力が抜けそうになった。
秀一の逞しい胸の感触が背中に伝わり、ますます美姫の鼓動が速まり、熱が高まる。先程の秀一の美しい裸体が思わず脳裏に蘇り、官能的な匂いに包まれ、呼吸さえも苦しくなる。
美姫は秀一を振り返って見上げた。
「ど、どうしよう......エレベーターが......」
そんな美姫を今度は正面から秀一は抱き締め、レンズの奥の瞳を細めて口角を上げた。
「貴女と二人きりの時間を作るため、停めました」
秀一の言葉を聞き、美姫は先程秀一が指を伸ばした先を見つめた。そこには、赤い緊急停止ボタンがあった。
え、これを押したの!?
秀一の指が美姫の顎を抑え、彼の正面へ向けられる。端整な顔が目の前に迫ってくる。
「デザイン案を固めるためには、もっと私をよく知る必要があるでしょう?」
お互いの息が溶け合う程の距離まで近づき、美姫の全身がドクドクと激しく脈を打つ。
駄目......この、ままじゃ......
「は、離して......」
「本気で離して欲しいのなら、本気で抵抗してみて下さい」
美姫は秀一の手から逃れようと秀一の腕を引き剥がそうとしたが、逆に両手首を掴まれてエレベーターの壁に抑え込まれてしまった。両手首を精一杯捻っても、拘束は解けない。
「ック、秀一さん!!」
潤んだ瞳で顔を真っ赤にして見上げる美姫のうなじに、秀一の唇が寄せられる。
「貴女は、嫌がってなどいない。こうして拘束されることに悦びを感じているのです。
だから、本気で抵抗出来ない」
「ち、違います......」
睨みつけようとしたが、見上げる秀一の艶麗な眼差しに一気に躰が熱くなっていき、抵抗の力が失われてしまう。
耳元で甘い吐息がかかった。
「ほら、また......」
「ぁ......」
唇を噛み締め、潤んだ瞳を俯かせた。躰が小さく震える。
内腿を伝う愛蜜が滴る感触が縦に抜けていく。
「そんな無防備だから、羽鳥大和に唇を奪われるのです。
しかも......この私の、目の前で」
秀一の静かな怒りが、美姫の背中に戦慄を走らせる。膝がガクガクと震えた。
『こちらはSOS警備会社です。何か異常事態が発生しましたか?』
スピーカーから突然声が響き、美姫は飛び上がりそうなほどに大きく躰を揺らした。
助かった......
安堵の息を吐く美姫を、秀一は目を細くして笑みを浮かべた。
「急にエレベーターが停まってしまったんですが」
何事もなかったかのように平然と答えてから、美姫の下唇に吸いついた。
「ッッ!!!」
突然の口づけに抵抗出来ず、声も出せない。秀一の舌が美姫の唇をなぞり、口角を舐められた美姫は「ッハァ」と吐息を漏らしてしまう。すかさず舌が口内に侵入し、美姫の舌が絡め取られる。
や、めて......
眉を寄せ、切なさで歪んだ表情で秀一を見上げた。蠱惑的な瞳の輝きに、ドクンと大きく脈が打つ。
秀一さんは、知ってる。私が、助けを求められないことを......
知っていて、こんなことをしてるんだ。
ジュワリと蜜が溢れ出し、そこが波打つのを感じた。
『分かりました。では、エレベーターを動かしますので、少々お待ち下さい』
抑揚のない平坦な響きは、自分たちとはまるで違う世界からの声に聞こえた。
秀一は、美姫の舌を飲み込むように吸った。
「ック」
ま、た......
