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サプライズ
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披露宴の日取りが正式に発表されると、大和と美姫の元に幾つかのキー局のテレビマンが訪れ、「放映権をぜひうちに」と依頼されるようになった。
ふたりとしては、自分たちは芸能人ではないし、視聴者にお見せするような披露宴ではないと断る気でいたのだが、当然京香が認めるわけがない。
「断るなんて、何言ってるの!? 来栖財閥の名をもっと知らしめる絶好のチャンスじゃないの!
この機会を逃す手はないわ!」
交渉役を京香が張り切って買って出て、放映権として1億円を受け取り、大和と美姫の披露宴を放映することが決定した。
「なんか......大変なことに、なってきたな」
「うん。そうだね......」
ふたりは顔を見合わせ、苦笑いした。
14時から披露宴開始時間となるが、招待客の人数を考え1時間前である13時に開場となった。
招待客のお出迎えは新郎新婦両家の両親と媒酌人のみが行うのが通常だが、挙式では親族しか招待しなかった為、お披露目の意味も込めてここで大和と美姫が出迎えることにした。挙式の際には綿帽子を被っていたが、あれはベールのようなものなので、ここでは角隠しに替えている。
スムーズに会場に入ってもらう為に会場入口での写真撮影は禁止ということになっているが、それでもやはりふたりの写真を撮ろうとたくさんの招待客がスマホやデジカメを手に押し寄せた。
13時半には披露宴の準備の為に美姫と大和は控え室へと向かわねばならず、美姫の白無垢を写真に収めることが出来なかった者からは不満の声が漏れたが、仕方ない。ふたりは丁寧にお辞儀をすると、会場入口を後にした。
櫻井ロイヤルホテル「絢爛の間」。
その大きなパーティー会場には120席もの丸テーブルが並んでいる。テーブルは本来8人掛けなのだが、6人席にすることによって、全員が前を向けるようになっていた。
テーブルには国産亜麻100%で織られた純白に金糸の縁取りがあるテーブルクロスが掛けられていた。
亜麻は、誤解されやすいが、麻とは全く別種の植物になる。もちろん、大麻とも別物である。麻の繊維は、通気性に優れ、 伸びにくく強靭という特性があり、ロープや麻袋、注連縄等で使用される。亜麻の繊維は、通気性と吸湿性に優れ、柔らかく、強靭、という特性があり、肌触りが良い為衣類はもちろん、下着、シーツ、タオル等に重用されている。Linnen(リネン)はラテン語名Linum(亜麻)を語源としており、ランジェリーはフランス語のLing(ラン)=亜麻でできた高級下着が由来となっている。亜麻そのものが高級素材であるが、その中でも特に国産の亜麻は栽培に適している北海道地方でしか作ることが出来ない為、非常に貴重で最高級とされている。
テーブルクロスの上に載っているカトラリーや食器ももちろん、最高級のものを使用している。
祝宴での料理は和食、中華、フランス料理、ベジタリアンの中から招待客に好きなジャンルを選択してもらっている。その為、料理に合わせたカトラリーや食器がそれぞれの席に並んでいた。
中央にはバカラのグラスが置かれ、その中には細かな細工を施した美しいキャンドルがたてられている。その周りには白薔薇と白にピンクの縁取りの「Princesse de Monaco」の薔薇にグリーンが取り囲むように装花として飾られていた。
キャンドルに火は灯されていなかった。キャンドルサービスで各テーブル毎に火を灯すとしたら120席ある為、もし1席につき2分で回ったとしても2時間掛かる計算になる。
それに気づいた招待客は、一体どうするのだろうかと話題にしていた。
ふたりとしては、自分たちは芸能人ではないし、視聴者にお見せするような披露宴ではないと断る気でいたのだが、当然京香が認めるわけがない。
「断るなんて、何言ってるの!? 来栖財閥の名をもっと知らしめる絶好のチャンスじゃないの!
この機会を逃す手はないわ!」
交渉役を京香が張り切って買って出て、放映権として1億円を受け取り、大和と美姫の披露宴を放映することが決定した。
「なんか......大変なことに、なってきたな」
「うん。そうだね......」
ふたりは顔を見合わせ、苦笑いした。
14時から披露宴開始時間となるが、招待客の人数を考え1時間前である13時に開場となった。
招待客のお出迎えは新郎新婦両家の両親と媒酌人のみが行うのが通常だが、挙式では親族しか招待しなかった為、お披露目の意味も込めてここで大和と美姫が出迎えることにした。挙式の際には綿帽子を被っていたが、あれはベールのようなものなので、ここでは角隠しに替えている。
スムーズに会場に入ってもらう為に会場入口での写真撮影は禁止ということになっているが、それでもやはりふたりの写真を撮ろうとたくさんの招待客がスマホやデジカメを手に押し寄せた。
13時半には披露宴の準備の為に美姫と大和は控え室へと向かわねばならず、美姫の白無垢を写真に収めることが出来なかった者からは不満の声が漏れたが、仕方ない。ふたりは丁寧にお辞儀をすると、会場入口を後にした。
櫻井ロイヤルホテル「絢爛の間」。
その大きなパーティー会場には120席もの丸テーブルが並んでいる。テーブルは本来8人掛けなのだが、6人席にすることによって、全員が前を向けるようになっていた。
テーブルには国産亜麻100%で織られた純白に金糸の縁取りがあるテーブルクロスが掛けられていた。
亜麻は、誤解されやすいが、麻とは全く別種の植物になる。もちろん、大麻とも別物である。麻の繊維は、通気性に優れ、 伸びにくく強靭という特性があり、ロープや麻袋、注連縄等で使用される。亜麻の繊維は、通気性と吸湿性に優れ、柔らかく、強靭、という特性があり、肌触りが良い為衣類はもちろん、下着、シーツ、タオル等に重用されている。Linnen(リネン)はラテン語名Linum(亜麻)を語源としており、ランジェリーはフランス語のLing(ラン)=亜麻でできた高級下着が由来となっている。亜麻そのものが高級素材であるが、その中でも特に国産の亜麻は栽培に適している北海道地方でしか作ることが出来ない為、非常に貴重で最高級とされている。
テーブルクロスの上に載っているカトラリーや食器ももちろん、最高級のものを使用している。
祝宴での料理は和食、中華、フランス料理、ベジタリアンの中から招待客に好きなジャンルを選択してもらっている。その為、料理に合わせたカトラリーや食器がそれぞれの席に並んでいた。
中央にはバカラのグラスが置かれ、その中には細かな細工を施した美しいキャンドルがたてられている。その周りには白薔薇と白にピンクの縁取りの「Princesse de Monaco」の薔薇にグリーンが取り囲むように装花として飾られていた。
キャンドルに火は灯されていなかった。キャンドルサービスで各テーブル毎に火を灯すとしたら120席ある為、もし1席につき2分で回ったとしても2時間掛かる計算になる。
それに気づいた招待客は、一体どうするのだろうかと話題にしていた。
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