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悪役令嬢に転生して主人公のメイン攻略キャラである王太子殿下に婚約破棄されましたので、張り切って推しキャラ攻略いたしますわ
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「アンソワーヌ、お前との婚約を破棄する。私は純粋で心優しいソフィアを愛しているのだ。婚約者の顔をたてることもしない、高飛車で腹黒なお前など、もう無用だ!」
皆が集まる社交場で得意げにそう告げたのは、婚約者……いえ、元婚約者である王太子殿下であるフィオナンテ様でした。その隣には、新しく婚約者となったソフィア嬢が立っています。
「分かり、ましたわ……フィオナンテ様、どうぞソフィア嬢とお幸せになられてくださいませ」
殊勝にそう答えてお辞儀し、社交場から力なく出て行きました。そんな私を、お父様が血相を変えて追いかけてきます。
「アンソワーヌ! 私の可愛い娘、アンソワーヌゥゥ!! あぁ、なんてことだ……婚約破棄だなんて!!」
「お父様……いいんですの。仕方ないですわ、ソフィア嬢は愛らしくて可愛らしいお方。フィオナンテ様が心奪われるのも当然のことですわ」
「うぅっ、アンソワーヌ……すまないっっ。お前の幸せを思って王太子殿下との婚約を進めたがために、アンソワーヌを傷つけることになってしまって」
「お父様のせいではありませんわ……
ただ……しばらくの間、私をひとりにしてくださっても、よろしくて?」
お父様が瞳をウルウルさせて頷くと、馬車に乗り込む私を見送ってくださいます。
「本当に、いいのか? もし、心細いなら私も一緒に……」
「大丈夫ですわ、お父様。さぁ、パーティーにお戻りくださいませ。皆様、ご心配なさいますわ」
健気に微笑むと、馬車の窓からお父様に軽く手を挙げました。
窓から見えるお父様の姿が小さくなり、やがて背を向けたのを見届けると、次第に肩が小刻みに震えてきます。
「ック……ッグ……ッッ……フフッ……フフフッッ」
や、やりましたわ……ようやく、フィオナンテ様との婚約解消に辿り着けました!!
思い起こせば6歳でフィオナンテ様と婚約してからこの10年、なんと長い月日だったのでしょう。イケメンドSといえば聞こえはいいけれど、要は見た目だけが取り柄の横暴で博愛精神に欠け、思慮が浅く、プライドは山のように高い婚約者にイライラし通しの毎日でした。
とはいえ、フィオナンテ様は王太子殿下である身、この私から婚約破棄などできるはずありません。
王侯貴族が通うロイヤル学院にソフィア嬢が転入してきた時には、まるで天使のように感じましたわ。彼女こそが、フィオナンテ様と婚約破棄する鍵となる女性。
けれど、そうなるためには、ソフィア嬢にフィオナンテ様を攻略キャラとして選んでいただく必要がありました。
なぜなら、ここは乙女ゲーム『イケメン貴族たちに愛されて』、略して『イケ愛』の世界。フィオナンテ様は数ある攻略キャラの中の一人だったからです。王太子殿下のフィオナンテ様はドSイケメンという、王道メインキャラではありますけれど、共通ルートで出てくる他の男性キャラに心惹かれて、ソフィア嬢にそちらのルートに行かれてしまう可能性もあります。
そうなれば、フィオナンテ様からの婚約破棄の可能性がなくなってしまいます。
そうならないために私はソフィア嬢に近づき、裏から巧みに手引きをすることによって、ソフィア嬢がフィオナンテ様にご好意を持っていただくように、フィオナンテ様がソフィア嬢に心惹かれた上で私のことを嫌っていただくようにとお導きしたのですわ。
そうして迎えた、今日の婚約破棄の発表。
あぁ、こんなに晴れがましい日はありませんわ。
「これでようやく……アルモンド様を攻略できますわ」
アルモンド様は保健室に行くと時々現れる、レアキャラなのです。
漆黒の長い髪に、闇を映したような漆黒の瞳を覆う長い睫毛。影を帯びた憂いのある儚げな雰囲気、寡黙でありながらも言葉を発した時には思慮深さを感じ、滅多に見せることのない微笑みは誰をも魅了してやまない……前世にて『イケ愛』をプレイしていた私は、それまでフィオナンテ様推しだったのが、アルモンド様に出逢った途端に一気に心変わりをしてしまいましたの。
そして、『イケ愛』でのフィオナンテ様とのエンド後に、アルモンド様ルートがオープンして歓喜したのですけれど……アルモンド様ルートにおいて、恋人エンドはなく、一番良いのが友達エンドなのでした。
私は何度もアルモンド様ルートをプレイし、友人度を最高度にあげるべく必死になりました。けれど、いつも聞かせていただけるお言葉は、
「君と友達になれて嬉しいよ」
えぇ、もちろん私も嬉しいですわ……
けれど私、アルモンド様のご友人ではなく、恋仲になりたいのです!!