秘部がそれに呼応してビクンと畝り、恨めしげに睨みつけるが、秀一は涼しい顔で警備員にお礼を告げていた。
「ありがとうございます。助かります」
スピーカーからの響きに合わせるような平坦な声。まるで外国の言語を聞いているようだと感じていたら、
「お待たせしました。続きを始めましょうか......」
再び耳を擽る官能的な声音で、甘美な世界へと引き摺り込まれた。
「大丈夫ですよ」
甘い声で耳元で囁かれ、美姫は膝から力が抜けそうになった。
秀一の逞しい胸の感触が背中に伝わり、ますます美姫の鼓動が速まり、熱が高まる。先程の秀一の美しい裸体が思わず脳裏に蘇り、官能的な匂いに包まれ、呼吸さえも苦しくなる。
美姫は秀一を振り返って見上げた。
「ど、どうしよう......エレベーターが......」
そんな美姫を今度は正面から秀一は抱き締め、レンズの奥の瞳を細めて口角を上げた。
「貴女と二人きりの時間を作るため、停めました」
秀一の言葉を聞き、美姫は先程秀一が指を伸ばした先を見つめた。そこには、赤い緊急停止ボタンがあった。
え、これを押したの!?
秀一の指が美姫の顎を抑え、彼の正面へ向けられる。端整な顔が目の前に迫ってくる。
「デザイン案を固めるためには、もっと私をよく知る必要があるでしょう?」
お互いの息が溶け合う程の距離まで近づき、美姫の全身がドクドクと激しく脈を打つ。
駄目......この、ままじゃ......
「は、離して......」
「本気で離して欲しいのなら、本気で抵抗してみて下さい」
美姫は秀一の手から逃れようと秀一の腕を引き剥がそうとしたが、逆に両手首を掴まれてエレベーターの壁に抑え込まれてしまった。両手首を精一杯捻っても、拘束は解けない。
「ック、秀一さん!!」
潤んだ瞳で顔を真っ赤にして見上げる美姫のうなじに、秀一の唇が寄せられる。
「貴女は、嫌がってなどいない。こうして拘束されることに悦びを感じているのです。
だから、本気で抵抗出来ない」
「ち、違います......」
睨みつけようとしたが、見上げる秀一の艶麗な眼差しに一気に躰が熱くなっていき、抵抗の力が失われてしまう。
耳元で甘い吐息がかかった。
「ほら、また......」
「ぁ......」
唇を噛み締め、潤んだ瞳を俯かせた。躰が小さく震える。
内腿を伝う愛蜜が滴る感触が縦に抜けていく。
「そんな無防備だから、羽鳥大和に唇を奪われるのです。
しかも......この私の、目の前で」
秀一の静かな怒りが、美姫の背中に戦慄を走らせる。膝がガクガクと震えた。
『こちらはSOS警備会社です。何か異常事態が発生しましたか?』
スピーカーから突然声が響き、美姫は飛び上がりそうなほどに大きく躰を揺らした。
助かった......
安堵の息を吐く美姫を、秀一は目を細くして笑みを浮かべた。
「急にエレベーターが停まってしまったんですが」
何事もなかったかのように平然と答えてから、美姫の下唇に吸いついた。
「ッッ!!!」
突然の口づけに抵抗出来ず、声も出せない。秀一の舌が美姫の唇をなぞり、口角を舐められた美姫は「ッハァ」と吐息を漏らしてしまう。すかさず舌が口内に侵入し、美姫の舌が絡め取られる。
や、めて......
眉を寄せ、切なさで歪んだ表情で秀一を見上げた。蠱惑的な瞳の輝きに、ドクンと大きく脈が打つ。
秀一さんは、知ってる。私が、助けを求められないことを......
知っていて、こんなことをしてるんだ。
ジュワリと蜜が溢れ出し、そこが波打つのを感じた。
『分かりました。では、エレベーターを動かしますので、少々お待ち下さい』
抑揚のない平坦な響きは、自分たちとはまるで違う世界からの声に聞こえた。
秀一は、美姫の舌を飲み込むように吸った。
「ック」
ま、た......
秘部がそれに呼応してビクンと畝り、恨めしげに睨みつけるが、秀一は涼しい顔で警備員にお礼を告げていた。
「ありがとうございます。助かります」
スピーカーからの響きに合わせるような平坦な声。まるで外国の言語を聞いているようだと感じていたら、
「お待たせしました。続きを始めましょうか......」
再び耳を擽る官能的な声音で、甘美な世界へと引き摺り込まれた。
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