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126.夜に溺れてー3
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ベッドに横たわっているこの時間が、一番緊張する。
類は、なんて声をかけてくるんだろう。
今日は、どんな風に責められるのかな……
そんなことを考えているうちに下半身が熱くなり、蜜の溢れる感触に内腿を擦らせていると、類の笑い声が響いた。
『クスクス……ねぇ、もしかしてもう興奮して濡れてる?』
いきなりそんなことを言われ、美羽は真っ赤になって唇を噛んだ。
そんな、こと……
見られているわけでも、触れるわけでもないのだから、誤魔化しきれるはず。
そんな甘い考えが類に通用するはずないと分かっていても、否定せずにいられなかった。
『嘘。じゃあ、布越しに指で触れてみてよ』
愉しそうな類の声音に、ゾクゾクと背筋が震える。こんな風に責められると、ますます欲蜜が溢れ出してしまう。
美羽は少しずつ指を伸ばし、上質なシルクのパンティーの布地を滑らせた。
『ほら、まだその先……』
類に促され、クロッチへと指が下りていく。触れるか触れないかぐらいの微妙な位置で指を止めると、ほんの僅かにじんわりと温かさが伝わってきた。
『ねぇ、そんなもんじゃないでしょ。押してみて?』
美羽が躊躇してると、背中をスルリと撫でられた。
「あぁっ!!」
思わず声を上げてしまい、慌てて扉を見つめて息を殺す。また義昭に気づかれれば、今度こそ不審がられてしまうかもしれない。
やめて、類……
懇願すると、布地に触れる美羽の指が弾かれる感触がした。
『じゃ……僕の言う通りに、続けて?』
美羽は布地に触れていた指に少しずつ圧力をかけていく。さきほどよりも強く伝わってくる感触に恥ずかしさと興奮を覚え、それがまた更なる蜜を生み出し、指を濡らしていく。
『あぁ、熱くてヌルヌルしてる……
触れるだけじゃ、物足りないもんねミューは。縦になぞって、気持ちよくしてあげる』
そう言われた瞬間から、美羽の指は類の指へと塗り替えられる。
類の指の感触を想像しながら細い指を上下に撫でると布が沈み込み、花弁の中心のクレバスが深くなっていく。指にしっとりと吸い付く感触に鳥肌が立ち、薄い布で遮られてその奥へと進めない指に、焦燥が沸き起こる。
美羽の肌をなぞる類の指が、肉欲を煽り立てる。顔の輪郭をなぞり、睫毛を揺らし、耳殻を辿り、顎のラインからうなじへ流れる官能的な感触に、細胞が粟立つ。
『ハァッ、綺麗だよ。ミューの肌……全て僕の指でなぞって、舐めつくしたい。白い肌が見えなくなるぐらい全身に僕の印を刻みつけたい』
「ウクッ」
狂気的な独占欲にゾクゾクするのは、恐ろしさからではなく快感から。
同じ欲を、自分もまた類に感じていると本能が応えている。
類のものに変えられた自身の指と、類から与えられる指の感触は、まるで多くの触手が伸びてきて躰を嬲《なぶ》られているかのように感じる。
豊かな両胸が持ち上げられ、乳暈をクルクルとなぞられ、その先端の突起がピンと硬く勃ち上がる。
あぁ、類。
足りない……もっと、触って!
