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記憶の中で抱いて
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それでも、大和への情に流されまいとするのは、秀一への想いからだった。
美姫が心を解放できるのは、眠りにつくまでのひとときだけだった。
想像でなら、秀一に会うことができる。
彼と見つめ合い、笑みを交わし、触れ合える。
幼い時の懐かしい記憶に想いを馳せることもあれば、高校生の時の切なかった思い出が蘇ることもあった。
けれど、やはり一番思い出すのは恋人だった時のことで、激しい交わりに胸を熱くさせることもあった。そんな時は、躰の火照りとと共に下半身に手が自然と伸びてしまう。
大和の浮気が発覚する前までは、秀一を想って自慰をすることは絶対にいけないと、自らを律していた。だが、今はもう、こうすることでしか美姫はこの生活を維持出来ずにいた。
秀一を想う時、彼の美しいライトグレーの瞳や少し骨ばったシャープな顎の輪郭や細いけれど引き締まった躰、彼のホクロの位置まで明確に思い出せる。
それだけでなく、躰から漂う甘く官能的な匂いだとか低くて艶があり、腰をズンと疼かせる声だとか長くて細い美しい指の感触だとか、濃厚な口づけのフレイバーまでもが鮮やかに蘇ってくるのだ。
秀一の香りに包まれていると感じるだけで、昂ってくる。
耳元で囁かれたらと考えると、全身がゾクゾクする。
美しい指で躰をまさぐられるのを想像し、心臓の鼓動が速まる。
舌を絡めあい、歯列をなぞり、互いの愛液を啜り合う濃厚な口づけを思い出すと、口の中が蜜で溢れてくる。
秀一の愛撫を思い出しながら、彼が触れた部分をなぞるようにして追っていくと、どうしようもなく躰が火照り、抑えきれないほどの疼きに襲われる。
秀一さん、欲しい......
心の中で呼び掛け、彼の指遣いを想像しながら胸のふくらみに触れる。包み込むようにして揉みしだきながら、硬さを増していく先端の蕾を捉え、グリグリとこよりのように捻る。
ぁ、だ、め......
背中を反らし、息を吐きながら、もう一方の手を胸の真ん中から少しずつ滑らせていく。臍を通る時にここも愛撫された場所だと思い出し、蜜口からジュワッと溢れ出す。
上質な絹の手触りを感じながら秘丘を登り、そこから下りていく。
温かい......
薄い布越しに触れた指の先が濡れ、上下するうちに滑りを増していく。
『こんなに、濡らして......』
言わないで、恥ずかしい......
頭の中の秀一の声に、火照らせた顔で否定する。
『クスッ、ほらここ......
凄いことに、なってますよ』
中指でクラッチ部分を開くと、張り付いていた蜜が少しずつ剥がれていくのを感じた。滑りを帯びた秘部に人差し指の先端で触れると、それだけで痙攣する。
「ッハ!」
思わず声を上げてしまい、美姫は荒くなる呼吸を抑えた。直接触れてしまうと、もっと欲しくなる。
『見せてください』
パンティーを下ろすと、膝を立てて脚を広げた。
は、早く......
触れていないのに、そこが収縮しているのが分かった。
一方の手で花弁を開いて花芽を刺激し、もう一方の人差し指を蜜でグチョグチョに濡れた蜜口へと誘う。
秀一さん。
秀一さん、欲しい......
ズブズブと人差し指を入れると、中の襞が絡みつきながらまるで生きているかのように蠕動する。勃ち上がった花芽から覗いた花芯を擦ると、全身がビクン、ビクン、と大きく揺れる。
ぁぁあ、もっと......
指を足し、中を掻き混ぜる。
気持ち良くして、お願い......
『美姫、愛していますよ......』
あぁ、私、も。
私も、秀一さんが......
「ハァッ、ハァッ、ハァッ......」
絡みつく秘部が熱を増し、興奮しながら抽送する。溢れる蜜を絡め取りながら、的確なリズムで花芯を左右に揺らす。
あぁぁぁ.......
脳が痺れたようになり、全身の血液が滾り、ドクドクと秘部が大きく波打つ。
い、イク......
「ンッ......ンッ......ッハァ...ハァッ、ハァッ......」
絶頂の波に攫われ、ぷかぷかと流されるまま浮かぶ。
シーツの感触が戻り、自分がどこにいるのかという現実に気づかされると、美姫は虚しさと後悔に襲われた。
どう、して......私、は......
