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313.主人のためなら……
しおりを挟む気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……ウゥッ。
口の中を舐め回す高槻の舌の動きに、リョウの震えが止まらない。だが高槻はそれを、リョウが快感を感じているのだと嬉しく思っていた。
高槻の濃厚な香水の香りがリョウの鼻腔を強く貫き、噎せ返りそうになる。
このまま気を失ってしまえたら、どれだけ楽だろう……
高槻は自らブラジャーを外すとリョウの手を握り、胸元へと導いた。照明を落としていても、これほどの近距離では見えてしまう。横に広がるように垂れ下がった乳房には大きな茶色の乳輪がだらしなく伸び、乳首は更に褐色を帯びた茶色で皺が入っていた。
「ンフ……リョウ、舐めて」
甘えた声で高槻はそう囁いた。
嘘、だろ。
顔を背けたくなり、リョウは思わずきつく目を閉じた。
脳裏に、裸のルイが浮かび上がってきた。そう、これは以前にリョウに流れ込んできた、ルイの記憶だ。
彼は……組み敷かれていた。壮年の、男に。
ルイは激しく頭を振り、荒々しい叫び声をあげながら、男を全力で拒否する。だが、男は聞く耳など持たず、きつく縛り上げて拘束したルイを更に押さえつけ、彼の後孔に躊躇いなく指を挿入した。
腰をビクンと浮かせるルイの目尻から、じわりと涙が溢れ出る。そんなルイの反応に卑猥な笑みを浮かべ、男はベルトを外す。
「ック……」
リョウはカッと目を大きく見開き、全身を震わせた。ルイの恐怖が、悲しみが、怒りが、憎しみが、リョウの中で渦を巻いていた。
ルイ様でさえも……あん、な……屈辱的な思いをされたのだ。
僕に、出来ないわけがない。やるんだ。
ーー僕は、ルイ様の忠実な下僕なのだから。
あぁ、ルイ様……僕は、貴方の為ならたとえ世界一の醜女の相手だって出来る。
今こそルイ様に、僕の忠義を見せるのだ。
どこまでだって、堕ちてみせる。
リョウは震える手を伸ばして高槻の乳房を掴み、皺だらけの乳首を口にした。
「ハァッ。いいわぁ!!
ぁあっ!! リョウジ、もっと、もっと舐めて! 吸ってちょうだい!! アァ……」
どう見ても水分の枯れきった乳首に、リョウは必死に吸い付いた。
美しく気高いルイの顔を思い浮かべ、自分の気持ちを無理やり鼓舞する。
主人のためにここまで堕ちられる僕は、なんて健気なんだ。ルイ様は、僕を単なる従者としか思っていない。駒としてしか、見ていないというのに。
それでも、それでも僕は……!!
恍惚と共に、リョウの欲が昂ぶってくる。
高槻はパンティーを脱ぎ、どす黒いグロテスクな垂れ下がった襞をリョウの下半身に擦り付けてきた。
「あぁ、濡れてる……濡れてるわぁフフッ。私はまだまだイケる。
さぁ、溺れなさい。リョウジ、私を抱いてちょうだい!!」
リョウはそれを見ないようにして緩く上向いてる欲棒を掴み、上下に擦りながら少しずつ真っ黒なブラックホールへと近づけていった。入口に触れるとネチャッとした熱い粘液が触れ、背筋に虫酸が走る。
ルイ様の為。主人の為。
彼が僕を、必要としてくれている。
「ック。ハァッ、ハァッ……」
勢いをつけて一気に挿入し、激しく出し入れを繰り返すうち、摩擦の力によってリョウの猛りが少しずつ大きさと太さを増していく。
目を開ければ、急速に萎えてしまう。リョウは心でルイへの忠誠を唱えながら緩み切った穴をガンガンと突いた。
ルイ様! ルイ様っ! ルイ様ぁぁぁぁああああ!!
全身の力を漲らせ、高槻の霊力を残すことなく全て奪い尽くす。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……ハッ、ハッ、ハッ、ハッ!!」
全身から滝のように汗が零れ落ちる。まるで炎に包まれているかのように躰が熱い。高槻の霊力を呑み込んだリョウの霊力は一旦急激に落ちたものの、それから勢いを増してメラメラと燃え始めた。
これほど強大な霊力を垂れ流しにしているというのに、何も感じていない高槻が滑稽だった。
「ハァッ!! あぁっ!!
はいっ……入ってるぅぅ、あぁ、熱くて太いのが……ハァッ、ハァッいぃぃぃぃっっ」
昂ぶる快感に夢中になり、腰を上げて振ろうとしたものの、高槻は自分の体重を支えることが出来ず、シーツに何重もの皺を刻んだ。
リョウは額から汗を迸らせ、がむしゃらに腰を振った。高槻の躰が激しく揺さぶられる。
「ぁ、やぁん! は、激しいっっ!! ヒッ、ヒッ、ヒッッ!!」
自分がまるで犬になったかのように感じて、リョウは可笑しくなった。
それでも、いい……ルイ様の為なら、犬にでもなるさ。
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