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37.あの日の過ちー9
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類が2本の指で花弁を挟み込み、花芽を舌で愛撫する。先ほどの指と同じスピードとリズム。けれど、与えられる滑りのある感触と指よりも熱い温度、感じる息遣い、そして何よりも布越しではない直接与えられる刺激に、一気に絶頂感に追い詰められていく。
「ハァッ、ハァッ……あぁ、これ……いぃ……あぁ、類ぃ……ハァッ、ハァッ……もっとぉぉ……!!」
ピチャピチャと高鳴る水音に、類の荒い息遣いに、耳が犯される。美羽は類の舌の動きに合わせて小刻みに腰を揺らした。
花弁を挟み込んでいた類の指が狭まり、花芽を押し上げるようにして摘む。剥き出しにされた艶やかなルビーのようなぷっくりと膨らんだ花芯を、やわやわと触れる。
「ンンァ!! ハァッ、ハァッ……ダ、ダメそこぉぉ……ハァッ、ハァッ!!」
美羽は腰を引き、逃げようとしたが、調理台に当たって逃げ場がない。肉食獣のように野性味を帯びた鋭く妖しい類の視線が美羽を貫きながら、快感を強く揺さぶる。腰が、脚が、激しく揺れて引き攣り、爪先まで緊張して張り詰めていく。
一気に快感の絶頂へと引き上げられていく。
「アッアッアッ......ハァッハァッも、もぉっ! イっちゃぁうっ……ハァッ......イ、イくぅっっ!!」
ドクドクと血液が一気に流れ込み、大きな波に攫われそうになる中、唇を戦慄かせ、爪先を丸めてぐぅっと力を込めた。
ぁ、凄……気持ち、いぃ……
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
絶頂に達した途端、全身が脱力して膝がガクンと崩れたところを類に抱き留められる。
「ほんとは美羽にシンクに向かって立ってもらって、後ろから突きたかったけど……無理そうだね、クスッ」
「む、無理……」
そんなことされたら、死んじゃうよ……
快感の余韻に浸りながら瞳を微睡ませて答える。弱火だったコンロが消され、たぶんカレーを口にするのはだいぶ後になるだろうと美羽がぼんやりと考えていると、類が額に口づけた。
「じゃ、運んであげる」
「ぇ、大丈夫。歩けるから!」
「いいから、ミューは僕に身を委ねてて」
類の言葉に大人しく頷き、美羽は抵抗をやめた。彼の手が美羽の膝裏に回り、グイッと持ち上げられる。
ついこの間までは私と同じくらい細くて華奢だったのに、いつの間にこんなに逞しくなったんだろう……
見上げる類の顔立ちも、なんとなく精悍に見えて、美羽の鼓動がバクバクと忙しくなった。
下ろされたのは、ベッドではなくダイニングルームのすぐ隣にあるリビングのソファで、美羽はクッションの上に頭を置いた状態で横たえられた。
「類、これ……外して」
美羽はソファに横たえさせた類を見上げ、両手首を差し出して訴えた。
「どうして? 可愛いのに」
クスッと笑みを浮かべた類に顔を赤らめつつ、美羽は瞳を逸らさずに見つめ続ける。
「ック……だって、これじゃ類に触れない……」
最後の言葉を言い終わらないうちに、類が美羽の上に覆いかぶさり、抱き締めてきた。
「ミュー、そんなこと言われたら、優しくしてあげられなくなるよ? これでも、かなり我慢してるのに」
類の唇が寄せられたかと思うと早急に重ねられ、ヌルッと舌が入り込み、情熱的な口づけを繰り返しながら、美羽の手首の拘束が緩められていく。
美羽の躰が幅の狭い革のソファの上で浮いたり沈んだりしながら、類の下で踊らされる。解かれた手が類に掴まれてシャツの裾へと誘導され、美羽はシャツのボタンを外していき、類はベルトに手を掛けてスラックスを脱いでいく。二人の呼吸が短く、速くなる。早く肌を重ねたいというもどかしさ溢れる荒々しい脱ぎ方に、情欲が激しく昂ぶっていく。
美羽は自分もセーラー服を脱ごうとしたけれど、類の手によって止められた。
「今日はこのままで、しよ?」
愛らしい笑顔で迫られ、美羽は小さく「分かった……」と答えるより他なかった。
一糸纏わぬ姿になった類が、美羽に躰を重ねる。
「ハァッ……」
