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双子の姉を愛し、艶かしい彼女の躰に溺れた僕が辿る運命は……

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「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」

 絶頂に達した途端、ミューが全身が脱力して膝がガクンと崩れた。すんでのところを抱き留める。

 あーぁ、これじゃ立つことさえ無理そうだな。

「ほんとはミューにシンクに向かって立ってもらって、後ろから突きたかったけど……無理そうだね、クスッ」
「む、無理……」

 快感の余韻に浸りながら瞳を微睡ませてミューが答えた。弱火だったコンロの火を消し、ミューの額に口づける。

「じゃ、運んであげる」
「ぇ、大丈夫。歩けるから!」

 ミューの抵抗に少しムッとした。

「いいから、ミューは僕に身を委ねてて」

 その言葉にミューが大人しく頷き、抵抗をやめた。

 ねぇ、僕が大人の男になってきてるって……もっと分かってよ。

 ミューの膝裏に手を回し、グイッと持ち上げる。驚くほどに軽い。

 小学生までは同じ身長と体重だったけど、今ではほら、軽く持ち上げることだって出来る。ようやく僕は、ミューの王子様として守ってあげることが出来るんだ。

 僕に身を委ねるミューを見ていると、庇護欲が掻き立てられて、胸がキュンと締め付けられた。

 いつものベッドではなく、ダイニングルームのすぐ隣にあるリビングのソファに、ミューを横たえた。せっかく二人きりの状況なんだから、思い切り楽しみたいからね。

「類、これ……外して」

 ミューが僕を見上げ、両手首を差し出して訴える。

「どうして? 可愛いのに」

 外す気なんてなくて、クスッと笑みを浮かべて答えたけれど、そんな僕にミューが瞳を潤ませてながら見つめた。

「ック……だって、これじゃ類に触れない……」

 なんなの、ミュー。

 心臓を鷲掴みにされ、ミューの上に覆いかぶさると抱き締めた。

「ミュー、そんなこと言われたら、優しくしてあげられなくなるよ? これでも、かなり我慢してるのに」

 あぁ、もう! 可愛い、可愛い、可愛い……可愛すぎるよ、ミュー……

 早急に唇を寄せると、それを味わう余裕もなく舌を差し入れ、情熱的な口づけを繰り返す。拘束を外すのは惜しい気もするけど、今はミューに触れて欲しくて仕方ない。手首に巻いたネクタイに指をかけ、緩めるとソファの下に落とした。

 ミューの手をシャツの裾へと誘導すると、意を察した彼女がシャツのボタンを外していく。その間に、僕もベルトに手を掛けた。二人の呼吸が短く、速くなる。早く肌を重ねたいというもどかしさ溢れる荒々しい脱ぎ方に、情欲が激しく昂ぶっていく。

 ミューもセーラー服を脱ごうとしてシャツに手を掛けたけど、させないよ。

「今日はこのままで、しよ?」

 服を全て脱ぎ終えると、ミューの躰に重なる。
 
「ハァッ……」

 ミューと肌を重ねる瞬間が好きだ。しっとりとした肌が互いに吸い付きあい、馴染んでいくあの感触は形容しがたいほどに気持ちいい。僕とミューだからこそ味わえる、唯一無二の感触。

 今日はミューがセーラー服を着たままなので存分には味わえないけど、それでもミューの露わになった胸からお腹に掛けての肌の感触だけでもゾクゾクするほどの快感を与えてくれる。それに、こんな風に淫らな制服姿のミューを抱けるのだというのも、倒錯した欲望を満たしてくれる。

 耳、瞼の上、鼻、唇、顎、うなじ……と、ミューの全身に優しく丁寧に、愛撫を降り注いでいく。絶頂に達したばかりのミューの躰は先程よりも更に敏感になっていて、舌で愛撫する度にピクピクと小さく背中が浮き上がる。ミューの細い指が僕の髪に差し込まれ、優しく撫でてくれると甘い感情が溢れ出す。

 胸から腰へと下りていくと、ミューが僕の頬を撫でて呼び止めた。

「類ぃ、来て……ハァッ」

 呼びかけに目線を上げると、恐ろしいほどに官能的な表情をミューが浮かべている。

 あぁ……そうだよね。ミューだって、僕と同じ。触れたいんだ……

 白く柔らかな乳房に息を吹き掛け、微笑んだ。

「ミュー、僕も愛して……」
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