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あんなこと……イケメンとじゃなきゃヤれない!!
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ようやく浴室を出た私に、次の問題が降りかかる。
裸にバスタオル、じゃ出られないよね。
こんな時、どんな格好で出てけばいいの? ナナに聞いときゃよかった……
裸にバスタオルじゃ、エッチしたくてたまらない、みたいで嫌だし、下着姿ってのも……なんかエロい気がする。
また制服に着替えるのもどうせすぐ脱ぐのに、おかしいかな?
迷いに迷って、結局制服に着替えてリビングに戻った。
「結構長かったね……
あれっ? 俺のTシャツと短パン、制服の横に置いといたんだけど」
わぁっっ、テンパってて全然気付かんかったぁーーーっ!!
「……うん、でも制服の美愛ちゃんとエッチってのも悪くないね」
そう言ってニコッと笑うヒロ先輩に、ドキッとする。きっとエロ親父とかが言ったらキモいんだろうけど……
イケメンって何しても、何言っても、何だか許せてしまう。その綺麗な顔で、騙されてしまう。
「俺も、シャワー浴びてくるね。
適当に寛いでて」
そう言って、ヒロ先輩が出て行った。
「はぁーーーっっっ」
大きく溜息をつく。
ワタシはイッタイココでナニヲシテイルノデショウカ……
胸元のスマホを見ると緑に光ってる。
『ちょっと、何あんた、ヒロ先輩ついてってるのー!!
大丈夫なのぉ!? ヤバかったら逃げなよ!』
幼馴染の麗美からのLINEにクスッと笑う。いつも心配してくれて、オカンみたい。
『ヒロ先輩の家、どんな感じ? モデルやってるぐらいだからオサレなのかな?
明日の処女喪失バナ、楽しみにしてる♪』
百合、私よりヒロ先輩の家に興味あるんじゃ……
『みぃ~あ、不安になってない? 大丈夫?
もし、少しでも不安ならやめときなよ……』
処女を失ったばかりの梨絵の気遣うような言葉に、ホッと息を吐く。
明日、かぁ……
明日には処女じゃない私、になるんだよね。
そしたら
もっと大人になってるのかな?
世界は違って見えるのかな?
さっきまで、顔も名前も知らなかった男の人の家にいて。
これから、私……初めてエッチ、するんだ……
「お待たせー!」
湯上がりで少し上気した頬が妙に艶めかしいヒロ先輩を見て、私のまったりモードが一気にドキドキモードへと変換された。
ヒロ先輩が私の隣に座る。そっと、大きな手が私の手に重なる。
「ほんとに、いいの?」
吸い込まれそうな大きなライトブラウンの瞳が、私を覗き込む。
私はゆっくりと頷いた。
後悔、しない……
だって私は、ヒロ先輩を見た時から決めたんだもん。
この人に私のハジメテをあげたい、って。
ヒロ先輩の重なった手がギュッと握られた。
「ベッド、行こうか……」
ヒロ先輩と手を繋いでベッドルームへ向かう。
ってか、高校生で高層マンションの1ベッドルームに一人暮らしって……
ヒロ先輩、何者!?
ベッドルームはまるでモデルルームのようで、白とベージュと黒を基調にした家具に、まるでホテルのベッドのように大きいベッドにはいくつも枕が並び、清潔感漂う真っ白なシーツの下側にはテーブルセンターのようなベージュと黒の生地が掛けられてあった。
ひゃあーーっ! なんだ、この異空間は。
まるで海外のホテルみたい……
驚き、佇む私に笑みを溢すと、ヒロ先輩が優しく私の手をぐっと引き寄せ、ベッドに座らせた。スプリングのきいてるマットで身体が少し浮き沈みする。
「緊張、しないで……
リラックスしてていいから」
ヒロ先輩が私の頬にかかる髪の束を肩の後ろへとかけると、頬に触れた。大きなライトブラウンの猫目に見つめられて、私の心臓は爆発寸前だ。
いやいやいやいや……リラックスとか、無理なんですけどっっ!!
改めてヒロ先輩を見つめる。
肌、白いな。読者モデルだから、気ぃつかってんのかな。
男の人と思えないぐらい綺麗な肌。化粧水とか、何使ってんだろ……
「なに、考えてた?」
ヒロ先輩に瞳の奥を覗きこまれて、ドギマギする。
まさか、『化粧水何使ってるか』なんて言えないよな。
「えっと……」
言葉を詰まらせてると、ヒロ先輩が私の唇にチュッとリップ音をたてて、軽くキスをした。
「俺は……美愛ちゃんとこうなれて、嬉しいって考えてたよ」
さっすが、女慣れしてるー。
その台詞と共に再び唇が重ねられ、ヒロ先輩の体重が少しずつかけられると同時に、私の身体がベッドへと沈み込んでいく。
ど、どぉしよっ!!