美姫の瞳が熱くなる。
裏切ったのは、私なのに。
傷ついたのは、秀一さんなのに。
許されないと分かっていても、求めずにいられない。
想像の中だけでも貴方に抱かれたいと願ってしまう。
こんな自分が嫌い。
憎い。
汚らわしい。
美姫が心を解放できるのは、眠りにつくまでのひとときだけだった。
想像でなら、秀一に会うことができる。
彼と見つめ合い、笑みを交わし、触れ合える。
幼い時の懐かしい記憶に想いを馳せることもあれば、高校生の時の切なかった思い出が蘇ることもあった。
けれど、やはり一番思い出すのは恋人だった時のことで、激しい交わりに胸を熱くさせることもあった。そんな時は、躰の火照りとと共に下半身に手が自然と伸びてしまう。
大和の浮気が発覚する前までは、秀一を想って自慰をすることは絶対にいけないと、自らを律していた。だが、今はもう、こうすることでしか美姫はこの生活を維持出来ずにいた。
秀一を想う時、彼の美しいライトグレーの瞳や少し骨ばったシャープな顎の輪郭や細いけれど引き締まった躰、彼のホクロの位置まで明確に思い出せる。
それだけでなく、躰から漂う甘く官能的な匂いだとか低くて艶があり、腰をズンと疼かせる声だとか長くて細い美しい指の感触だとか、濃厚な口づけのフレイバーまでもが鮮やかに蘇ってくるのだ。
秀一の香りに包まれていると感じるだけで、昂ってくる。
耳元で囁かれたらと考えると、全身がゾクゾクする。
美しい指で躰をまさぐられるのを想像し、心臓の鼓動が速まる。
舌を絡めあい、歯列をなぞり、互いの愛液を啜り合う濃厚な口づけを思い出すと、口の中が蜜で溢れてくる。
秀一の愛撫を思い出しながら、彼が触れた部分をなぞるようにして追っていくと、どうしようもなく躰が火照り、抑えきれないほどの疼きに襲われる。
秀一さん、欲しい......
心の中で呼び掛け、彼の指遣いを想像しながら胸のふくらみに触れる。包み込むようにして揉みしだきながら、硬さを増していく先端の蕾を捉え、グリグリとこよりのように捻る。
ぁ、だ、め......
背中を反らし、息を吐きながら、もう一方の手を胸の真ん中から少しずつ滑らせていく。臍を通る時にここも愛撫された場所だと思い出し、蜜口からジュワッと溢れ出す。
上質な絹の手触りを感じながら秘丘を登り、そこから下りていく。
温かい......
薄い布越しに触れた指の先が濡れ、上下するうちに滑りを増していく。
『こんなに、濡らして......』
言わないで、恥ずかしい......
頭の中の秀一の声に、火照らせた顔で否定する。
『クスッ、ほらここ......
凄いことに、なってますよ』
中指でクラッチ部分を開くと、張り付いていた蜜が少しずつ剥がれていくのを感じた。滑りを帯びた秘部に人差し指の先端で触れると、それだけで痙攣する。
「ッハ!」
思わず声を上げてしまい、美姫は荒くなる呼吸を抑えた。直接触れてしまうと、もっと欲しくなる。
『見せてください』
パンティーを下ろすと、膝を立てて脚を広げた。
は、早く......
触れていないのに、そこが収縮しているのが分かった。
一方の手で花弁を開いて花芽を刺激し、もう一方の人差し指を蜜でグチョグチョに濡れた蜜口へと誘う。
秀一さん。
秀一さん、欲しい......
ズブズブと人差し指を入れると、中の襞が絡みつきながらまるで生きているかのように蠕動する。勃ち上がった花芽から覗いた花芯を擦ると、全身がビクン、ビクン、と大きく揺れる。
ぁぁあ、もっと......
指を足し、中を掻き混ぜる。
気持ち良くして、お願い......
『美姫、愛していますよ......』
あぁ、私、も。
私も、秀一さんが......
「ハァッ、ハァッ、ハァッ......」
絡みつく秘部が熱を増し、興奮しながら抽送する。溢れる蜜を絡め取りながら、的確なリズムで花芯を左右に揺らす。
あぁぁぁ.......
脳が痺れたようになり、全身の血液が滾り、ドクドクと秘部が大きく波打つ。
い、イク......
「ンッ......ンッ......ッハァ...ハァッ、ハァッ......」
絶頂の波に攫われ、ぷかぷかと流されるまま浮かぶ。
シーツの感触が戻り、自分がどこにいるのかという現実に気づかされると、美姫は虚しさと後悔に襲われた。
どう、して......私、は......
美姫の瞳が熱くなる。
裏切ったのは、私なのに。
傷ついたのは、秀一さんなのに。
許されないと分かっていても、求めずにいられない。
想像の中だけでも貴方に抱かれたいと願ってしまう。
こんな自分が嫌い。
憎い。
汚らわしい。
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