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68.失う不安
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ニューイヤーコンサートのプログラムは毎年微妙に変えてはいるものの、「ワルツ王」と呼ばれたヨハン・シュトラウス2世とシュトラウスファミリーの作品を中心に構成されている。ワルツやポルカなど、明るく、華やかな新年の幕開けにふさわしい曲が流れる中、サラの気分は優れなかった。
休憩に入り、ステファンはサラを窺うように顔を覗き込んだ。
「サラ、大丈夫ですか」
その声にサラはハッとした。せっかくステファンが用意してくれたニューイヤーコンサートの場を台無しにしては、申し訳ない。
「ちょっと、お手洗いに行ってきます」
サラはそう言って立ち上がった。
ホールを出て、ざわつく廊下を抜ける。観客たちは皆、正装しており、特に女性はドレスだけでなく、各国の伝統衣装を着ている人もいて華やかだった。
歩いていると、ふと耳に40代の女性がふたり、大きな声で話しているのが聞こえてきた。
「まさかニューイヤーコンサートでステファンを見られるなんて、ラッキーだったわね」
「ほんとね。もしかして、もうこちらに仕事の拠点を移すつもりなのかしら」
「そうかもしれないわね。だって『ピアノの巨匠』の一番弟子とも言われてる程の腕ですもの。今までずっと英国で活動していたのが不思議なくらいよ」
サラはふたりの前を通り過ぎ、お手洗いに行くと、ハァ……と大きな溜息をついた。
サラは、自分が責められているような気がしてならなかった。ステファンを引き止めているのは自分だと。彼の足を引っ張り、可能性の芽を摘んでいるのは自分だと。
それでも、私はステファンを離したくない......
サラが席へ戻る途中、ステファンがラインハルトを中心として皆とドイツ語で何やら楽しそうに話し込んでいるのが見えた。
ステファンが話すのを、ラインハルトが頷きながら、ベンジャミンが賑やかに手を叩きながら、ノアが目を輝かせながら、ラファエルが艶やかな笑みを浮かべながら、見つめていた。
サラの鼓動が落ち着きなく騒めき、くらりと酔ったように足元がふらつくような意識がした。
やめて。そんな笑顔を見せないで……
私以外の人とそんな風に楽しくしないでください……たまらなく、不安になるから。
「ステファン」
サラは席に座り、幼い子供が母親の気を引こうとするように、サラは話の腰を折るようにステファンだけに聞こえる程の小さな声で話しかけた。
「よかった、サラ。少し遅いと思って心配していたのですよ」
ステファンは、優しい。けれど、いつもと同じ優しさなのに、不安を拭い去ることが出来ない。
ステファンは心配そうにサラの顔を覗き込んだ。
「大丈夫ですか、サラ」
「えっ?」
「何か、ありましたか?」
「あ……大勢人がいるから圧倒されてしまって」
そう言った途端、休憩の終わりを告げるアナウンスが響いた。ステファンは気にしながらも、それ以上追求することはなかった。
あれほど興奮し、楽しみにしていたニューイヤーコンサートだというのに、サラの心は重く沈んでいた。
考えたくなくても、考えずにはいられない。何度も頭の中から追い出そうとしても、ゴールのない迷路のように、元来た道に戻ってきてしまう。
ラインハルトの言葉が頭にこだまする。
『ステファンに、世界に誇るピアニストとして、更なる飛躍をして欲しいとは思わないかい?
君にとってもステファンが大切な存在なら、彼にとって最高の選択肢を与えるべきだとは思わないかね?』
その言葉を聞いた時にも、彼の言っている意味は理解しているつもりだった。
けれど、今日、ニューイヤーコンサートで聴衆の前で紹介されたステファンの姿を見たり、何気なく聞いた会話から、どれだけステファンがピアニストとして賞賛され、認められているのか、嫌という程肌に刻みつけられた気がした。
失いたくない、ステファンを。
私の愛する人を。
たった一人の私の拠り所を……
お願い、お願い……誰も、奪わないで。
いつの間にかコンサートはアンコールへと入っていた。
アンコールの2曲目に「美しく青きドナウ」の冒頭が演奏され、拍手が起こった。サラもそれに習って拍手をすると、演奏が中断された。
あれ? どうしたのでしょう?
すると、ステファンがサラにこっそりと耳打ちした。
「これは毎年の慣例となっていて、指揮者がこの後新年の挨拶をすることになっているのですよ」
すると、ステファンの言う通り、指揮者が観客に向かって話し始めた。皆は指揮者が言ったらしい冗談にドッと笑っていた。サラは、またここでも疎外感を感じずにはいられなかった。
指揮者の挨拶が終わり、改めて「美しく青きドナウ」が演奏される。サラの脳裏には、舞踏会のデビュタントとして踊った場面が蘇っていた。
二人だけの時間が流れていた、あの時。すごく、幸せでした……
ステファンと二人きりの時間。それは、何にも代えがたい至福の時間だ。
サラはステファンを心から愛し、ステファンの愛情も痛いほど感じる。
肌を重ね合わせている時は、まるで一つになったかのように感じる。とても、近くに感じることができる。
けれど、世の中に身を置いてしまうと、途端にステファンが遠い存在になってしまうのを感じた。
ピアノが、ステファンをサラから奪ってしまうような、そんな気さえしてくる。
ピアノなんて、なければいいのに……そんな不合理な気持ちさえ、湧いてくる。
ステファンのピアニストとしての成功を心から喜び、応援したいのに、それが出来ない。サラはそんな自分に嫌悪感を抱きつつも、薄暗い感情が支配するのを止められずにいた。
コンサートが終わり、ラインハルトがステファンに話しかけた。それに頷くステファンの後ろ姿に、サラの不安が広がっていく。
「申し訳ないのですが、これからラインハルトと共に、楽屋に挨拶に行くことになりました。どうしますか? タクシーで先にホテルに戻りますか」
サラは首を振った。
「終わるまで、待っています」
休憩に入り、ステファンはサラを窺うように顔を覗き込んだ。
「サラ、大丈夫ですか」
その声にサラはハッとした。せっかくステファンが用意してくれたニューイヤーコンサートの場を台無しにしては、申し訳ない。
「ちょっと、お手洗いに行ってきます」
サラはそう言って立ち上がった。
ホールを出て、ざわつく廊下を抜ける。観客たちは皆、正装しており、特に女性はドレスだけでなく、各国の伝統衣装を着ている人もいて華やかだった。
歩いていると、ふと耳に40代の女性がふたり、大きな声で話しているのが聞こえてきた。
「まさかニューイヤーコンサートでステファンを見られるなんて、ラッキーだったわね」
「ほんとね。もしかして、もうこちらに仕事の拠点を移すつもりなのかしら」
「そうかもしれないわね。だって『ピアノの巨匠』の一番弟子とも言われてる程の腕ですもの。今までずっと英国で活動していたのが不思議なくらいよ」
サラはふたりの前を通り過ぎ、お手洗いに行くと、ハァ……と大きな溜息をついた。
サラは、自分が責められているような気がしてならなかった。ステファンを引き止めているのは自分だと。彼の足を引っ張り、可能性の芽を摘んでいるのは自分だと。
それでも、私はステファンを離したくない......
