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141.確かめ合う絆ー3

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 サラの胸を揉みしだきながら、ステファンの舌がじっとりと蕾を舐める。サラは、彼の愛撫に応えるように躰を艶かしくくねらせ、悩ましい声を上げた。

「ッあ、ステ、ファ……」

 心の持って行き場を求めるかのように、ステファンの頭に触れ、髪の毛に指を差し入れた。ステファンはそんなサラの表情を深く見つめながら、蠱惑的に舌を伸ばす。

 もう一方のサラの尖りにステファンの爪が立てられ、優しくカリカリと引っ掻かれる。何度も舌が蕾を揺らし、羞恥と快感を高められる中、指でもう一方の蕾をごく弱い刺激で挟まれる。

 耐え、られない……

 キュンキュンと子宮の奥が締め付けられ、どうしようもない秘部の疼きに耐え切れず、サラは内腿を擦り合わせた。

 ステファンの瞳が、綺麗に細められる。

「もっと、強い刺激をお望みですか」

 ぁ……

 サラは目を逸らし、ギュッと瞳を閉じると頷いた。

 ステファンは乳房を支えていた手を離し、愛おしくて堪らないというようにサラの頭を撫でた後、再び戻した。誘うように紅く染まった蕾を口に含み、舌先でその感触を堪能する。もう一方の指で挟んだ蕾は少しずつその強度を増し、クニクニと弄びながら、時折こよりのように捻らせる。

「ぁあっ!!」

 サラの白い喉元が晒される。

 唇と、舌と指先から与えられる蕾への刺激に、蜜壺から溢れ出した蜜は大洪水を起こし、パンティーのクラッチ部分から染み出したり、双丘の窪みまでじっとりと濡らしていた。

 ステファンが半身を起こし、サラの腰の下に枕を差し込んだ。膝立ちになり、サラの閉じていた脚を大きく広げる。

「ぃや……」

 恥ずかしい部分が露わになり、サラは羞恥に震え、目をギュッと瞑った。ステファンがサラの脚の間に躰を捩じ込み、彼女の耳元で囁く。

「ぁあ、美しいですよ」

 互いの湿りを確かめ合うように、ステファンの腰が押し付けられ、布を通して互いの性感帯を擦り付ける。

「ぁ、ダメ……」

 自らの愛蜜がステファンのボクサーパンツを濡らす感触に、サラは恥ずかしくて声を上げた。

 ステファンがサラの紅く熟れて光る蕾に、チュッと口づける。

「ッハァ……サラの熱を、欲情をこの肌に感じます。
 もっと、熱くさせたい……」

 ステファンの自分を求める想いがズンと心の奥まで届き、サラの胸がいっぱいになる。

「ステファン、好き。大好きです。
 もっと、もっと……愛し合いたい……」

 秘部に押し付けられたステファンの雄杭が、サラの言葉によって更に質量を増したのを感じ、堪らなく淫らな気持ちになる。

 サラの乳房を揉みしだきながら両方の蕾を指で捏ねくり回し、布越しに蜜を擦り付け合う行為に、欲情が一気に階段を駆け上がっていく。

 布の下に隠れた、硬く大きな熱い欲に触れたい。触れて欲しいという想いが昂ぶる。

「お、願いです……ステファン、直接触れてください。
 貴方の熱を、直に感じたいんです」

 切なく歪んだ表情で訴えるサラに、ステファンの心臓が鷲掴みにされる。

「本当に貴女は……どこまでも私を煽りますね。
 こちらは、必死に抑制しようとしているのに」

 ステファンは、サラの半身を起こさせると膝立ちになった。

「では、貴女の手で脱がせて頂けますか」
「は、はい……」

 サラは緊張しながらボクサーパンツに指を差し込み、空気を入れるようにして引っ張ってからゆっくりと下ろした。

 完勃ちしたそれは、滾る肉欲を主張するかのようにピンと天高く上向いている。太く硬く、雄々しい男性の象徴に、サラの口の中に一気に蜜が溢れてくる。

 触れようとすると、それを押し戻された。

「今、貴女に触れられたら……耐えられそうにありませんから」

 余裕のない表情を浮かべたステファンに、愛しさが込み上がる。

 サラは、再びベッドに縫い止められた。

「腰を、上げて下さい」

 ステファンの指示に従って腰を上げると、パンティーの両端に彼の細く長い指が引っ掛けられる。その刺激すら快感に変わり、サラは思わず腰をくねらせた。

「まだ、何もしていませんよ」

 クスッと笑うステファンに、サラは顔を赤らめた。

「仕方ないじゃないですか。
 ステファンの全てが、私を感じさせるんです……」

 ステファンは目を瞠った。

「本当に、貴女は……可愛すぎます」

 パンティーがゆっくりと肌から剥がされていく。透明な糸が引いているのを見られているのかと思うと、恥ずかしくて全身まで真っ赤になった。

 脚を徐々に伝って下りていく布擦れの感触に、堪らず何度も吐息が漏れてしまう。全身が、ゾクゾクと震える。期待が、否応なしに高まっていく。

 足首にパンティーが引っ掛かったまま、サラの足首が持ち上げられる。更に露わになった秘部に、サラは耐え切れなくなり、そこを両手で隠した。

「サラ……」

 その一言で、押し戻されてしまう。抵抗、出来ない。

 パンティーが外されても、ステファンの手は足首を掴んだまま、彼の端整な顔に近づけられる。

「ぁ、嫌!
 やめて、ステファン……そ、んな……汚いですからぁ……」

 サラの言葉を視線で柔らかく制し、ステファンの舌がサラの足の指を舐める。指の間にまで舌が入り込み、ゾワゾワとした感触はくすぐったさよりも快感が打ち勝ち、花芯を震わせ、蜜を溢れさせる。露わになった蜜壷からはドクドクと蜜が溢れていて、花芽は欲情を訴えるようにひくついていた。

 ステファンはそれをじっとりと見つめながら、緩慢な動きで足の指を丁寧に舐め尽していく。指を咥え、吸い上げられ、一気に下半身がドクドクと脈動する。

「ぁ、だ、めぇ……また、イっちゃう……」
「我慢しないで。何度でも、絶頂を感じて下さい」

 ステファンが再び指を吸い上げる。

 サラは高く腰を突き上げ、再び押し寄せた絶頂の波に呑み込まれた。
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