ついに……始まっちゃったっ!!
裸にバスタオル、じゃ出られないよね。
こんな時、どんな格好で出てけばいいの? ナナに聞いときゃよかった……
裸にバスタオルじゃ、エッチしたくてたまらない、みたいで嫌だし、下着姿ってのも……なんかエロい気がする。
また制服に着替えるのもどうせすぐ脱ぐのに、おかしいかな?
迷いに迷って、結局制服に着替えてリビングに戻った。
「結構長かったね……
あれっ? 俺のTシャツと短パン、制服の横に置いといたんだけど」
わぁっっ、テンパってて全然気付かんかったぁーーーっ!!
「……うん、でも制服の美愛ちゃんとエッチってのも悪くないね」
そう言ってニコッと笑うヒロ先輩に、ドキッとする。きっとエロ親父とかが言ったらキモいんだろうけど……
イケメンって何しても、何言っても、何だか許せてしまう。その綺麗な顔で、騙されてしまう。
「俺も、シャワー浴びてくるね。
適当に寛いでて」
そう言って、ヒロ先輩が出て行った。
「はぁーーーっっっ」
大きく溜息をつく。
ワタシはイッタイココでナニヲシテイルノデショウカ……
胸元のスマホを見ると緑に光ってる。
『ちょっと、何あんた、ヒロ先輩ついてってるのー!!
大丈夫なのぉ!? ヤバかったら逃げなよ!』
幼馴染の麗美からのLINEにクスッと笑う。いつも心配してくれて、オカンみたい。
『ヒロ先輩の家、どんな感じ? モデルやってるぐらいだからオサレなのかな?
明日の処女喪失バナ、楽しみにしてる♪』
百合、私よりヒロ先輩の家に興味あるんじゃ……
『みぃ~あ、不安になってない? 大丈夫?
もし、少しでも不安ならやめときなよ……』
処女を失ったばかりの梨絵の気遣うような言葉に、ホッと息を吐く。
明日、かぁ……
明日には処女じゃない私、になるんだよね。
そしたら
もっと大人になってるのかな?
世界は違って見えるのかな?
さっきまで、顔も名前も知らなかった男の人の家にいて。
これから、私……初めてエッチ、するんだ……
「お待たせー!」
湯上がりで少し上気した頬が妙に艶めかしいヒロ先輩を見て、私のまったりモードが一気にドキドキモードへと変換された。
ヒロ先輩が私の隣に座る。そっと、大きな手が私の手に重なる。
「ほんとに、いいの?」
吸い込まれそうな大きなライトブラウンの瞳が、私を覗き込む。
私はゆっくりと頷いた。
後悔、しない……
だって私は、ヒロ先輩を見た時から決めたんだもん。
この人に私のハジメテをあげたい、って。
ヒロ先輩の重なった手がギュッと握られた。
「ベッド、行こうか……」
ヒロ先輩と手を繋いでベッドルームへ向かう。
ってか、高校生で高層マンションの1ベッドルームに一人暮らしって……
ヒロ先輩、何者!?
ベッドルームはまるでモデルルームのようで、白とベージュと黒を基調にした家具に、まるでホテルのベッドのように大きいベッドにはいくつも枕が並び、清潔感漂う真っ白なシーツの下側にはテーブルセンターのようなベージュと黒の生地が掛けられてあった。
ひゃあーーっ! なんだ、この異空間は。
まるで海外のホテルみたい……
驚き、佇む私に笑みを溢すと、ヒロ先輩が優しく私の手をぐっと引き寄せ、ベッドに座らせた。スプリングのきいてるマットで身体が少し浮き沈みする。
「緊張、しないで……
リラックスしてていいから」
ヒロ先輩が私の頬にかかる髪の束を肩の後ろへとかけると、頬に触れた。大きなライトブラウンの猫目に見つめられて、私の心臓は爆発寸前だ。
いやいやいやいや……リラックスとか、無理なんですけどっっ!!
改めてヒロ先輩を見つめる。
肌、白いな。読者モデルだから、気ぃつかってんのかな。
男の人と思えないぐらい綺麗な肌。化粧水とか、何使ってんだろ……
「なに、考えてた?」
ヒロ先輩に瞳の奥を覗きこまれて、ドギマギする。
まさか、『化粧水何使ってるか』なんて言えないよな。
「えっと……」
言葉を詰まらせてると、ヒロ先輩が私の唇にチュッとリップ音をたてて、軽くキスをした。
「俺は……美愛ちゃんとこうなれて、嬉しいって考えてたよ」
さっすが、女慣れしてるー。
その台詞と共に再び唇が重ねられ、ヒロ先輩の体重が少しずつかけられると同時に、私の身体がベッドへと沈み込んでいく。
ど、どぉしよっ!!
ついに……始まっちゃったっ!!
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