＜本編完結！AS開始＞【R１８】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

来訪者

５

　玄関のインターホンが鳴った。

　秀一さんだっ!!!

　美姫は立ち上がり、加代子とともに玄関へと向かった。

　扉が開くと、秀一の髪や肩にはうっすらと雪がついていた。

「美姫、有意義な時間を過ごせましたか」

　その問いに、美姫は秀一と加代子の顔を交互に見ながら笑顔を見せた。

「えぇ、加代子さんのお陰で楽しい時間を過ごせました。本当にありがとうございました」
「明日から大晦日まではみっちりダンスレッスンで扱いてあげるから。楽しみにしておいて」

　加代子が冗談まじりで軽口を叩くと、秀一がにこやかに微笑んだ。

「可愛い姪が疲労死しないよう、お手柔らかにお願いします。
　美姫、では行きましょうか。外でタクシーを待たせてありますので」
「はい。では、加代子さん。また明日よろしくお願いします」
「えぇ。明日の朝迎えに行くわ」

　美姫は加代子にお辞儀をすると、丁寧に扉を閉めた。

　タクシーに乗り込み、隣に秀一の温もりを感じた途端、美姫は急に全身から力が抜けていくのを感じた。

「どうしましたか？」

　隣で覗き込む秀一に、美姫は微睡んだような瞳で答えた。

「すみません...秀一さんの顔を見て、温もりを感じた途端に安心してしまって......」
「......もしかして、昨夜は眠っていないのではないですか」

　秀一さんはやっぱり鋭い......私のことなら、何でも分かってしまうみたい。

「実は...パニックを起こしかけてしまって......それから、怖くて一睡も出来ませんでした」
「それで翌日は姉様が帰られて、仲田さんのダンスレッスンとは......もっと美姫のことを配慮すればよかったですね」
「いいえ、ダンスレッスンはとても楽しかったですし、気が紛れてよかったです」

　ただ、久しぶりに使わない筋肉を使ったり、長時間ダンスしてたからすごく疲れて躰が重いけど......

　それに今まで気がつかなかったのは、きっと加代子さんの前でも緊張が抜けなかったからなんだろうな。それが、秀一さんに会ったと同時に緊張の糸が切れて、どっと疲弊感が押し寄せてる......

　秀一が美姫の肩に手を回し、優しく引き寄せた。

「今夜は、ゆっくり休まないといけませんね」