サラが席へ戻る途中、ステファンがラインハルトを中心として皆とドイツ語で何やら楽しそうに話し込んでいるのが見えた。
ステファンが話すのを、ラインハルトが頷きながら、ベンジャミンが賑やかに手を叩きながら、ノアが目を輝かせながら、ラファエルが艶やかな笑みを浮かべながら、見つめていた。
サラの鼓動が落ち着きなく騒めき、くらりと酔ったように足元がふらつくような意識がした。
やめて。そんな笑顔を見せないで……
私以外の人とそんな風に楽しくしないでください……たまらなく、不安になるから。
「ステファン」
サラは席に座り、幼い子供が母親の気を引こうとするように、サラは話の腰を折るようにステファンだけに聞こえる程の小さな声で話しかけた。
「よかった、サラ。少し遅いと思って心配していたのですよ」
ステファンは、優しい。けれど、いつもと同じ優しさなのに、不安を拭い去ることが出来ない。
ステファンは心配そうにサラの顔を覗き込んだ。
「大丈夫ですか、サラ」
「えっ?」
「何か、ありましたか?」
「あ……大勢人がいるから圧倒されてしまって」
そう言った途端、休憩の終わりを告げるアナウンスが響いた。ステファンは気にしながらも、それ以上追求することはなかった。
あれほど興奮し、楽しみにしていたニューイヤーコンサートだというのに、サラの心は重く沈んでいた。
考えたくなくても、考えずにはいられない。何度も頭の中から追い出そうとしても、ゴールのない迷路のように、元来た道に戻ってきてしまう。
ラインハルトの言葉が頭にこだまする。
『ステファンに、世界に誇るピアニストとして、更なる飛躍をして欲しいとは思わないかい?
君にとってもステファンが大切な存在なら、彼にとって最高の選択肢を与えるべきだとは思わないかね?』
その言葉を聞いた時にも、彼の言っている意味は理解しているつもりだった。
けれど、今日、ニューイヤーコンサートで聴衆の前で紹介されたステファンの姿を見たり、何気なく聞いた会話から、どれだけステファンがピアニストとして賞賛され、認められているのか、嫌という程肌に刻みつけられた気がした。
失いたくない、ステファンを。
私の愛する人を。
たった一人の私の拠り所を……
お願い、お願い……誰も、奪わないで。
いつの間にかコンサートはアンコールへと入っていた。
アンコールの2曲目に「美しく青きドナウ」の冒頭が演奏され、拍手が起こった。サラもそれに習って拍手をすると、演奏が中断された。
あれ? どうしたのでしょう?
すると、ステファンがサラにこっそりと耳打ちした。
「これは毎年の慣例となっていて、指揮者がこの後新年の挨拶をすることになっているのですよ」
すると、ステファンの言う通り、指揮者が観客に向かって話し始めた。皆は指揮者が言ったらしい冗談にドッと笑っていた。サラは、またここでも疎外感を感じずにはいられなかった。
指揮者の挨拶が終わり、改めて「美しく青きドナウ」が演奏される。サラの脳裏には、舞踏会のデビュタントとして踊った場面が蘇っていた。
二人だけの時間が流れていた、あの時。すごく、幸せでした……
ステファンと二人きりの時間。それは、何にも代えがたい至福の時間だ。
サラはステファンを心から愛し、ステファンの愛情も痛いほど感じる。
肌を重ね合わせている時は、まるで一つになったかのように感じる。とても、近くに感じることができる。
けれど、世の中に身を置いてしまうと、途端にステファンが遠い存在になってしまうのを感じた。
ピアノが、ステファンをサラから奪ってしまうような、そんな気さえしてくる。
ピアノなんて、なければいいのに……そんな不合理な気持ちさえ、湧いてくる。
ステファンのピアニストとしての成功を心から喜び、応援したいのに、それが出来ない。サラはそんな自分に嫌悪感を抱きつつも、薄暗い感情が支配するのを止められずにいた。
コンサートが終わり、ラインハルトがステファンに話しかけた。それに頷くステファンの後ろ姿に、サラの不安が広がっていく。
「申し訳ないのですが、これからラインハルトと共に、楽屋に挨拶に行くことになりました。どうしますか? タクシーで先にホテルに戻りますか」
サラは首を振った。
「終わるまで、待っています」
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