<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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変わらぬ思い

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 タイトなキャミトップからは豊満な胸が覗き、明らかにそれを遼に押し付けている。デニムのショートパンツからは、ほどよく筋肉がついた健康的な長い脚が見えていた。

「Whatta hell(わっ、なんだよ)! Julia!!」

 ジュリアと呼ばれた女の子は、嬉しそうに手を解くと遼の隣に座った。鼻の周りにそばかすがあり、愛嬌のある可愛い顔をしていた。

『お前なぁ、いきなりとかほんとやめろよ!』
『リョーのびっくりする顔が面白くてさ。ねぇねぇ、昨日言ってた日本から来る友達って彼らのことでしょ?
 私にも紹介してよ』

 ジュリアは遼とかなり親しそうだった。

『初めまして、来栖大和です』
『ヤマト!? ワーオ!うん、日本の男、「ヤマトダンジ」って感じするする、かっこいい!!』

 それから美姫を見ると、『ちょっと待って』と言った。

「ワターシワ、ジュリアチャン、デス。
 ヨシク、オネガ、モース」
『ジュリア、日本語話せるんだね』

 感心する美姫に、遼がすかさず突っ込む。

「いやいや、日本語話せてねぇだろが」

 ジュリアは遼が何といったのか意味は分からなかったものの、ニュアンスからよくないことを言われたと感じ取ったらしい。

「BYガエーシダ!!」

 と言って、指を立てている。

 それって、何年か前に流行って、また去年ブレイクしたドラマの「倍返し」のつもりか!?

 気づいた大和がクックックッと喉を鳴らした。すると、ジュリアが大和を見て驚いたように大げさにのけぞった。

「ジェジェジェ!」
「プッ...」

 え、今度は朝の連ドラって。
 マジかよ、なんなんだ、ジュリアって。

 大和は笑いを堪えきれず、涙を流して大笑いした。美姫はジュリアの言っている意味が分からず、困惑している。

「こいつさぁ、高校ん時に1年間交換留学生として日本に滞在してたことがあってさ。そん時に流行ってた言葉とか、未だにドヤ顏で使いやがんの。
 それ、もう誰も覚えてねーから!」

 遼が困ったように説明する横で、ジュリアは美姫に迫るように話しかけてきた。

『で、あなたの名前は?』
『あ、美姫です』

 ジュリアは美姫を一瞥してから、大和の腕に自分の腕を絡めた。

「リョー、マイカレシネ。ネトリ、ダメ!」

 唖然とする美姫に、遼が焦った声を上げた。

『何だよ、寝盗りって! ったく、ろくでもない日本語ばっか覚えやがって。
 てか、こいつら夫婦だから! 変な勘違いすんじゃねーよ、ジュリア!!』

 大和はまたツボにハマったらしく、笑いを抑えきれないでいる。

 遼は気まずくなったのか、立ち上がった。

「んじゃもう、次行こうぜ。
 あ! とっておきんとこ連れてってやる。ほら、行くぞ!」

 もう歩き出してしまった遼に追いつこうと、美姫と大和は慌てて食事を片付けた。

「相変わらず、強引だな」

 そう言いながらも、大和は笑っていた。美姫も昔の遼を思い出し、納得したように笑い返した。

『待って! 私も行く!』

 ジュリアが遼の元へと駆けて行き、手を繋ごうとして拒否されていた。

 意外とあの二人、お似合いかも......

 言い合いをしながら歩く二人を見て、美姫は微笑ましく彼らを眺めた。

 ゴルフカートで移動中、ジュリアのスマホが鳴った。暫く話した後、横で運転する大和に腕を絡ませた。

『ねぇねぇ、これからみんなでサーフィン行こうよ! いい波出てるってさ!』
『行かねぇよ! こいつら、ウェットスーツどころか水着すら持ってねぇんだぜ。行けるわけねぇだろ』
『あっそ』

 ジュリアは走行中のカートから飛び降りると3人に向かって手を振った後、掌同士を擦り合わせ、手裏剣を投げる仕草をした。

「サラバジャー!」
「ブブッ......ほんと、ジュリア、ツボすぎる。マジでヤバイ......」

 最後まで大和を笑わせ、去って行った。
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