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43.あの日の過ちー15

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 美羽がスカートを持ち上げて腰を浮かせる。類の猛りを軽く握り、蜜穴に充てがうとゆっくりと腰を沈めていく。みっちりと埋め込まれていく類のそれに、美羽は声を上擦らせた。

「ゥ、ぁあ……」
「ハァッ……気持ちいいよ、ミュー……」

 ブルブルッと躰をひくつかせ、快感に震えた美羽は、欲望のまま淫らに腰をくねらせた。

 凄い、気持ちいい……

 情欲をたぎらせた視線が絡み合うまま唇を重ね、噛み付くように求め合う。口づけが激しくなればなるほど恥部がキュンキュンと疼き、蜜が溢れ出し、腰が揺さぶられ、それが官能を高め、再び深い口づけに溺れる。終わりのない快楽のループに嵌っていく。

「ハァッ……今度は、逆側に座ってみて」

 類が美羽の腰を抱き、脚をクロスさせるようにしてゆっくりと逆向きにすると、美羽の背中が類の胸板に当たった。美羽は両手を類の膝の上に乗せ、小さく震えた。

「ぁ、ハァッ……苦、しい」

 さっきと違う位置に当たって……突き刺さる感覚……

「苦しい、だけじゃないでしょ?」

 類が美羽を後ろから抱き締め、耳朶を舐め、甘噛みしてから厭らしい水音をたてて舌で舐め回す。手前に伸ばされた手が美羽の膝裏を掴むとグイと広げ、類の足の外側に掛けられた。

 い、いやっ……恥ずかしい……

「あぁっっ!! 類ぃぃっっ!!」
「ほら、動いて……」

 蕩けるような甘い声で命令され、美羽はゆっくりと腰を上下に振り始めた。鼓膜に直接響く水音にゾクゾクと躰を震わせていると、類の片方の指が美羽の胸の突起を摘み、もう一方が下へと撫で下りていき、花弁をビラビラと揺さぶり、花芽をクリクリと擦る。下からもゆっくりと突き上げられ、美羽は美しい眉を顰め、苦しく切な気な、それでいて悩ましい表情を浮かべて呼吸を荒げる。

「ゃ……ゃ……もう、許して……ハァッ、ハァッ……ぁ、壊れちゃう……ハァッ、ハァッ」

 ありとあらゆる性感帯を刺激され、美羽は涙を流しながら快感に喘いだ。

「フフッ……そう言いながら、自分から腰振ってるじゃん。もっと欲しいんでしょ」

 突き上げが激しくなり、「あぁっ!!」と美羽が叫ぶ。

 っもう、私だけ翻弄させられるなんて、ズルイ……

 美羽は類の隙をついて脚をグイと閉じさせると、太腿をぴったりとつけたままグリグリと前後に腰を揺らした。

「ック……ミュー……ハァッあぁ、これ……気持ちいぃ……」

 ギューッと膣奥が締まり、中の類の猛りがギュウギュウと引き絞られる。耳を舐《ねぶ》る類の呼吸が浅くなり、余裕がなくなる。

「ハァッ、ハァッ……類……気持ち、いい?」 
「気持ち、いい……」

 美羽が素直な類に振り返って微笑むと唇を奪われる。快感が快感に包まれて渦を巻き、二人はその中に呑み込まれていく。

 類がゆっくりと躰を傾けて横向きになり、美羽を四つん這いにさせるとソファの縁に手を持たせ、ソファから下りて立ち上がった。

「後ろから、思い切り突きたい……」

 妖艶な類の声音にゾクリとしながらも、美羽は赤く染まった頬で振り返った。

「類、いいよ……」

 類がスカートを捲ると白く柔らかな双丘が露わになる。華奢な腰が抱かれ、グッと深く繋がったと思ったら今度はギリギリまで引き抜かれ、背筋に線が何本も走り、美羽は猫のように背中をしならせた。

「あぁ、可愛い。ミュー……」

 腰を掴む類の左手に力がこもり、右手が乳房を包み込み、蕾を摘む。

「フゥゥゥ……」
「クスッ。ほんと、感じやすいね……」
「だ、だって……」
「もっと、感じて……ハァ」


 蕾を捩りながら揉む類の腰の動きがだんだん力強く、激しくなってくる。パンパンと肉と肉がぶつかり合う音とクチュクチュと淫らな水音に、何もかも忘れて快感を貪る。

「あぁっっ!! 類ぃ、気持ちいぃ……深い、よぉ……ハァッ、ハァッ」

 自らも丸みを帯びた双丘を突き出し、淫らに誘うように揺さぶった。赤いリボンが激しく上下する。

「ハァッ、ハァッ……ミュー、めちゃめちゃエロい……」

 類が呼吸を乱し、更に情熱的に腰を揺らす。ビクビクと震える内奥が、近い絶頂を教えてくれる。何もかも白く塗り潰され、快感だけが二人を支配する。野生が目覚め、獣となって性を貪る。

「あぁぁっ!! ハアッ、類ぃもっと突いてぇっ!!」
   
 全ての淫らな音を凌駕する程の美羽の絶叫が、部屋中に響き渡る。

 その時、天井を切り裂く程のけたたましい悲鳴が鳴り響いた。





「あなたたち何してるのっっ!! 今すぐ離れなさい!!」




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