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最後の初夜

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 ルチアの両脇の下に手を差し入れるとぐっと力を入れ、クロードはベッドへと背中をつけると躰の上に跨がせる形でルチアを乗せた。

「では、ルチア。お前が挿入してみよ」

 ルチアが、戸惑いの声をあげる。

「ぇ」

 クロードは意地悪く目を細めて問う。

「私と、深く繋がりたいのだろう?」

 顔を赤くしながら、躊躇っているルチアを、クロードは深い眼差しで見つめた。

 迷っているのか、それとも羞恥から動けないでいるのか……
 もうひと押し、してみるか。

「ここは、十分に濡れているようだが?」

 ルチアの割れ目へと指を伸ばした。触れた途端、ヌルヌルと蜜が指に絡みつく。

「あっ! ンッ、……クロードっ……さまぁっっ!!」

 身を捩りながら、ルチアはクロードの上で悶えた。

「さぁ、入れてみよ」

 指を離し、クロードがじっと見守る。

「は、い……」

 ルチアが、そっとクロードの猛りを握る。その緩い感触にさえ鮮烈な刺激が走り、ビクンッとクロードは猛りを震わせた。

 ルチアは腰を少し浮かせると、クロードの先端に蜜の溢れる蜜壺を充てがった。クロードの先端からも既に蜜が溢れ出し、互いの蜜が絡みつく音がグチュッと卑猥に響いた。ゾクゾクとルチアが躰を震わせる。

 やがて、ゆっくりと躰を沈めていった。

「ックゥ……」

 ジュブジュブと音をたてながら、クロードの猛りがルチアの熱く滾る中心へと飲み込まれていく。熱くトロトロとしたルチアの内壁が隙間なく包み込むと、まるでクロードの形を確かめるかのようにグゥーッときつく締め付ける。

 クロードは、美しく顔を歪めた。

 っ……解さずにそのまま入れたせいか、キツいな……

 猛りが奥まで達すると、ルチアは躰の力を抜き、ゆっくり倒れ込むように華奢な躰を重ねた。

 あぁ……クロード様と深く繋がってる……

 まるで、二つの躰と心が一体となり、溶けていきそうな感覚に陥る。

 幸せ……

「嬉しいです。こうしてクロード様と繋がったまま、朝を迎えられるなんて……」
「ルチア……」

 クロードの呼び掛けに応えるように、ルチアはゆっくりと唇を重ねた。彼の大きな手がルチアの後頭部へとまわり、唇が深く合わさる。息苦しさにルチアが口を少し開けるとクロードの熱い舌が捩じ込まれ、口内を弄るように舐め回される。

「んっ、ンフッ……んんぅ……」

 だめ。こんな、接吻……

 ルチアの中での猛りが質量を増し、ビクンと波打つのを感じて中心が熱を増していき、内腿を伝って蜜が零れ落ちる。激しい接吻に躰が揺らされ、その振動で重ねられた乳房の蕾が擦れるように刺激される。

 堪え、られない……

 ルチアの中にクロードを欲する欲が中心からフツフツと湧き上がり、まるで毒が回ったかのように全身へと齎されていく。クロードの熱い舌がルチアの舌を絡め取りながら、抜き差ししていく。その舌の動きが彼の猛りの律動を思わせるかのようで、ジンジンと痺れるような疼きがルチアの奥から広がっていく。

「ンッ、ンフッ……ンゥ……ンッ……!!」

 もう、繋がっているだけじゃ足りない……クロード様を、もっともっと、感じたい……

 切ない願いが込み上げてくるとルチアの中がギュッと絞り込み、クロードの猛りの存在が自分の中にいることが鮮明に感じられる。

「っ……ハァッ」

 クロードは眉を顰め、苦しそうに大きく息を吐き出した。クロードの腰が少し浮き上がった瞬間、ルチアの花芽へと触れる。

「んんんんんっっっ!!」

 もっと刺激が欲しいとばかりに、ヒクヒクと花芽が悶える。

 クロード、様……もっと……

 クロードはルチアの口内から舌を抜き取ると、耳朶の輪郭を固くした舌先で辿りながら囁く。

「ルチア、お前の欲望のままに動いてみよ」
「は、い……」

 もっと、刺激が欲しい……快感の絶頂に、達するような。

 その思いに衝き動かされるように、ゆっくりとルチアは腰を揺らしていく。
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