<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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桃源郷

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 戻ってきた秀一の手には赤ワインの入ったワイングラスと、葡萄が盛られたグラスの器があった。

 サイドテーブルがないので、ワイングラスとフルーツの器をベッドの下に置く。

「美姫、こちらにおいでください」

 その言葉に従い、美姫が秀一に躰を寄せると、彼の膝の上に乗せられ、横抱きにされた。頭を持ち上げられたかと思った途端、熱い舌が滑り込む。

「ンッ...ンンウッ」

 唇と唇をぴったりと合わせ、呼吸さえも奪うような濃厚な交わり。気怠かった躰が一気に覚醒させられ、全身が熱く火照り、ドクドクと脈打つ。呼吸が出来なくて苦しいのに、渇望したくなるほど凄い快感が美姫の全身を熱く巡る。

 美姫は縋るように、秀一の腕を指先に絡ませた。

 秀一が唇を解放した途端、美姫は「ッハァ!!!」と大きく息を吸い込んだ。

「ッハァ、ハァッ、ハァッ......」

 呼吸を整えている間に、秀一は美姫を抱いたまま躰を傾け、ベッドの下に置いたワイングラスへと手を伸ばした。ステムに人差し指を絡めてから、包み込むようにしてボウル部分を支える。

 日本ではステム(脚の部分)を持つのが正しいマナーとされているが、ボウル部分をもつのが国際的なマナーだ。 

 優美にグラスを傾け、ワインを含むとじっくりと口の中で転がした。芳醇な赤ワインの匂いがワイングラスと秀一の唇から漂い、妖艶な空気が部屋中を満たしていく。

 秀一が空いている手で美姫の後頭部を支えたのを合図に、彼女は口を少し開いた。秀一が目を細め、その美麗な顔が美姫へと寄せられる。美姫の心臓がバクバクと高鳴り、目を閉じてしまいたいほど恥ずかしいと思うのに、秀一の美しい顔から目を逸らすことが出来ないまま、魅入られる。

 秀一が口を窄め、口の中の赤ワインが少しずつ美姫の口へと移されていく。秀一の愛液と絡み合って濃度を増したそれは、芳醇な香りと味わいで美姫を躰の芯から熱くさせる。

 互いの口を繋ぐように、赤い糸が引いていた。

 秀一の唇が、少しずつ離れていく。零れ落ちる高度が高くなり、それは細く赤い滝のようにも見えた。

 なんて......甘美な行為、なの......

 少しずつ送り込まれる赤ワインを飲み下しながら陶酔していると、不意に赤ワインが唇の端に零れ落ち、撒き散らされた。

「ぁっ!!」

 口に含んでいた赤ワインを全て移し終えた秀一が、艶やかに笑みを見せた。

「指で、掬って舐めて下さい」
 
 美姫は人差し指をおずおずと伸ばし、唇の端や頬を伝う赤ワインを掬い、舌をゆっくりと出してその上に乗せた。もう一度、零れ落ちたワインを掬い上げ、今度は舌の上に指を這わせていく。

「あぁ.....なんと艶かしい姿でしょう」

 更に良く見えるようにと、秀一が美姫をしっかりと抱きかかえた。

 秀一の甘い言葉と力強い抱擁が、美姫の行為に拍車をかける。舌を使ってチロチロと指を舐め、それから指の付け根から先端まで、舌を添わせていく。秀一の熱い欲情を含んだ眼差しで見つめられているだけで、美姫は絶頂に達しそうなほどの快感を感じていた。下腹部が熱くなり、秘部がドクンドクンと力強く脈を打つのが響く。

「ッハァ......」

 噎せるほどの雌の匂いが内側から放たれていくのが分かる。

 美姫は、切ない瞳で秀一を見つめた。秀一の瞳に野生の炎が燃え上がるのを見て、美姫の全身が期待で疼く。

 躰を傾けてグラスをベッドの下へ戻した秀一は、美姫の指を口の中へと咥えるように誘導する。秀一の手によって口の中で抽送される指は、行為を疑似するようだ。

「ッハ...ハァッ、ハァッ......」

 擬似行為は妄想の中で現実となり、それに従って腰が浮き沈みし、花芯が細かく震え、蜜壺からねっとりとした濃い蜜が滴り落ちる。その部分に触れていないのに、痙攣が大きくなり、快感の波が高まっていくのが全身に伝わって来る。

「ゃ......ッハァ、い...イくぅ......ッハ!!!......ン、だめェ」

 歯の隙間から言葉を漏らした美姫に、秀一は妖しく美しい表情で美姫に迫った。

「もっと、快感の深みへ......」
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