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139.確かめ合う絆ー1
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「ステファン、愛してます」
言葉にせずとも分かっているだろうが、溢れ出した感情が止められなくて、言わずにはいられなかった。
今度は、ステファンから唇が寄せられる。
「サラ、愛しています」
レンズ越しに甘く蕩けるような笑みを見せられ、サラは泣きたい気持ちになった。
「眼鏡を、外してもいいですか?」
小さく尋ねると、ステファンは黙って頷いた。
以前ステファンが言っていた、私以外の人に眼鏡を外してもらったことがないというあの言葉……あれは今でも、有効でしょうか。
震える指先でフレームに触れたサラの頬を、ステファンが優しく撫でる。
「これは、貴女だけの特権ですよ」
眼鏡を外したステファンのライトグレーの瞳が欲情を灯して、サラを映し出す。
瞳を潤ませ、頬を染める自分の表情に、あぁ……私はやっぱりこの人が好きなのだと、改めて自覚させられる。
この美しく魅力的な瞳に、私は何度映り込んだのでしょう。
これから、幾度も映して欲しい。
ずっとずっと、見つめていて欲しい……
ゆっくり、ゆっくりと寄せられる美麗なステファンの顔に、サラの心臓が煩いぐらいに騒ぎ出し、壊れてしまいそうに苦しくなる。大切に重ねられた唇から、互いの温度が流れ込む。
ステファンの舌先がサラの唇をじっくりと味わうように、丁寧に輪郭に沿ってなぞる。
「ッフ……」
小さく震えるサラの肩をステファンが優しく抱き、艶やかなリップ音と共に軽く唇を吸った。
一気に焚き付けられるのではなく、躰の奥底深くから、じんわりと熱が上がっていくのをサラは感じた。もっと求めて欲しいと、求めてしまう。
サラは、ステファンの背中に腕を回した。
互いの吐息が、互いの舌が、絡み合う。唇も、舌も、躰も、胸も、心も離れないように……寄り添って、重なって、絡まり合う。
高まっていく感情と、昂ぶる欲情が、二人を絶頂の幸福へと押し上げていく。
ただ互いの存在を感じるだけで、気持ち良い。
幸せで、切なくて、涙が自然と込み上げてくる。
ステファンが、濡れた声でサラに囁く。
「サラ、貴女の全てを愛したい……」
ステファンの逞しい腕で支えられ、サラの躰がソファベッドの上に横たえられる。
艶めかしい息を吐き、膝立ちになったステファンがシャツのボタンに指を掛け、ひとつずつ外していく。この胸にこれから抱かれるのだと思うと、息もできないほどサラの胸が苦しくなる。それなのに、瞳を逸らすことが出来なかった。
筋肉の隆起した美しい躰は芸術的なのに、それは生々しい艶めかしさも感じさせた。
「美しい私の人……」
官能的なステファンの声音に、甘美な彼の言葉に……陶酔する。それは肌をざわめかせ、毛穴の隅々にまで行き渡り、潤いを与えてくれる。
忘れかけていた女としての悦びを、再び呼び起こさせる。
ステファンの唇が頬に寄せられ、それからうなじに口づけられる。ピクッと震えるサラの頭に、今度は口づけが降ってきた。
「背中を向いて下さい」
背中を向けたサラの首筋に唇が寄せられ、ステファンの細く長い指がファスナーを摘み、下へ下ろしていく。その感触にゾクゾクと震えて仰け反ったサラの背中にも、口づけが落とされた。
「ッァア」
ドレスが肩から外され、さらにパックリと開いた背中を愛でるように、唇が何度も触れる。その度にサラは背中を反らし、幾度も訪れる震えと快感に翻弄された。
ゆっくりと焦らすようにドレスが脱がされ、ベッドの下に落とされる。それから何度もストッキングを上から撫でられながら、少しずつ下ろされていった。
長く愛して欲しい。
でも、早く全てが欲しい。
そんな気持ちが、サラの中に入り乱れる。
背中越しにベルトが外される音が聞こえ、緊張と高まりでドクドクと鼓膜にまで脈動が伝わって来る。スラックスを下ろす衣擦れの音に、サラは躰を捻って愛しい人を見上げた。
逞しい躰と筋肉の流麗な線が視線に映り込み、その下の黒いボクサーパンツの中心の盛り上がりに、下腹部が熱くなり、ジンジンと疼きを覚える。
両手を伸ばすとステファンが微笑み、サラの指の間に指を差し入れて握り、ベッドに繋ぎ止める。甘い捕縛に、躰の芯が痺れていく。
