上 下
53 / 1,014
愛の夢

17

しおりを挟む
 ローターを内腿から中心に向かってゆっくりと滑らせる。花弁の先ほども触れず、緩慢な動きでじわじわと美姫の欲情を押し上げていく。

「ハァァァ……」

 美姫は甘い期待が裏切られ、切ない声を上げる。欲に濡れた瞳で秀一を見上げるその顔が実に悩ましげで美しい。抵牾かしさに白く細い脚をくねらせると縛られた紅い紐がピンと張り、不自然な動きで元の位置へと戻される。

 そんな生々しい情景が目の前に晒され、秀一は静かな興奮を呼び起こされる。

 私も辛いのですよ…

 エレベーターで接吻を交わし、横抱きにしてベッドへと運んでからは一度も美姫に触れていない。

 早く、美姫に触れたい…

 急き立てられるような想いと相反するように、悠然とした動きで美姫の秘部へとローターを近づけ、ゆっくりと柔らかい花弁の襞を上下でなぞった。

「っふ…っ!!…んんんぅぅっっっ…」

 美姫の拳を握る手と脚に力がこめられていく。蜜壷からはトロトロと絶え間なく蜜が溢れ出した。秀一は自身の猛りの先端からも透明な蜜がジュワリと溢れ出すのを感じてブルッと身を震わせた。蜜でトロトロに蕩けた中心の谷間に、ローターを触れるか触れないかの微妙な位置でゆっくりと動かす。

「んんふぅっ...ッハァァァ......」

 美姫の口の端から透明な蜜が零れ落ちる。その蜜は、無防備な美姫を色濃く映し出し、キラキラと艶めいた煌めきを輝かせていた。

 なんと美しいのでしょう。

 美姫の快楽への渇望を目にし、秀一は陶酔した。

「美姫…本当に貴女は最高ですよ……」
「ハ、ァッ…しゅ、いちさん…」

 美姫の花芽は膨らみを増して完全に勃起した形となり、花芯が僅かに覗かせ、紅く艶めいていた。それはピクピクと震え、絶頂の時を欲していた。

「もっハァッハァッ…もぅぉっ……ハァッハァッ…無、理……ハァァッ……」

 理性も、道徳も、何もかも忘れて…
 ただ…貴女と私だけの世界に、貴女を閉じ込めてしまいたい…

「美しい……貴女は、私だけの…ものです」

 秀一が汗で張り付いた美姫の前髪を掻き分け、額に口付ける。一番感じる部分を避け、周りをやわやわとローターで撫でていく。

「はっ!!!あっあぁぁっ!!!はぁんんっ……ふっんんぅっ!!!……ハァッハァッ」

 美姫は緩々とした快感を感じながらも絶頂へと達することができず、切ない溜息を漏らす。そんな美姫に、再び花芽に瞬間的に刺激を与え、緩い快感から目を覚まさせた後、また元の穏やかな快楽へと引き戻す......

 甘く苦しい行為はその後、幾度も繰り返された。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!

奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。 ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。 ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

処理中です...