<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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美姫への想い ー大和過去編ー

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 そして……4人で映画を観に行ったあの日、俺の思いをついに白日のもとに曝け出すことになった。

 終始仲の良さを見せつける悠と薫子の様子にこっそりと溜息を吐く美姫を、ポップコーンを買う口実をもとに外に連れ出した。その時はただ、その場に居づらそうな美姫に気分転換してもらう、軽い気持ちでいた。

 なのに......

「俺達も......付き合おうか」

 俺の口からついて出た言葉。

 俺と一緒にいながらも、心ここにあらずといった態度の美姫に、こっちを向いてほしいとガキみたいな気持ちがあったのかもしれない。

「な、なに言ってるのっ。もうっ、からかうなら別の人にしてよっ!」

 突然の俺からの言葉に驚きと戸惑いと憤り、焦り……そして、それを誤魔化すように取り繕うような笑顔を見せながら美姫が返す。

 美姫、俺を見ろよ……俺を、ひとりの男として、見てくれ……

「ほ、ほら、早く行かないともうすぐ映画始まっちゃうよ?」

 行くな、美姫......

 扉の中に入っていった美姫の腕を引いた。

「や、大和!?」

 その扉の横の壁際へと美姫を追い詰める。美姫の顔の一部がスクリーンからの光に照らされたり、翳ったり、流れていくのが映り込んだ。

 綺麗だ......

 そう、感じた。

  俺を見上げた美姫の顔のすぐ横の壁に手をつき、彼女の顔に近づいた。

 美姫の美しい瞳が大きく見開いて俺をみつめる。その瞳は、誰か別人を見るような、恐れを抱いているように揺れていた。

 扉の中に入っていった美姫の腕を引いた。

 そうだ、俺はお前が知ってる俺じゃない。幼馴染で、友達の中のひとりの俺じゃない。
 お前のことをひとりの女として好きな……お前が知らなかった、俺だ。

「冗談、なんかじゃない。
 ……ずっと美姫が好きだった」

 言っちまった……

 美姫の手から、ポップコーンの紙箱が床に落ちて転がった。

ーー俺達の友達としての均衡は、完全に崩れた。
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