【R18】健気なプリンセスは嫉妬した秘密の恋人である教育係にお仕置きされて、愛を知る

奏音 美都

文字の大きさ
上 下
7 / 9
健気なプリンセスは嫉妬した秘密の恋人である教育係にお仕置きされて、愛を知る

しおりを挟む
 薔薇のように美しいけれど棘のあるジェルヴェの愛撫と言葉が、まるで媚薬のようにエレノアの躰全体を駆け巡る。

「ハァッ、ハァッ……ジェル、が……欲しい……おね、が……貴方を……くだ、さい」

 全身を震わせ、欲情を含んだ潤んだ瞳で自身を乞う愛しい恋人を前に、陥落させた征服感がジェルヴェの心と躰を高揚させる。

「エレノア、私も貴女が欲しくて堪りません……」

 ジェルヴェはエレノアを再び仰向けに寝かせると、熱く猛り立った自身を彼女の熱く滾った内壁へと一気に貫いた。

「んぁぁぁぁっっ!!」

 エレノアは、あまりの刺激に頭がチカチカし、全身に震えが走る。

 ジェルヴェはエレノアの両脚を持ち上げて躰を浮かせた状態で深く突き刺すと、強く激しく己の熱に任せて打ち付けた。

 狭い部屋にパンッ、パンッ……と、激しい音と共にジュプジュプと蜜の絡まる音が響き合って、部屋中を満たしていく。

「や、嫌っ……ハァッ、ハァッ……ジェル、こわれ、ちゃう……ァッッ!!」

 いつも優しく労わりながら抱いてくれるジェルヴェの、今までにない激しい打ちつけに動揺し、涙が溜まった瞳で、必死にいやいやと首を振りながらエレノアは訴えた。

「壊れて、く、ださ、い……貴女が……ッハァ……私の、ことしか……考えられない、くらい……ッグ」

 苦しそうにハァハァと息をつきながらそう言ったジェルヴェの表情は、欲情を見せつつもどこか切なげに映った。

 そしてより一層、強く激しくドクドクと脈をうつ己の猛りをエレノアの躰に打ち付けた。エレノアの躰中の血が沸騰しそうに熱くなり、再び大きな絶頂の波が押し寄せてくる。

 縛られている手でベッドの柵を掴むと、グッと力を込めて握り締めた。

 今までに感じたことのないほどの、大きな快感が押し寄せてくるのを感じる。

 恐ろしくなり、ギュッと瞳を閉じて全身を震わせた。

「あっ、あっ、あぁぁぁーっ、も、だ、めぇぇっ!!」
「クッ……そろそろ、私も限界です。エレノア、一緒に……」
「ジェル……!」

 あぁ……貴方を愛しています。

 彼の心に訴えかけるように、エレノアは瞳を見開き、彼を見上げた。

 ジェルヴェの美しく鍛えられた躰から玉のような汗がキラキラと光りながらエレノアの華奢な白い肌に零れ落ち、激しい律動に躰も心も溶かされ、頭が真っ白になる。

 もう、ダメ。流される……全て、真っ白になる。

「あっ、あっ、あぁぁっ!」
「ッ……エレノア」

 ジェルヴェは熱い白濁を思いのままエレノアの中へと吐き出し、ふたりは同時に果てた。

 意識を飛ばし、ぐったりとしたエレノアの手首の拘束を解き、愛しげに接吻を落とした後、彼女の躰を壊れ物を扱うかのように優しく抱き上げたジェルヴェは、聞こえるはずのないエレノアの耳元にそっと囁く。


「エレノア、愛していますよ。誰よりも、深く……
 誰にも貴女を、渡しなどしません」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。

イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。 きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。 そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……? ※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。 ※他サイトにも掲載しています。

処理中です...