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380.罰
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「ミュー」
類に呼びかけられ、現実に引き戻される。
「まさか、かおりんのこと気にしてないよね?」
「気に……」
気にしてない、なんてあるはずない。
美羽に初めてできた親友、それが香織だ。類がいなくなってからもなんとか今まで心を壊さずに保っていられたのは、香織がずっと傍にいて支えてくれたからだ。
たとえ、過去に何があったのか話せなくても、全てを打ち明けることはできなくても……香織はいつだって、明るい笑顔で美羽を力強く太陽の下へと引っ張ってくれてきた。
そんな親友を……裏切っている。
その思いは、美羽の心に大きな影を落とした。沈黙する美羽に、類がわざとらしく大きく溜息を吐いた。
「別に、バレたわけじゃないじゃん。あいつだって、八つ当たりでそんなこと言っただけだって、そう言ってたじゃん!」
「あいつ、だなんて……かおりんのこと、そんな風に言わないで!!
かおりんは、私の親友なんだよ?」
類の横顔が醜く歪んだ。
「フッ。なんにも話せないくせに、腹割ってないくせに親友だなんて言えるわけ?
じゃあ、僕はどうなの? 僕はミューの全てを知ってる! 親友なんて、いらないでしょ!
ミューには、僕がいる。僕だけいれば、いいんだ!!」
美羽の瞳から、ポロポロと涙が零れ落ちる。
「そういう、問題じゃ……ない。
私たちのせいで、誰かを傷つけていいはず……ないよ。私、は……かおりんを、傷つけてしまった。大切な……大切にしたい、たった一人の親友、だったのに……」
あの時……大学の講義室で香織に声を掛けてもらえなかったら、美羽はずっと心の闇に囚われたまま、生きていたかもしれない。香織がいなければ、母親の言うことに逆えず教団に連れて行かれ、そこで惨めな生活を過ごしていたかもしれない。
たとえ、好きな人が同じであろうと……親友であることに変わりない。
『これから……なにがあろうと、私たちの関係は変わらないんだよね?』
不安げに尋ねた香織に、自分たちの関係は変わらないと言ったのは、美羽だったはずなのに。
今、その関係が、脆く崩れようとしている。
「だった、でしょ?」
類の言葉が、胸の奥深くに突き刺さる。
「ねぇ、ミュー。未来を見てよ。
僕たちの、未来を。
もう過去に囚われる必要なんてない!
一緒に、歩き、出してよ……」
信号で車が停止し、類はハンドルに首を擡げ、苛立たしげにクラクションを大きく鳴らした。
「どうして!!
……どうしていつも、そうやって、ミューの心は引き戻されるの?
何度も何度も近付いたと思ったら、離れて。せっかく、こっちに向いたと思ったのに。よう、やく……心が、通じ合えると思ったのに!!」
「ッッ……」
私、だって……素直に、類の胸に飛び込みたい。『愛してる』と胸の内を明かすことができたら、どんなにいいだろう。
今日は、それが出来ると思ってた。
浮かれてた。
思い、上がってた……
後ろからクラクションを鳴らされ、類がアクセルを強く踏む。感情的な類の横顔に、不安が走る。
もしかして、類……このままどこかへ連れていく気じゃ。
けれど、車窓を流れる景色は家路へと向かっていた。
カーオーディオから懐かしいふたりの大好きだった曲が流れる。けれど、朝の高揚感とは違い、寂しさが深まっていくばかりだった。
あの頃が懐かしく、愛おしく思えば思うほど……時間は戻らないのだと、帰れないのだと、思い知らされる。
重苦しいどろどろした空気に絡みつかれ、気持ちが底へ沈みかけた頃、家の駐車場に着いた。
「ミュー」
類に呼びかけられ、美羽の肩が小さく震える。
「どうか……ふたりのバレンタインを、苦いものにしないで」
呼びかける類の声が掠れていて、チクッと胸に突き刺さる。
答えを出すことは、できなかった。車から降りながら、美羽は迷いの中にいた。
類との一歩を踏み出すべきか。
それとも、思いとどまるべきか……
どうするの? どうしたいの、私は?