ようやくフィオナンテ様と婚約破棄できたのですもの。私、頑張りますわ。
翌日登校すると、私とフィオナンテ様の婚約破棄の噂が広まっておりました。あの社交場には多くのクラスメートも参加していたんですもの、当然ですわね。
誰もが私を腫れ物のように遠巻きから見つめます。私は居た堪れず、教室には向かわずに保健室へと足を向け……えぇ、もちろん演技ですわ。
アルモンド様、いらっしゃるかしら……
そっと保健室の扉を開けると、窓から外を眺めていらっしゃったアルモンド様が振り向かれました。
あぁ、いらっしゃったわ!
「ご機嫌、よう……」
「やぁ、アンソワーヌ」
アルモンド様がそっと私を窺うような目線で、挨拶なさいました。
アルモンド様が、私の名を!!
あぁ、もう……このまま私、キュン死してしまいそうですわ。
『イケ愛』のアルモンド様グッズを買い漁り、乙ゲーカフェで『イケ愛』コラボした時には毎日通い詰めてアルモンド様の限定レモネードを飲んだあの日々……
私の推しが、推しがー!!
2次元ではなく、今3次元となって目の前に立っていますのね!!
「アンソワーヌ、目が赤いけど……大丈夫かい?
その……何か、話したいことがあれば僕でよければ聞くよ」
目が赤いのは、アルモンド様を目の前にして泣きそうになっているからなのですけれど、そのように解釈していただけてよかったですわ。
「アルモンド様……私が、フィオナンテ様に婚約破棄されたこと……知っていらっしゃいます?」
「あぁ……学校中で話題になっていたから」
教室に顔を出さないアルモンド様まで知っていらっしゃるなんて、やはり学校中に噂が広まっているようですわね。
「……そう、ですか」
「すまない、アンソワーヌ。君のプライベートに立ち入ってしまって。もしひとりになりたいなら、僕は出ていくよ」
逃がしませんわ。
慌ててアルモンド様の裾をちょこんと掴みました。
「アルモンド様! アルモンド様に、ここにいて欲しいのですが……ご迷惑、ですか?」
アルモンド様の瞳を真っ直ぐに見つめましたら、彼の頬がピンクに染まりました。
こんな表情、アルモンド様ルートでも見たことありませんわ!
ソフィア嬢がアルモンド様とお話される時に、ボディタッチなんてしませんでしたもの……アルモンド様、こんな反応なさるんですのね。可愛すぎて、きゅんきゅんしますわっ。
あぁ、もっと色々な表情のアルモンド様が見たいですわ。
私は緊張で身を固くしながら、アルモンド様の瞳を捕らえました。
「私……婚約者でありながらも、フィオナンテ様をどうしてもお慕いすることができず、このまま婚姻を結ぶことに不安を抱いておりましたの。ですから、フィオナンテ様とソフィア嬢が婚約されたことは、とても喜ばしいことだと思っておりますわ。
けれど……あんな大勢がいる中で婚約破棄を宣言されて、学校中の噂になってしまって……私、身の置き場がありませんわ。これから、どうしたらいいのでしょう」
俯き、肩を震わせていると、アルモンド様の手がそっと私の肩に触れましたの。
あぁ、アルモンド様の手、手が……大きくて、温かな感触が今、私の肩にぃぃ……!!
生きててよかった……!!
転生、バンザイ!!
潤んだ瞳で再びアルモンド様を見上げると、アルモンド様の美麗なお顔が間近に迫っていらっしゃいました。どういたしましょう、鼻血で保健室を洪水にしてしまいそうです。
「アンソワーヌ、僕は君の味方だよ」
「アルモンド様……」
ソフィア嬢との恋人ルートはないけれど、脇役の悪役令嬢である私にはアルモンド様とのハピエンがあると信じたいですわ。いいえ、そうなるべく攻略してみせますわ!