「キス、して下さい」
甘えるように、サラは囁いた。
言葉にせずとも分かっているだろうが、溢れ出した感情が止められなくて、言わずにはいられなかった。
今度は、ステファンから唇が寄せられる。
「サラ、愛しています」
レンズ越しに甘く蕩けるような笑みを見せられ、サラは泣きたい気持ちになった。
「眼鏡を、外してもいいですか?」
小さく尋ねると、ステファンは黙って頷いた。
以前ステファンが言っていた、私以外の人に眼鏡を外してもらったことがないというあの言葉……あれは今でも、有効でしょうか。
震える指先でフレームに触れたサラの頬を、ステファンが優しく撫でる。
「これは、貴女だけの特権ですよ」
眼鏡を外したステファンのライトグレーの瞳が欲情を灯して、サラを映し出す。
瞳を潤ませ、頬を染める自分の表情に、あぁ……私はやっぱりこの人が好きなのだと、改めて自覚させられる。
この美しく魅力的な瞳に、私は何度映り込んだのでしょう。
これから、幾度も映して欲しい。
ずっとずっと、見つめていて欲しい……
ゆっくり、ゆっくりと寄せられる美麗なステファンの顔に、サラの心臓が煩いぐらいに騒ぎ出し、壊れてしまいそうに苦しくなる。大切に重ねられた唇から、互いの温度が流れ込む。
ステファンの舌先がサラの唇をじっくりと味わうように、丁寧に輪郭に沿ってなぞる。
「ッフ……」
小さく震えるサラの肩をステファンが優しく抱き、艶やかなリップ音と共に軽く唇を吸った。
一気に焚き付けられるのではなく、躰の奥底深くから、じんわりと熱が上がっていくのをサラは感じた。もっと求めて欲しいと、求めてしまう。
サラは、ステファンの背中に腕を回した。
互いの吐息が、互いの舌が、絡み合う。唇も、舌も、躰も、胸も、心も離れないように……寄り添って、重なって、絡まり合う。
高まっていく感情と、昂ぶる欲情が、二人を絶頂の幸福へと押し上げていく。
ただ互いの存在を感じるだけで、気持ち良い。
幸せで、切なくて、涙が自然と込み上げてくる。
ステファンが、濡れた声でサラに囁く。
「サラ、貴女の全てを愛したい……」
ステファンの逞しい腕で支えられ、サラの躰がソファベッドの上に横たえられる。
艶めかしい息を吐き、膝立ちになったステファンがシャツのボタンに指を掛け、ひとつずつ外していく。この胸にこれから抱かれるのだと思うと、息もできないほどサラの胸が苦しくなる。それなのに、瞳を逸らすことが出来なかった。
筋肉の隆起した美しい躰は芸術的なのに、それは生々しい艶めかしさも感じさせた。
「美しい私の人……」
官能的なステファンの声音に、甘美な彼の言葉に……陶酔する。それは肌をざわめかせ、毛穴の隅々にまで行き渡り、潤いを与えてくれる。
忘れかけていた女としての悦びを、再び呼び起こさせる。
ステファンの唇が頬に寄せられ、それからうなじに口づけられる。ピクッと震えるサラの頭に、今度は口づけが降ってきた。
「背中を向いて下さい」
背中を向けたサラの首筋に唇が寄せられ、ステファンの細く長い指がファスナーを摘み、下へ下ろしていく。その感触にゾクゾクと震えて仰け反ったサラの背中にも、口づけが落とされた。
「ッァア」
ドレスが肩から外され、さらにパックリと開いた背中を愛でるように、唇が何度も触れる。その度にサラは背中を反らし、幾度も訪れる震えと快感に翻弄された。
ゆっくりと焦らすようにドレスが脱がされ、ベッドの下に落とされる。それから何度もストッキングを上から撫でられながら、少しずつ下ろされていった。
長く愛して欲しい。
でも、早く全てが欲しい。
そんな気持ちが、サラの中に入り乱れる。
背中越しにベルトが外される音が聞こえ、緊張と高まりでドクドクと鼓膜にまで脈動が伝わって来る。スラックスを下ろす衣擦れの音に、サラは躰を捻って愛しい人を見上げた。
逞しい躰と筋肉の流麗な線が視線に映り込み、その下の黒いボクサーパンツの中心の盛り上がりに、下腹部が熱くなり、ジンジンと疼きを覚える。
両手を伸ばすとステファンが微笑み、サラの指の間に指を差し入れて握り、ベッドに繋ぎ止める。甘い捕縛に、躰の芯が痺れていく。
「キス、して下さい」
甘えるように、サラは囁いた。
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