あのチョコケーキを類に渡してしまったら、私たちの未来はどう変わってしまうんだろう。
『どうか……ふたりのバレンタインを、苦いものにしないで』
ーー類の切ない響きが、鼓膜に余韻を残していた。
玄関を上がり、溜息を吐く。当然ながら、義昭は家に帰っていた。
けれど、もしかしたら既に自室に戻っているかもしれない。
そんな期待は、リビングの扉を開けた途端に裏切られたと知った。
「おかえり」
ダイニングテーブルに座る義昭を見て、美羽も、背後にいた類さえも、短く呻き声を漏らした。
「よ……義昭、さんっ……そ、それっっ」
義昭は、美羽が冷蔵庫の奥に隠しておいたはずのチョコケーキを食べていた。
どう、して……!? 義昭さん、甘いもの苦手なはず、なのに。しかもチョコレートは特に好きじゃないのに。
「これ、美羽が作ってくれたんだな。ありがとう」
チョコクリームを口の端につけ、ずれた眼鏡の奥から義昭がにへらと笑う。
「ぁ、うん……」
類のために作っただなんて、言えなかった。
「今までバレンタインなんて何もなかったのに、こんなことしてくれるなんて……嬉しいよ」
「そ、う……よかっ、た。
わた、し……シャワー、浴びてくる」
「ミュー!!」
類が引き留める声が聞こえたが、これ以上あの場にいるのが耐えられず、美羽はリビングルームを飛び出し、階段を駆け上がった。込み上がってくる涙を、肘でぐいと拭う。
バカ。バカだ、私……
義昭さんが、夫がいるのに……類に、バレンタインをあげようだなんて。
あげていいはずがない。赦されるはず、ない。
ーーこれは、罰だ。
類に呼びかけられ、現実に引き戻される。
「まさか、かおりんのこと気にしてないよね?」
「気に……」
気にしてない、なんてあるはずない。
美羽に初めてできた親友、それが香織だ。類がいなくなってからもなんとか今まで心を壊さずに保っていられたのは、香織がずっと傍にいて支えてくれたからだ。
たとえ、過去に何があったのか話せなくても、全てを打ち明けることはできなくても……香織はいつだって、明るい笑顔で美羽を力強く太陽の下へと引っ張ってくれてきた。
そんな親友を……裏切っている。
その思いは、美羽の心に大きな影を落とした。沈黙する美羽に、類がわざとらしく大きく溜息を吐いた。
「別に、バレたわけじゃないじゃん。あいつだって、八つ当たりでそんなこと言っただけだって、そう言ってたじゃん!」
「あいつ、だなんて……かおりんのこと、そんな風に言わないで!!
かおりんは、私の親友なんだよ?」
類の横顔が醜く歪んだ。
「フッ。なんにも話せないくせに、腹割ってないくせに親友だなんて言えるわけ?
じゃあ、僕はどうなの? 僕はミューの全てを知ってる! 親友なんて、いらないでしょ!
ミューには、僕がいる。僕だけいれば、いいんだ!!」
美羽の瞳から、ポロポロと涙が零れ落ちる。
「そういう、問題じゃ……ない。
私たちのせいで、誰かを傷つけていいはず……ないよ。私、は……かおりんを、傷つけてしまった。大切な……大切にしたい、たった一人の親友、だったのに……」
あの時……大学の講義室で香織に声を掛けてもらえなかったら、美羽はずっと心の闇に囚われたまま、生きていたかもしれない。香織がいなければ、母親の言うことに逆えず教団に連れて行かれ、そこで惨めな生活を過ごしていたかもしれない。
たとえ、好きな人が同じであろうと……親友であることに変わりない。
『これから……なにがあろうと、私たちの関係は変わらないんだよね?』
不安げに尋ねた香織に、自分たちの関係は変わらないと言ったのは、美羽だったはずなのに。
今、その関係が、脆く崩れようとしている。
「だった、でしょ?」
類の言葉が、胸の奥深くに突き刺さる。
「ねぇ、ミュー。未来を見てよ。
僕たちの、未来を。
もう過去に囚われる必要なんてない!
