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435.罪と欲情の匂い

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 腰をグラインドさせ、先ほど絶頂に達しそうだった花芽を類の恥骨の中心にゴリゴリと擦りながら、内部の襞が猛りの先端で擦られる刺激を味わう。

「ハァッ、ハァッ、す、ご……ぁ、ぃ、いきそ……ハァッ、ハッ、ぃっちゃ、ぅ……」

 頭に靄がかかり、ドクドクと脈動が速まっていく。絶頂に向かって、駆け出していく。

 すると、類の手が美羽の腰を掴んで動きを止めさせた。

「ぁ、なんでッッ」

 恨めしそうに類を見つめると、にこりと微笑まれた。

「次は、背中向いて」

 あと、少しだったのに……

 そう思いながらも、美羽はいったん腰をあげて類に背中を向けた。類の手がカットソーに入り込み、持ち上げて脱がせた。

「ぁハァ……」

 背中に類の吐息を掛けられ、快感で震えの線が何度も走る。

「ほら、入れて」

 類の指示に従って再び猛りを握り、ゆっくりと蜜穴へと誘い、腰を沈めていく

「ッッハ!」

 スカートを持ち上げていた美羽の手が類に掴まれて、露わになっている胸元へと誘導された。

「自分の気持ちいいとこ、触って」

 そうして類の片手がスカートを持ち上げ、もう片方の手が花弁に隠れた花芽を揺らす。

「ぁあっっ!!」
「フフッ、いいね……もっと、声聞かせてよ」

 腰を上下に揺さぶりながら敏感な花芽を甚振られ、強い快感に内腿が痙攣する。

 プップーと大きくクラクションの音が響き、美羽はビクッと肩を揺らした。隣を走っていた車が無理な横入りをし、ハイヤーが細かく左右に揺れた。

「ッウ……ぁっ!」
「大丈夫。ちゃんと支えてるから」

 類に腰を抱かれて、頷く。

 既に車は安定した走りに戻っている。車内で淫らなことをしているという現実に引き戻され、躊躇していると、背中を舌でなぞられてゾクゾクとした震えに背中をしならせる。

「ぅァ……」
「ミュー、指が止まってるよ。ほら、続けて……」

 言われて胸の尖りを摘むと、キュンと蜜奥がきつく締まる。けれど、その感触に陶酔する余裕もなく、激しく内奥を突かれた。

「ぁ、ハァッ! ハァッ! る、ぃぃ……ダメッ……ぁ、ハァッ!!」

 美羽は胸を突き出して類に躰を預けるようにし、彼の律動に合わせて腰を揺らした。摘んでいた蕾に爪を立て、キュッと捻ると更に内奥がきつく締まっていく。

「あぁ……ミュー、とってもセクシーだよ。ほら、もっと淫らに僕の上で踊ってよ」

「ぁあっっ! ぁあっっ!! ……ッッハァッ、ハァッ、ハァッ」

 挿入せずに恥部を擦り合わせていた時よりも、繋がって夢中で自分で腰を振っていた時よりも、更に大きな快感が走り抜ける。

 全身が震えて全てを掻っ攫うような、とてつもない絶頂が、目の前に迫っているのを感じる。

「ハァッ、ハァッ、ハァッ」

 もっと、もっと頂戴……

 美羽は上下に激しく抽挿していた腰の動きから、艶かしく揺れ動く双丘を見せつけるように前後にグラインドする動きへとシフトしていった。



 あ、凄い……!!
 こんな快感、今まで以上……ぁ、ぁ、ぁ……押し流されていく。



「ハァッ、ハァッ、ハァッ……る、ぃぃぃ」
「フフッ、そそられる」

 妖艶な類の囁きが耳に届く。

 快感を追いかけ、踊るように腰を回す。類の人差し指が花芽を弄んだまま、中指を蜜奥に差し込んでいく。

 きつく締まった蜜穴が強引に開かれ、新たな刺激が加わって、視界がフラッシュを高速で焚かれたようにチカチカする。

「ぃ、ぃぃぃぃ!! 類ぃ、気持ちいぃ……ハァッ、ハァッ!!」



 類の性の奴隷となっている間、私は全てのものから解放される。
 たとえ、その後にどんな背徳に襲われたとしても、もうこの罪から逃れることはできない。

 類を道連れに、堕ちていくだけ。



「ぁあ!! 類、るぃぃ……ッッ!!」

 美羽は顎を突き上げ、蕾をきつく引っ張ると蜜奥を激しく痙攣させた。類の埋め込まれた猛りがギュウギュウと強く襞に絡みつかれ、欲に塗れた白濁がゴム越しに搾り取られていく。

「ハァッ。ミュー、僕たちにあるのは……穢らわしい淫欲だけ。貪って、僕を……欲しいだけ」

 類が、美羽を激しく掻き抱いた。短く、けれど激しく吐き出すふたりの白い息が、スモークを貼った窓ガラスを曇らせる。

 罪と欲情が匂いを色濃くし、車内を包んでいた。
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