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調査
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それから美姫の日課は、出社するとまずメールを確認することから始まった。
送られた前日の大和の行動報告には、村田から貰ったスケジュール通りに仕事をこなし、美姫にLINEで送っているのと同じ時間に帰宅しているとあった。殆どの時間を現社長である父と秘書である母と共に仕事をこなしていたが、時には村田を伴い、両親とは別に来客の接待や取引先に回ることもあった。
美姫が不安を抱いていた例の赤坂の料亭に行くことはあったが、それは接待として予めスケジュールに組まれたものであり、お座敷に千代菊は呼ばれていなかった。
何の疚しいところもない大和の報告を読み、美姫は安堵した。
浮気調査が始まる前までは、家ではなるべく大和を避けようと思っていた。だが、浮気調査の報告メールが毎日送られてくる中、なんの疑いもなさそうな大和の行動を知り、美姫は彼を疑っていることを申し訳なく思うようになった。そんな気持ちから、大和に対して優しく接するようになっていた。
大和もそんな美姫に対して、少しずつ変化の兆しが見えてきた。性行為はないものの、頑なだった態度が柔らかくなってきたのだ。
以前のように頭を撫でたり、肩に触れたりといったスキンシップをするようになった。こちらから触れても避けられることもない。
それにつれ、美姫の気持ちが安定してきた。大和を疑っていたことへの罪悪感が、日毎に大きくなっていく。
美姫はベッドに寝転がり、後悔の念を抱いていた。
やっぱり、大和に浮気なんて出来るはずない。
きっと、何か別の理由があってあの時は私に本当のことを話せなかっただけだったんだ。
浮気調査なんて、頼まなければよかった......
まだ契約はあと10日ほど残ってるけど、明日にでも解除しよう。
♪♪♪
スマホからお知らせ音が響く。
サイドテーブルに置かれた充電器からスマホを外し、手に取る。大和からのLINEだった。
『今夜は残業で遅くなりそうだ。おやすみ』
大和、疑ってごめんね......
『遅くまでお疲れ様、無理しないでね。
おやすみなさい』
大和に返信を送ると、眠りについた。
送られた前日の大和の行動報告には、村田から貰ったスケジュール通りに仕事をこなし、美姫にLINEで送っているのと同じ時間に帰宅しているとあった。殆どの時間を現社長である父と秘書である母と共に仕事をこなしていたが、時には村田を伴い、両親とは別に来客の接待や取引先に回ることもあった。
美姫が不安を抱いていた例の赤坂の料亭に行くことはあったが、それは接待として予めスケジュールに組まれたものであり、お座敷に千代菊は呼ばれていなかった。
何の疚しいところもない大和の報告を読み、美姫は安堵した。
浮気調査が始まる前までは、家ではなるべく大和を避けようと思っていた。だが、浮気調査の報告メールが毎日送られてくる中、なんの疑いもなさそうな大和の行動を知り、美姫は彼を疑っていることを申し訳なく思うようになった。そんな気持ちから、大和に対して優しく接するようになっていた。
大和もそんな美姫に対して、少しずつ変化の兆しが見えてきた。性行為はないものの、頑なだった態度が柔らかくなってきたのだ。
以前のように頭を撫でたり、肩に触れたりといったスキンシップをするようになった。こちらから触れても避けられることもない。
それにつれ、美姫の気持ちが安定してきた。大和を疑っていたことへの罪悪感が、日毎に大きくなっていく。
美姫はベッドに寝転がり、後悔の念を抱いていた。
やっぱり、大和に浮気なんて出来るはずない。
きっと、何か別の理由があってあの時は私に本当のことを話せなかっただけだったんだ。
浮気調査なんて、頼まなければよかった......
まだ契約はあと10日ほど残ってるけど、明日にでも解除しよう。
♪♪♪
スマホからお知らせ音が響く。
サイドテーブルに置かれた充電器からスマホを外し、手に取る。大和からのLINEだった。
『今夜は残業で遅くなりそうだ。おやすみ』
大和、疑ってごめんね......
『遅くまでお疲れ様、無理しないでね。
おやすみなさい』
大和に返信を送ると、眠りについた。
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