10 / 19
双子の姉を愛し、艶かしい彼女の躰に溺れた僕が辿る運命は……
10
しおりを挟む
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
絶頂に達した途端、ミューが全身が脱力して膝がガクンと崩れた。すんでのところを抱き留める。
あーぁ、これじゃ立つことさえ無理そうだな。
「ほんとはミューにシンクに向かって立ってもらって、後ろから突きたかったけど……無理そうだね、クスッ」
「む、無理……」
快感の余韻に浸りながら瞳を微睡ませてミューが答えた。弱火だったコンロの火を消し、ミューの額に口づける。
「じゃ、運んであげる」
「ぇ、大丈夫。歩けるから!」
ミューの抵抗に少しムッとした。
「いいから、ミューは僕に身を委ねてて」
その言葉にミューが大人しく頷き、抵抗をやめた。
ねぇ、僕が大人の男になってきてるって……もっと分かってよ。
ミューの膝裏に手を回し、グイッと持ち上げる。驚くほどに軽い。
小学生までは同じ身長と体重だったけど、今ではほら、軽く持ち上げることだって出来る。ようやく僕は、ミューの王子様として守ってあげることが出来るんだ。
僕に身を委ねるミューを見ていると、庇護欲が掻き立てられて、胸がキュンと締め付けられた。
いつものベッドではなく、ダイニングルームのすぐ隣にあるリビングのソファに、ミューを横たえた。せっかく二人きりの状況なんだから、思い切り楽しみたいからね。
「類、これ……外して」
ミューが僕を見上げ、両手首を差し出して訴える。
「どうして? 可愛いのに」
外す気なんてなくて、クスッと笑みを浮かべて答えたけれど、そんな僕にミューが瞳を潤ませてながら見つめた。
「ック……だって、これじゃ類に触れない……」
なんなの、ミュー。
心臓を鷲掴みにされ、ミューの上に覆いかぶさると抱き締めた。
「ミュー、そんなこと言われたら、優しくしてあげられなくなるよ? これでも、かなり我慢してるのに」
あぁ、もう! 可愛い、可愛い、可愛い……可愛すぎるよ、ミュー……
早急に唇を寄せると、それを味わう余裕もなく舌を差し入れ、情熱的な口づけを繰り返す。拘束を外すのは惜しい気もするけど、今はミューに触れて欲しくて仕方ない。手首に巻いたネクタイに指をかけ、緩めるとソファの下に落とした。
ミューの手をシャツの裾へと誘導すると、意を察した彼女がシャツのボタンを外していく。その間に、僕もベルトに手を掛けた。二人の呼吸が短く、速くなる。早く肌を重ねたいというもどかしさ溢れる荒々しい脱ぎ方に、情欲が激しく昂ぶっていく。
ミューもセーラー服を脱ごうとしてシャツに手を掛けたけど、させないよ。
「今日はこのままで、しよ?」
服を全て脱ぎ終えると、ミューの躰に重なる。
「ハァッ……」
ミューと肌を重ねる瞬間が好きだ。しっとりとした肌が互いに吸い付きあい、馴染んでいくあの感触は形容しがたいほどに気持ちいい。僕とミューだからこそ味わえる、唯一無二の感触。
今日はミューがセーラー服を着たままなので存分には味わえないけど、それでもミューの露わになった胸からお腹に掛けての肌の感触だけでもゾクゾクするほどの快感を与えてくれる。それに、こんな風に淫らな制服姿のミューを抱けるのだというのも、倒錯した欲望を満たしてくれる。
耳、瞼の上、鼻、唇、顎、頸……と、ミューの全身に優しく丁寧に、愛撫を降り注いでいく。絶頂に達したばかりのミューの躰は先程よりも更に敏感になっていて、舌で愛撫する度にピクピクと小さく背中が浮き上がる。ミューの細い指が僕の髪に差し込まれ、優しく撫でてくれると甘い感情が溢れ出す。
胸から腰へと下りていくと、ミューが僕の頬を撫でて呼び止めた。
「類ぃ、来て……ハァッ」
呼びかけに目線を上げると、恐ろしいほどに官能的な表情をミューが浮かべている。
あぁ……そうだよね。ミューだって、僕と同じ。触れたいんだ……
白く柔らかな乳房に息を吹き掛け、微笑んだ。
