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愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる

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 ルノーがアンジェリーナの背中に腕を回し、座った状態のまま抱き上げた。

 愛しくてたまらない……

 優しく額に接吻を落とし、唇へと寄せ、優しく重ねる。

「ルノーと誕生日にこうして一緒に過ごせて、嬉しい……」

 まだ怠さの残る躰を抱えたまま、トロンとした瞳でアンジェリーナがルノーに微笑む。

「俺も……昼間はアンジェを独占できなくて寂しかったけど、今は俺だけのアンジェだから。
 一緒にいられて嬉しい」
「ルノー……毎年、一緒にお祝いしてくれる?」
「もちろんだよ」

 お互い繋がったまま抱き合うと、幸せが溢れ出す。

 愛する人と毎年誕生日を過ごし、年を重ねていく。
 それが、こんなに幸せだなんて考えもしなかった。

 急にアンジェリーナが顔を俯かせ、申し訳なさそうに呟く。

「嬉しかったけど……でも、私ばっかりルノーにいっぱい貰っちゃって、なんか申し訳ないな……」

 君が喜ぶ顔が見られれば、俺はそれだけで幸せなんだ。

 そう思うものの、ふと悪戯心が湧き、ルノーがアンジェリーナの耳元で囁く。

「じゃ、お返し、してくれる?」
「えっ?」
「今度はアンジェが、動いて?」
「えぇっ!?」

 アンジェリーナが口元に手を当て、耳まで真っ赤にして俯く。

「だめ?」

 すると、掠れた声でアンジェリーナが答えた。

「わ、かったよ……」

 アンジェリーナがぎこちない仕草で腰を浮かし、上下に動かす。

「アンジェ、ダンスと同じだよ。快感に任せて、自分の気持ちいいリズムで動いてみて」

 アンジェリーナの肩から、ふっと力が抜ける。目を閉じ、快楽に身を任せるように腰を動かしていく。揺れる長い睫毛、上気してピンク色に染まる白い滑らかな肌、ぷっくりとした濡れた唇、胸元で美しく光る白い花が、ルノーの目の前で淫らに揺れている。

 昼間には、絶対見せることのない、美しくて淫らな俺だけに見せる夜の顔。

 たまらずルノーも熱い欲を滾らせる自身を、下から突き上げた。

「あぁんっ!!」

 アンジェリーナが突然奥深くまで突かれて、大きな声を上げる。

「ごめん……あんまりアンジェがセクシーで、我慢できなかった」

 そう言いながらも尚、ルノーは下からアンジェリーナを突き上げていく。アンジェリーナも応えるようにルノーのリズムに合わせて腰を振った。

「あっ、あっ、あっ、あぁんっ!!」

 奥深くまで突かれるたびに、淫らな喘ぎ声が響く。

「アンジェ……もう限界かも」

 再びアンジェリーナをベッドに横たわらせ、ルノーが欲望のままに彼女の中に熱く猛ったものを突き立てる。

「あっ、んんぅっ、あぁ……ル、ノー……やぁんんぅっ……もう……いき、そう……ハァッ、ハァッ」
「クッ。アンジェ……俺、も……」

 ルノーは熱い欲をアンジェリーナの中へ吐き出し、同時に果てた。


 アンジェ、ずっと、永遠に……君だけを、愛してる。

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