どうか、ワンチャン……お願いいたします!!
皆が集まる社交場で得意げにそう告げたのは、婚約者……いえ、元婚約者である王太子殿下であるフィオナンテ様でした。その隣には、新しく婚約者となったソフィア嬢が立っています。
「分かり、ましたわ……フィオナンテ様、どうぞソフィア嬢とお幸せになられてくださいませ」
殊勝にそう答えてお辞儀し、社交場から力なく出て行きました。そんな私を、お父様が血相を変えて追いかけてきます。
「アンソワーヌ! 私の可愛い娘、アンソワーヌゥゥ!! あぁ、なんてことだ……婚約破棄だなんて!!」
「お父様……いいんですの。仕方ないですわ、ソフィア嬢は愛らしくて可愛らしいお方。フィオナンテ様が心奪われるのも当然のことですわ」
「うぅっ、アンソワーヌ……すまないっっ。お前の幸せを思って王太子殿下との婚約を進めたがために、アンソワーヌを傷つけることになってしまって」
「お父様のせいではありませんわ……
ただ……しばらくの間、私をひとりにしてくださっても、よろしくて?」
お父様が瞳をウルウルさせて頷くと、馬車に乗り込む私を見送ってくださいます。
「本当に、いいのか? もし、心細いなら私も一緒に……」
「大丈夫ですわ、お父様。さぁ、パーティーにお戻りくださいませ。皆様、ご心配なさいますわ」
健気に微笑むと、馬車の窓からお父様に軽く手を挙げました。
窓から見えるお父様の姿が小さくなり、やがて背を向けたのを見届けると、次第に肩が小刻みに震えてきます。
「ック……ッグ……ッッ……フフッ……フフフッッ」
や、やりましたわ……ようやく、フィオナンテ様との婚約解消に辿り着けました!!
思い起こせば6歳でフィオナンテ様と婚約してからこの10年、なんと長い月日だったのでしょう。イケメンドSといえば聞こえはいいけれど、要は見た目だけが取り柄の横暴で博愛精神に欠け、思慮が浅く、プライドは山のように高い婚約者にイライラし通しの毎日でした。
とはいえ、フィオナンテ様は王太子殿下である身、この私から婚約破棄などできるはずありません。
王侯貴族が通うロイヤル学院にソフィア嬢が転入してきた時には、まるで天使のように感じましたわ。彼女こそが、フィオナンテ様と婚約破棄する鍵となる女性。
けれど、そうなるためには、ソフィア嬢にフィオナンテ様を攻略キャラとして選んでいただく必要がありました。
なぜなら、ここは乙女ゲーム『イケメン貴族たちに愛されて』、略して『イケ愛』の世界。フィオナンテ様は数ある攻略キャラの中の一人だったからです。王太子殿下のフィオナンテ様はドSイケメンという、王道メインキャラではありますけれど、共通ルートで出てくる他の男性キャラに心惹かれて、ソフィア嬢にそちらのルートに行かれてしまう可能性もあります。
そうなれば、フィオナンテ様からの婚約破棄の可能性がなくなってしまいます。
そうならないために私はソフィア嬢に近づき、裏から巧みに手引きをすることによって、ソフィア嬢がフィオナンテ様にご好意を持っていただくように、フィオナンテ様がソフィア嬢に心惹かれた上で私のことを嫌っていただくようにとお導きしたのですわ。
そうして迎えた、今日の婚約破棄の発表。
あぁ、こんなに晴れがましい日はありませんわ。
「これでようやく……アルモンド様を攻略できますわ」
アルモンド様は保健室に行くと時々現れる、レアキャラなのです。
漆黒の長い髪に、闇を映したような漆黒の瞳を覆う長い睫毛。影を帯びた憂いのある儚げな雰囲気、寡黙でありながらも言葉を発した時には思慮深さを感じ、滅多に見せることのない微笑みは誰をも魅了してやまない……前世にて『イケ愛』をプレイしていた私は、それまでフィオナンテ様推しだったのが、アルモンド様に出逢った途端に一気に心変わりをしてしまいましたの。
そして、『イケ愛』でのフィオナンテ様とのエンド後に、アルモンド様ルートがオープンして歓喜したのですけれど……アルモンド様ルートにおいて、恋人エンドはなく、一番良いのが友達エンドなのでした。
私は何度もアルモンド様ルートをプレイし、友人度を最高度にあげるべく必死になりました。けれど、いつも聞かせていただけるお言葉は、
「君と友達になれて嬉しいよ」
えぇ、もちろん私も嬉しいですわ……
けれど私、アルモンド様のご友人ではなく、恋仲になりたいのです!!