一緒に、歩き、出してよ……」
信号で車が停止し、類はハンドルに首を擡げ、苛立たしげにクラクションを大きく鳴らした。
「どうして!!
……どうしていつも、そうやって、ミューの心は引き戻されるの?
何度も何度も近付いたと思ったら、離れて。せっかく、こっちに向いたと思ったのに。よう、やく……心が、通じ合えると思ったのに!!」
「ッッ……」
私、だって……素直に、類の胸に飛び込みたい。『愛してる』と胸の内を明かすことができたら、どんなにいいだろう。
今日は、それが出来ると思ってた。
浮かれてた。
思い、上がってた……
後ろからクラクションを鳴らされ、類がアクセルを強く踏む。感情的な類の横顔に、不安が走る。
もしかして、類……このままどこかへ連れていく気じゃ。
けれど、車窓を流れる景色は家路へと向かっていた。
カーオーディオから懐かしいふたりの大好きだった曲が流れる。けれど、朝の高揚感とは違い、寂しさが深まっていくばかりだった。
あの頃が懐かしく、愛おしく思えば思うほど……時間は戻らないのだと、帰れないのだと、思い知らされる。
重苦しいどろどろした空気に絡みつかれ、気持ちが底へ沈みかけた頃、家の駐車場に着いた。
「ミュー」
類に呼びかけられ、美羽の肩が小さく震える。
「どうか……ふたりのバレンタインを、苦いものにしないで」
呼びかける類の声が掠れていて、チクッと胸に突き刺さる。
答えを出すことは、できなかった。車から降りながら、美羽は迷いの中にいた。
類との一歩を踏み出すべきか。
それとも、思いとどまるべきか……
どうするの? どうしたいの、私は?
あのチョコケーキを類に渡してしまったら、私たちの未来はどう変わってしまうんだろう。
『どうか……ふたりのバレンタインを、苦いものにしないで』
ーー類の切ない響きが、鼓膜に余韻を残していた。
玄関を上がり、溜息を吐く。当然ながら、義昭は家に帰っていた。
けれど、もしかしたら既に自室に戻っているかもしれない。
そんな期待は、リビングの扉を開けた途端に裏切られたと知った。
「おかえり」
ダイニングテーブルに座る義昭を見て、美羽も、背後にいた類さえも、短く呻き声を漏らした。
「よ……義昭、さんっ……そ、それっっ」
義昭は、美羽が冷蔵庫の奥に隠しておいたはずのチョコケーキを食べていた。
どう、して……!? 義昭さん、甘いもの苦手なはず、なのに。しかもチョコレートは特に好きじゃないのに。
「これ、美羽が作ってくれたんだな。ありがとう」
チョコクリームを口の端につけ、ずれた眼鏡の奥から義昭がにへらと笑う。
「ぁ、うん……」
類のために作っただなんて、言えなかった。
「今までバレンタインなんて何もなかったのに、こんなことしてくれるなんて……嬉しいよ」
「そ、う……よかっ、た。
わた、し……シャワー、浴びてくる」
「ミュー!!」
類が引き留める声が聞こえたが、これ以上あの場にいるのが耐えられず、美羽はリビングルームを飛び出し、階段を駆け上がった。込み上がってくる涙を、肘でぐいと拭う。
バカ。バカだ、私……
義昭さんが、夫がいるのに……類に、バレンタインをあげようだなんて。
あげていいはずがない。赦されるはず、ない。
ーーこれは、罰だ。
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