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485.アイスビューティー
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男性のみで構成されるSMショーは、その後、玩具を使った攻めプレイや椅子の上に脚をM字で固定された状態での自慰プレイ等が行われたが、本番行為は行わないようだった。
義昭は初めて生で観るそれらの行為に興奮を覚えたが、舞台に彼らが上がる度に類でないことに落胆もした。
男性達による淫美なダンスのショーが終わり、舞台が次のショーに向けて素早く片付けられる。
続いて3人の男が舞台に上がってきた。全員ヴェネチアンマスクをしているが、真ん中の男だけが全裸だった。真ん中の男は浅黒い肌と体付きをしており、両脇からガードするように誘導している二人は、がたいのいい白人だった。
これもルイじゃ、ない……
義昭はグッと拳を握った。
きっとあの男は、ステージにルイが出ることを匂わせて、それを目当てにチケットを買わせようと企んだんだ。
……そう言えばあいつは、『アイスビューティーが出る』とは言ったが、ルイの名前は出さなかった。くそぉ、騙された!!
母から内緒でもらった100ドルを使ってしまったことを一瞬悔いたが、それでもこれは義昭にとって初めてのSMショーであり、写真としてみたことがなかった世界を間近で見られる貴重なチャンスなのだ。ここで激情に駆られて帰るわけにはいかない。
気を取り直すと、義昭は視線をステージへと戻した。
緊縛ショーに出ていた大男2人に誘導されて、新たな裸の男がステージに置かれている磔台へと向かう。肌の色味や背格好からしてアジア人であることは分かったが、日本人かどうかは分からなかった。
男がXの形に合わせて脚を大きく開く。だが、股間に両手を置いているため、中心は隠れていた。それを見て、観客たちの不満の声があちこちで上がった。
大男たちがそれぞれ左右に立ち、男の足首を固定する。
次に、全裸の男の手を挙げさせ、手首を固定すると、隠されていた中心が露わになった。絶叫が上がり、会場が湧き上がる。
「ぁ、ハァ……いぃ」
日本語ともとれるような言葉が男の口から漏れ、義昭は眉毛をぴくりとさせた。
交流会の、メンバーか?
だが、義昭は類以外のメンバーはよく覚えていないので、それが誰なのかはまったく分からなかった。
セッティングが終わると、2人の男が去り、代わりに司会者と思わしき男がステージに登場した。
「Now, long awaited "Ice beauty" is here!!
(さぁ、みんながお待ちかねの『アイスビューティー』の登場だ!!)」
その途端、これまでとは桁違いの歓声が会場から地響きのように『Wooooow!!』と響いた。
義昭は初めて生で観るそれらの行為に興奮を覚えたが、舞台に彼らが上がる度に類でないことに落胆もした。
男性達による淫美なダンスのショーが終わり、舞台が次のショーに向けて素早く片付けられる。
続いて3人の男が舞台に上がってきた。全員ヴェネチアンマスクをしているが、真ん中の男だけが全裸だった。真ん中の男は浅黒い肌と体付きをしており、両脇からガードするように誘導している二人は、がたいのいい白人だった。
これもルイじゃ、ない……
義昭はグッと拳を握った。
きっとあの男は、ステージにルイが出ることを匂わせて、それを目当てにチケットを買わせようと企んだんだ。
……そう言えばあいつは、『アイスビューティーが出る』とは言ったが、ルイの名前は出さなかった。くそぉ、騙された!!
母から内緒でもらった100ドルを使ってしまったことを一瞬悔いたが、それでもこれは義昭にとって初めてのSMショーであり、写真としてみたことがなかった世界を間近で見られる貴重なチャンスなのだ。ここで激情に駆られて帰るわけにはいかない。
気を取り直すと、義昭は視線をステージへと戻した。
緊縛ショーに出ていた大男2人に誘導されて、新たな裸の男がステージに置かれている磔台へと向かう。肌の色味や背格好からしてアジア人であることは分かったが、日本人かどうかは分からなかった。
男がXの形に合わせて脚を大きく開く。だが、股間に両手を置いているため、中心は隠れていた。それを見て、観客たちの不満の声があちこちで上がった。
大男たちがそれぞれ左右に立ち、男の足首を固定する。
次に、全裸の男の手を挙げさせ、手首を固定すると、隠されていた中心が露わになった。絶叫が上がり、会場が湧き上がる。
「ぁ、ハァ……いぃ」
日本語ともとれるような言葉が男の口から漏れ、義昭は眉毛をぴくりとさせた。
交流会の、メンバーか?
だが、義昭は類以外のメンバーはよく覚えていないので、それが誰なのかはまったく分からなかった。
セッティングが終わると、2人の男が去り、代わりに司会者と思わしき男がステージに登場した。
「Now, long awaited "Ice beauty" is here!!
(さぁ、みんながお待ちかねの『アイスビューティー』の登場だ!!)」
その途端、これまでとは桁違いの歓声が会場から地響きのように『Wooooow!!』と響いた。
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