お腹に触れて馴染んでいく肌心地に吐息が漏れる。一糸纏わぬ姿になって肌を重ねた時の気持ち良さを今日は味わえないのは残念だけど、制服を乱されたまま抱かれるのかと思うと、期待に震える自分もいた。
「ハァッ、ハァッ……あぁ、これ……いぃ……あぁ、類ぃ……ハァッ、ハァッ……もっとぉぉ……!!」
ピチャピチャと高鳴る水音に、類の荒い息遣いに、耳が犯される。美羽は類の舌の動きに合わせて小刻みに腰を揺らした。
花弁を挟み込んでいた類の指が狭まり、花芽を押し上げるようにして摘む。剥き出しにされた艶やかなルビーのようなぷっくりと膨らんだ花芯を、やわやわと触れる。
「ンンァ!! ハァッ、ハァッ……ダ、ダメそこぉぉ……ハァッ、ハァッ!!」
美羽は腰を引き、逃げようとしたが、調理台に当たって逃げ場がない。肉食獣のように野性味を帯びた鋭く妖しい類の視線が美羽を貫きながら、快感を強く揺さぶる。腰が、脚が、激しく揺れて引き攣り、爪先まで緊張して張り詰めていく。
一気に快感の絶頂へと引き上げられていく。
「アッアッアッ......ハァッハァッも、もぉっ! イっちゃぁうっ……ハァッ......イ、イくぅっっ!!」
ドクドクと血液が一気に流れ込み、大きな波に攫われそうになる中、唇を戦慄かせ、爪先を丸めてぐぅっと力を込めた。
ぁ、凄……気持ち、いぃ……
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
絶頂に達した途端、全身が脱力して膝がガクンと崩れたところを類に抱き留められる。
「ほんとは美羽にシンクに向かって立ってもらって、後ろから突きたかったけど……無理そうだね、クスッ」
「む、無理……」
そんなことされたら、死んじゃうよ……
快感の余韻に浸りながら瞳を微睡ませて答える。弱火だったコンロが消され、たぶんカレーを口にするのはだいぶ後になるだろうと美羽がぼんやりと考えていると、類が額に口づけた。
「じゃ、運んであげる」
「ぇ、大丈夫。歩けるから!」
「いいから、ミューは僕に身を委ねてて」
類の言葉に大人しく頷き、美羽は抵抗をやめた。彼の手が美羽の膝裏に回り、グイッと持ち上げられる。
ついこの間までは私と同じくらい細くて華奢だったのに、いつの間にこんなに逞しくなったんだろう……
見上げる類の顔立ちも、なんとなく精悍に見えて、美羽の鼓動がバクバクと忙しくなった。
下ろされたのは、ベッドではなくダイニングルームのすぐ隣にあるリビングのソファで、美羽はクッションの上に頭を置いた状態で横たえられた。
「類、これ……外して」
美羽はソファに横たえさせた類を見上げ、両手首を差し出して訴えた。
「どうして? 可愛いのに」
クスッと笑みを浮かべた類に顔を赤らめつつ、美羽は瞳を逸らさずに見つめ続ける。
「ック……だって、これじゃ類に触れない……」
最後の言葉を言い終わらないうちに、類が美羽の上に覆いかぶさり、抱き締めてきた。
「ミュー、そんなこと言われたら、優しくしてあげられなくなるよ? これでも、かなり我慢してるのに」
類の唇が寄せられたかと思うと早急に重ねられ、ヌルッと舌が入り込み、情熱的な口づけを繰り返しながら、美羽の手首の拘束が緩められていく。
美羽の躰が幅の狭い革のソファの上で浮いたり沈んだりしながら、類の下で踊らされる。解かれた手が類に掴まれてシャツの裾へと誘導され、美羽はシャツのボタンを外していき、類はベルトに手を掛けてスラックスを脱いでいく。二人の呼吸が短く、速くなる。早く肌を重ねたいというもどかしさ溢れる荒々しい脱ぎ方に、情欲が激しく昂ぶっていく。
美羽は自分もセーラー服を脱ごうとしたけれど、類の手によって止められた。
「今日はこのままで、しよ?」
愛らしい笑顔で迫られ、美羽は小さく「分かった……」と答えるより他なかった。
一糸纏わぬ姿になった類が、美羽に躰を重ねる。
「ハァッ……」
お腹に触れて馴染んでいく肌心地に吐息が漏れる。一糸纏わぬ姿になって肌を重ねた時の気持ち良さを今日は味わえないのは残念だけど、制服を乱されたまま抱かれるのかと思うと、期待に震える自分もいた。
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