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391.嫌な予感
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城田に会う予定となっている定休日の、前日。
滅多に連絡しない隼斗から、電話がかかってきた。嫌な予感がしながらも、美羽は電話に出た。
「隼斗兄さん、どうしたの?
もしかして……何か、あった?」
一瞬の間が空いた後、隼斗が『あぁ』と低い声で答える。
『実は……城田さんと連絡がつかなくなったんだ。電話したら、機械音で「この電話は現在使われておりません」ってアナウンスが流れてな。
心配だから、明日は俺ひとりで城田さんの家に行こうと思う』
「ッッ……」
翌日に会う約束をしていたのに、連絡がつかないなんて……ありえない。
城田さんに、何が起こったの!?
動揺しつつも、隼斗に悟られないよう、喉をぐっと抑えて声を出した。
「うん、分かった……隼斗兄さん、どうか気をつけて」
『あぁ』
気になるけど……隼斗兄さんと一緒に行けば、もっと大変なことになってしまうかもしれない。類に聞いたところで、しらを切られるだけだ。
隼斗兄さんからの連絡を待つしかない。
どうか、城田さんに何もありませんように……
祈りながら、美羽は電話を切った。
滅多に連絡しない隼斗から、電話がかかってきた。嫌な予感がしながらも、美羽は電話に出た。
「隼斗兄さん、どうしたの?
もしかして……何か、あった?」
一瞬の間が空いた後、隼斗が『あぁ』と低い声で答える。
『実は……城田さんと連絡がつかなくなったんだ。電話したら、機械音で「この電話は現在使われておりません」ってアナウンスが流れてな。
心配だから、明日は俺ひとりで城田さんの家に行こうと思う』
「ッッ……」
翌日に会う約束をしていたのに、連絡がつかないなんて……ありえない。
城田さんに、何が起こったの!?
動揺しつつも、隼斗に悟られないよう、喉をぐっと抑えて声を出した。
「うん、分かった……隼斗兄さん、どうか気をつけて」
『あぁ』
気になるけど……隼斗兄さんと一緒に行けば、もっと大変なことになってしまうかもしれない。類に聞いたところで、しらを切られるだけだ。
隼斗兄さんからの連絡を待つしかない。
どうか、城田さんに何もありませんように……
祈りながら、美羽は電話を切った。
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