「ミュー、僕も愛して……」
絶頂に達した途端、ミューが全身が脱力して膝がガクンと崩れた。すんでのところを抱き留める。
あーぁ、これじゃ立つことさえ無理そうだな。
「ほんとはミューにシンクに向かって立ってもらって、後ろから突きたかったけど……無理そうだね、クスッ」
「む、無理……」
快感の余韻に浸りながら瞳を微睡ませてミューが答えた。弱火だったコンロの火を消し、ミューの額に口づける。
「じゃ、運んであげる」
「ぇ、大丈夫。歩けるから!」
ミューの抵抗に少しムッとした。
「いいから、ミューは僕に身を委ねてて」
その言葉にミューが大人しく頷き、抵抗をやめた。
ねぇ、僕が大人の男になってきてるって……もっと分かってよ。
ミューの膝裏に手を回し、グイッと持ち上げる。驚くほどに軽い。
小学生までは同じ身長と体重だったけど、今ではほら、軽く持ち上げることだって出来る。ようやく僕は、ミューの王子様として守ってあげることが出来るんだ。
僕に身を委ねるミューを見ていると、庇護欲が掻き立てられて、胸がキュンと締め付けられた。
いつものベッドではなく、ダイニングルームのすぐ隣にあるリビングのソファに、ミューを横たえた。せっかく二人きりの状況なんだから、思い切り楽しみたいからね。
「類、これ……外して」
ミューが僕を見上げ、両手首を差し出して訴える。
「どうして? 可愛いのに」
外す気なんてなくて、クスッと笑みを浮かべて答えたけれど、そんな僕にミューが瞳を潤ませてながら見つめた。
「ック……だって、これじゃ類に触れない……」
なんなの、ミュー。
心臓を鷲掴みにされ、ミューの上に覆いかぶさると抱き締めた。
「ミュー、そんなこと言われたら、優しくしてあげられなくなるよ? これでも、かなり我慢してるのに」
あぁ、もう! 可愛い、可愛い、可愛い……可愛すぎるよ、ミュー……
早急に唇を寄せると、それを味わう余裕もなく舌を差し入れ、情熱的な口づけを繰り返す。拘束を外すのは惜しい気もするけど、今はミューに触れて欲しくて仕方ない。手首に巻いたネクタイに指をかけ、緩めるとソファの下に落とした。
ミューの手をシャツの裾へと誘導すると、意を察した彼女がシャツのボタンを外していく。その間に、僕もベルトに手を掛けた。二人の呼吸が短く、速くなる。早く肌を重ねたいというもどかしさ溢れる荒々しい脱ぎ方に、情欲が激しく昂ぶっていく。
ミューもセーラー服を脱ごうとしてシャツに手を掛けたけど、させないよ。
「今日はこのままで、しよ?」
服を全て脱ぎ終えると、ミューの躰に重なる。
「ハァッ……」
ミューと肌を重ねる瞬間が好きだ。しっとりとした肌が互いに吸い付きあい、馴染んでいくあの感触は形容しがたいほどに気持ちいい。僕とミューだからこそ味わえる、唯一無二の感触。
今日はミューがセーラー服を着たままなので存分には味わえないけど、それでもミューの露わになった胸からお腹に掛けての肌の感触だけでもゾクゾクするほどの快感を与えてくれる。それに、こんな風に淫らな制服姿のミューを抱けるのだというのも、倒錯した欲望を満たしてくれる。
耳、瞼の上、鼻、唇、顎、頸……と、ミューの全身に優しく丁寧に、愛撫を降り注いでいく。絶頂に達したばかりのミューの躰は先程よりも更に敏感になっていて、舌で愛撫する度にピクピクと小さく背中が浮き上がる。ミューの細い指が僕の髪に差し込まれ、優しく撫でてくれると甘い感情が溢れ出す。
胸から腰へと下りていくと、ミューが僕の頬を撫でて呼び止めた。
「類ぃ、来て……ハァッ」
呼びかけに目線を上げると、恐ろしいほどに官能的な表情をミューが浮かべている。
あぁ……そうだよね。ミューだって、僕と同じ。触れたいんだ……
白く柔らかな乳房に息を吹き掛け、微笑んだ。
「ミュー、僕も愛して……」
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる