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愛の夢

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 緩やかな快感、けれど絶頂に達することのない甘く残酷な戯れが続けられた後、秀一は美姫の耳元で甘く囁いた。

「オーガズムを…感じたいのですか?」

 美姫の涙で潤んだ瞳が、一瞬だけ大きく見開かれた。

「は…い……」

 秀一が蜜に濡れて妖しい光を放つ紅く熟した花芯にローターを優しく当てる。

「あぁぁぁっっっ!!!!!!!!」

 美姫が大きな畝りと共に一気に絶頂へと達した。

 ドクドクと波打つ花芯にローターを押し当てる。途端にビクンッと躰を震わせ、大きな瞳を美姫が見張る。

「やぁっ!!……ハァッす、すごっ……ハァ、ハァッッ……しゅう…ハァッ…い、ちっ!!…さっ、はぁんっ!!」
「大丈夫ですよ。私に身を委ねて下さい」

 美姫は激しく全身を震わせ、腰がガクガクと揺れていた。

「はぁっ!!まっ、ハァッ…たぁっ!!……いっ!!いっ、ちゃ……ハァッハァッあっ、あぁっ!!!…んんんんぅぅっ!!!!!」

 再び美姫が絶頂の波に呑み込まれる。

「ハァッハァッ…きっ、もち…ハァッいい……け、ど…ハァッ……こ、わい……ハァッハァッ…私…じゃ…ハァッハァッハァッ…な、くなる…みたいっ、で…」
「未知のものに対しての正常な反応ですよ。怖がることはありません。
 いままでの貴女は......その先の快楽の悦びを知らなかっただけ、なのですから」

 ローターを蜜の溢れる入口へと挿入した。

「んんぅっ!!!」

 突然の異物感に美姫から少し苦しげな声が零れた。

 ローターが秀一の手と共に温かなとろみに包まれる。呼吸するように収縮する内壁はネットリと絡みながらじわじわと締めつけてくる。

 その待ち焦がれた感触に、秀一は我を忘れるほどの恍惚感に包まれた。

 ハァ……素晴らしいです。

 複雑な襞のひとつひとつを辿るようにローターで撫で回す。そして、なだらかな丘のような恥骨の裏あたりを慎重に探っていく。

「んんぁっ!!」

 ここ、ですね。

 反応を示した部分に強さを高めたローターを押し当てる。

「んんっ!!…ハァッ…やっ、やっ……な…ハァッ…んか…ハァッへ、へんっ!!!…ハァッハァッでっ…で、ちゃ…ハァッハァッお、ねが…ハァッハァッ…しゅ…ハァッ…い、ちさぁ……ハァッハァッハァッ……」
「大丈夫ですよ。中も、気持ちよくして差し上げます」

 その途端、蜜口からピュッピュッ......透明な液が噴き出して来た。

「ぁ……」

 美姫の瞳が絶望的な色を濃く映し出す。

「ハァッハァッ......しゅ…い、ち…ハァさぁん……」

 美姫が艶を帯びた声とともに切ない瞳で秀一を射抜いた。

「ッ!!!」

 先程美姫の秘部から溢れ出した透明な蜜を秀一は啜り上げた。

「しゅ、秀一さんっっ!!」

 上から焦りと驚愕を含んだ美姫の声が落とされるが、秀一の欲はもう止められない。花芽を口に含むと舌で転がしながら同時にローターで美姫の敏感な部分を確実に突いてくる。

「あぁぁっ!!!!ま、またぁっ!!!」

 美姫は掠れてくる声を必死に絞りながら腰を高く突き上げると、また勢いよくピュッピュッ……と吹き出した。

 それは秀一の顎にかかると首筋をなぞり、胸元をゆっくりと伝っていった。シーツは急速に池溜まりのようになり、ふたりの躰を濡らしていく。

「ハァッハァッ……あぁっ!!も、もぉっ!!ハァッハァッ…す、すごっハァッハァッハァッ…」

 美姫は何度も襲い来る快感に呑み込まれ、もう何度イッたのか、いつが始まりで、いつが終わりなのかも分からなかった。
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