チェストー! 伊佐高龍舟チーム!!

奏音 美都

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第四章 「チェストー!ズ」始動

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「あぁー、海くんがあんな熱い人だと思わんかったね」

 真紀がジュースを一気飲みしてから大きく息を吐いた。ミーティングが終わって解散になってからも女子だけはお喋りが足らず、店に残ることにしたのだった。

「あたし、補欠で良かったー。絶対ついてけんね!」
「そぉ? あたしは海くんのおかげでわっぜやる気になったがよ!!」

 郁美が明るく答えると、涼子も頷いた。

「チームリーダーはあれぐらい引っ張ってくれんと、困るがよ」
「やる気があるのはええことね。ねぇねぇ、チームでさ、Tシャツ作らんね?」

 由美子の提案に、みんなでテーブルに乗り出す。

『それ、わっぜいいアイデア!』
「うん、作りたい!!」

 由美子は真紀と腕を組んだ。

「んじゃ、Tシャツ作りはあたし達に任せて! あたしが幾つかデザイン案考えて、真紀はTシャツのプリントしてくれるとこ探すから。補欠だからせめて、こういうとこで協力させてもらうね」
「わっぜ嬉しい!!」

 郁美が二人に勢いよく飛びつき、私と涼子は笑ってそれを見てた。
 
 どんなTシャツが出来上がるのか、楽しみだ。
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