強請るように恥骨を持ち上げると、胸の尖りが弾かれて腰が跳ねる。ジンジンとした疼きがより高まっていき、興奮で顔を赤らめた美羽は艶かしい吐息を吐いた。
焦らさないで。
お願い、ちょうだい……
素直に欲望を曝け出すことにより、美羽の躰がどんどん解放されていく。美しく、華やかに豹変する。
『フフッ……欲張りなミュー、大好きだよ。
じゃあ、ミューの恥ずかしい部分見せてくれる?』
美羽は腰を浮かせ、パンティーに指をかけるとゆっくりと下ろしていった。秘部にべったりと張り付いた布地を剥がす感触でさえ、肌をざわめかせる。
膝をたててパンティーを足から抜こうとすると、類の声が響いた。
『そのままの状態で、シーツを剥がして』
類は、なんて声をかけてくるんだろう。
今日は、どんな風に責められるのかな……
そんなことを考えているうちに下半身が熱くなり、蜜の溢れる感触に内腿を擦らせていると、類の笑い声が響いた。
『クスクス……ねぇ、もしかしてもう興奮して濡れてる?』
いきなりそんなことを言われ、美羽は真っ赤になって唇を噛んだ。
そんな、こと……
見られているわけでも、触れるわけでもないのだから、誤魔化しきれるはず。
そんな甘い考えが類に通用するはずないと分かっていても、否定せずにいられなかった。
『嘘。じゃあ、布越しに指で触れてみてよ』
愉しそうな類の声音に、ゾクゾクと背筋が震える。こんな風に責められると、ますます欲蜜が溢れ出してしまう。
美羽は少しずつ指を伸ばし、上質なシルクのパンティーの布地を滑らせた。
『ほら、まだその先……』
類に促され、クロッチへと指が下りていく。触れるか触れないかぐらいの微妙な位置で指を止めると、ほんの僅かにじんわりと温かさが伝わってきた。
『ねぇ、そんなもんじゃないでしょ。押してみて?』
美羽が躊躇してると、背中をスルリと撫でられた。
「あぁっ!!」
思わず声を上げてしまい、慌てて扉を見つめて息を殺す。また義昭に気づかれれば、今度こそ不審がられてしまうかもしれない。
やめて、類……
懇願すると、布地に触れる美羽の指が弾かれる感触がした。
『じゃ……僕の言う通りに、続けて?』
美羽は布地に触れていた指に少しずつ圧力をかけていく。さきほどよりも強く伝わってくる感触に恥ずかしさと興奮を覚え、それがまた更なる蜜を生み出し、指を濡らしていく。
『あぁ、熱くてヌルヌルしてる……
触れるだけじゃ、物足りないもんねミューは。縦になぞって、気持ちよくしてあげる』
そう言われた瞬間から、美羽の指は類の指へと塗り替えられる。
類の指の感触を想像しながら細い指を上下に撫でると布が沈み込み、花弁の中心のクレバスが深くなっていく。指にしっとりと吸い付く感触に鳥肌が立ち、薄い布で遮られてその奥へと進めない指に、焦燥が沸き起こる。
美羽の肌をなぞる類の指が、肉欲を煽り立てる。顔の輪郭をなぞり、睫毛を揺らし、耳殻を辿り、顎のラインからうなじへ流れる官能的な感触に、細胞が粟立つ。
『ハァッ、綺麗だよ。ミューの肌……全て僕の指でなぞって、舐めつくしたい。白い肌が見えなくなるぐらい全身に僕の印を刻みつけたい』
「ウクッ」
狂気的な独占欲にゾクゾクするのは、恐ろしさからではなく快感から。
同じ欲を、自分もまた類に感じていると本能が応えている。
類のものに変えられた自身の指と、類から与えられる指の感触は、まるで多くの触手が伸びてきて躰を嬲《なぶ》られているかのように感じる。
豊かな両胸が持ち上げられ、乳暈をクルクルとなぞられ、その先端の突起がピンと硬く勃ち上がる。
あぁ、類。
足りない……もっと、触って!
強請るように恥骨を持ち上げると、胸の尖りが弾かれて腰が跳ねる。ジンジンとした疼きがより高まっていき、興奮で顔を赤らめた美羽は艶かしい吐息を吐いた。
焦らさないで。
お願い、ちょうだい……
素直に欲望を曝け出すことにより、美羽の躰がどんどん解放されていく。美しく、華やかに豹変する。
『フフッ……欲張りなミュー、大好きだよ。
じゃあ、ミューの恥ずかしい部分見せてくれる?』
美羽は腰を浮かせ、パンティーに指をかけるとゆっくりと下ろしていった。秘部にべったりと張り付いた布地を剥がす感触でさえ、肌をざわめかせる。
膝をたててパンティーを足から抜こうとすると、類の声が響いた。
『そのままの状態で、シーツを剥がして』
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