上 下
203 / 1,014
冷めない熱 ー秀一視点ー

しおりを挟む
 親指で花芽を愛撫しながら蜜壺へと三本の指先でソロリと撫でるとベッタリと蜜が絡まってきた。

 美姫の躰はこんなにも求めているのだ……きっと、心も……本当は、求めたくて仕方ないはず……

「美姫……」

 もう熱は、冷めるどころか沸騰しそうな程熱く滾り、ここで終わらせるなど到底無理だった。中指を蜜壷へと滑らせ、クプ…と蜜が絡まりつく音と共に挿し込んだ。

「ック……」

 あぁ……そう、です……この、感触……

 温かくトロトロに蕩けるような粘液がべっとりと絡み付き、キュウキュウと締め付けるように蠢く美姫の内部に興奮が高まる。ソロリと人差し指、そして薬指も滑らせる。

「ッハァッ……」

 狂おしいぐらいの肉欲に呑み込まれていく……

 一旦指を引き抜くとねっとりと絡みついた蜜を自身の猛りに塗り付け、再び蜜壺へと3本の指を滑らせた。痛いぐらいに質量を増し、ドクドクと脈打つ美姫の愛蜜で濡れた猛りを左手で握った。

 右手で美姫の蜜壺に指で抜き差ししながら、左手で猛りを上下に扱いていく。

「ッハ!!!」

 全身の血が逆流するぐらい滾ってくるのが分かる。久々の感覚に秀一は眩暈がする程の快感に襲われ、陶酔する。

 最低ですね、私は……寝ている無抵抗の美姫に、こんな……
 ですが、貴女もいけないのですよ……私を散々煽っておきながら、淑女のように眠りに墜ちた残酷な貴女が、私を…野獣に変えてしまう。

 指ですら吸盤のように吸いついて奥へ奥へと引き込もうとする熱い美姫の内壁の感触に、秀一の脳髄が痺れ、吐精感が迫ってくる。

「ハァッ、ハァッ…」

 握った猛りがプルプルと震え、限界を訴える。蜜の溢れる入口から指を引き抜き、美姫の腕からなんとか逃れて仰向けになる。

 あとはただ…欲を吐き出す為に本能に従って手を激しく上下に扱いた。滾った血液が一気に中心へと流れ込み、ゾクゾクとした快感が沸き上がってくる……

「ック……」

 濃厚な白濁が腹の上に広がる。サイドテーブルにあったティッシュを引き抜き、温みを拭い取った。

 まさか、寝ている美姫の横で自慰行為することになるとは……思いもよりませんでしたが……

 美姫はフライト中一睡も出来ず、興奮状態が続いた為、よっぽど疲れていたらしく深い眠りに入っていた。

 月明かりが薄く挿し込み、美姫の顔に一筋の光を当てる。その泣きはらした後の顔でさえも美しく感じ、愛おしさが込み上げてくる。

 本当に、私は……貴女のこととなると、今まで作り上げてきた虚構の『自分』という存在を見失ってしまう。

 上体を起こし、一瞬迷った後、ティッシュで軽く美姫の秘部を拭き取った。美姫の頬を軽く撫で、柔らかく唇を重ねる。

 もう一度美姫の顔をゆっくりと見つめた後ベッドから下り、バスローブを掴むと秀一はバスルームへと向かった。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

鳴宮鶉子
恋愛
辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

処理中です...