ようやくフィオナンテ様と婚約破棄できたのですもの。私、頑張りますわ。
翌日登校すると、私とフィオナンテ様の婚約破棄の噂が広まっておりました。あの社交場には多くのクラスメートも参加していたんですもの、当然ですわね。
誰もが私を腫れ物のように遠巻きから見つめます。私は居た堪れず、教室には向かわずに保健室へと足を向け……えぇ、もちろん演技ですわ。
アルモンド様、いらっしゃるかしら……
そっと保健室の扉を開けると、窓から外を眺めていらっしゃったアルモンド様が振り向かれました。
あぁ、いらっしゃったわ!
「ご機嫌、よう……」
「やぁ、アンソワーヌ」
アルモンド様がそっと私を窺うような目線で、挨拶なさいました。
アルモンド様が、私の名を!!
あぁ、もう……このまま私、キュン死してしまいそうですわ。
『イケ愛』のアルモンド様グッズを買い漁り、乙ゲーカフェで『イケ愛』コラボした時には毎日通い詰めてアルモンド様の限定レモネードを飲んだあの日々……
私の推しが、推しがー!!
2次元ではなく、今3次元となって目の前に立っていますのね!!
「アンソワーヌ、目が赤いけど……大丈夫かい?
その……何か、話したいことがあれば僕でよければ聞くよ」
目が赤いのは、アルモンド様を目の前にして泣きそうになっているからなのですけれど、そのように解釈していただけてよかったですわ。
「アルモンド様……私が、フィオナンテ様に婚約破棄されたこと……知っていらっしゃいます?」
「あぁ……学校中で話題になっていたから」
教室に顔を出さないアルモンド様まで知っていらっしゃるなんて、やはり学校中に噂が広まっているようですわね。
「……そう、ですか」
「すまない、アンソワーヌ。君のプライベートに立ち入ってしまって。もしひとりになりたいなら、僕は出ていくよ」
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慌ててアルモンド様の裾をちょこんと掴みました。
「アルモンド様! アルモンド様に、ここにいて欲しいのですが……ご迷惑、ですか?」
アルモンド様の瞳を真っ直ぐに見つめましたら、彼の頬がピンクに染まりました。
こんな表情、アルモンド様ルートでも見たことありませんわ!
ソフィア嬢がアルモンド様とお話される時に、ボディタッチなんてしませんでしたもの……アルモンド様、こんな反応なさるんですのね。可愛すぎて、きゅんきゅんしますわっ。
あぁ、もっと色々な表情のアルモンド様が見たいですわ。
私は緊張で身を固くしながら、アルモンド様の瞳を捕らえました。
「私……婚約者でありながらも、フィオナンテ様をどうしてもお慕いすることができず、このまま婚姻を結ぶことに不安を抱いておりましたの。ですから、フィオナンテ様とソフィア嬢が婚約されたことは、とても喜ばしいことだと思っておりますわ。
けれど……あんな大勢がいる中で婚約破棄を宣言されて、学校中の噂になってしまって……私、身の置き場がありませんわ。これから、どうしたらいいのでしょう」
俯き、肩を震わせていると、アルモンド様の手がそっと私の肩に触れましたの。
あぁ、アルモンド様の手、手が……大きくて、温かな感触が今、私の肩にぃぃ……!!
生きててよかった……!!
転生、バンザイ!!
潤んだ瞳で再びアルモンド様を見上げると、アルモンド様の美麗なお顔が間近に迫っていらっしゃいました。どういたしましょう、鼻血で保健室を洪水にしてしまいそうです。
「アンソワーヌ、僕は君の味方だよ」
「アルモンド様……」
ソフィア嬢との恋人ルートはないけれど、脇役の悪役令嬢である私にはアルモンド様とのハピエンがあると信じたいですわ。いいえ、そうなるべく攻略してみせますわ!
どうか、ワンチャン……お願いいたします!!
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