<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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抑圧

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 もし大和から行為の最中に口淫や上に乗ることを求められたら美姫は応じるつもりでいたし、求めて欲しかった。
けれど、そういったことは決して大和からは求めてこなかった。

 それでも、行為の最中に彼からの愛情は感じるし、終わった後には必ず口づけしてくれ、美姫のことを抱き寄せてくれた。

 実際、大和のやり方が変わったわけではない。

 変わったのは、美姫の受け取り方だった。

 大和と初めて付き合った時は、性について何も知らなかった為、ただされるがままだった。大和しか知らないのだから誰かと比べることもなく、セックスについてなんの疑問も不満も抱くことはなかった。

 セックスとはこういうものだと、思っていた。

 再び大和と躰を重ねるようになった時には、秀一との経験によって性の知識も経験も積んでいた。

 だが、美姫はまだ大和と躰を重ねることに背徳心や戸惑い、緊張、不安などがあったことから、自分を出せずにいた。自分から求めるようなことはせず、受け身だった。

 それでも美姫は、じゅうぶん幸せだと思えていた。大和に優しく触れられる度に幸せを感じ、彼の気遣いが嬉しかった。彼に愛される喜びに浸り、この人を愛している、もっと愛したいと心から思っていた。

 けれど、だんだん躰を重ねる回数が増えるうちに、美姫の中で精神的な幸せと共に、肉体的な快楽を求める気持ちが芽生え始めたのだった。

 だが大和は、美姫に出会った頃のような純情なままでいて欲しいと思っている。

 そう感じたのは、泥酔した時の大和の言動からだけではない。以前から彼には、そういう意思が表れていた。

 口淫や上に乗らせないのもそうだが、美姫が大和の下半身へ近付くと躰が少し強張るのだ。それに、美姫の欲情が昂り、自然と腰が揺れ始めるとさりげなく体位を変えたりされた。

 多少の違和感を感じてはいたものの、今まではそれ程気にしていなかった。大和に愛され、大事にされていることを感じ、精神的な満足を得られていたからだ。

 けれど今は、そうされる度に心が傷つき、苦しくなる。

 セックスに積極的になるのは、いけないことなの?
 私は、自ら気持ちよくなろうとしてはいけないの?

 そう思っても、それを口に出すことは出来なかった。

 前戯では、気持ち良くなるように心を尽くしてくれる。だが、いったん挿入すると、達するまで強く速く激しくゴールに向かってひたすらピストン運動の連続だった。

 どこが気持ちいいのか、どうすれば気持ちよくなるのか考慮してくれないし、尋ねることもしない。オーガズムの昂りを感じても、最後まで達せずに終了することも珍しくなかった。

 大和にとっては恥ずかしくて聞けないことなのかもしれないが、美姫はどうして欲しいのか聞いて欲しかった。

 でも、それを大和に言うことは彼のプライドを傷つけるのではないかと思うと、言えなかった。美姫から頼んで一緒になってもらったのだという、負い目が常に心の中にあるせいもあった。

 普段の大和はいつもと変わりなく優しいし、美姫はそんな彼を愛してもいたし、ずっと傍にいたいと思っていた。

 なんでも話し合える仲のいい夫婦なのに、夜の生活のことになると美姫は途端に口を閉ざすしかなくなっていた。
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