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後日談
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翌日。
ジェルヴェは朝から宮廷官僚達との会議に出席し、午後になりようやく執務室へ戻った。
あの頭の固い連中を排除するのは、相当、骨が折れそうですね……
ふと見ると、執務室の机の上には綺麗にラッピングされた箱が置かれていた。
「ん? これは……?」
すると、扉がガチャッと開き、アルフレッドが顔を出す。ジェルヴェの机に置いてある物を一瞥するとすぐに中身を察した。
「おっ、受け取ったか。プリンセスが何回も練習して作ってたんだから、味わって食えよ」
「もしかして……アルフレッド殿は、プリンセスにこれを作らせるために?」
「ああ、相当付き合わされた。あいつ、お前にどうしても自分で作ったマカロン渡したいって言ってたからな」
「そう、ですか……」
ジェルヴェは答えつつも、心ここにあらずといった様相だった。
「俺は、明日から隣国との国境警備に出向く。俺の代わりは騎士副団長に頼んどいたから、あとはよろしく頼む」
「……えぇ、わかりました……」
「おい、大丈夫か?」
アルフレッドが、ジェルヴェの顔を訝しげに覗き込む。
「何が、ですか?」
「なんか顔色わりぃぞ」
「いえ、何でもありません。では、明日から国境警備よろしくお願いします。」
「あぁ」
アルフレッドはまだ不審な表情を浮かべながらも、執務室を出て行った。
一人になったジェルヴェが呟く。
「どうやら、私は……勘違いを、していたようですね」
ジェルヴェは朝から宮廷官僚達との会議に出席し、午後になりようやく執務室へ戻った。
あの頭の固い連中を排除するのは、相当、骨が折れそうですね……
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「ん? これは……?」
すると、扉がガチャッと開き、アルフレッドが顔を出す。ジェルヴェの机に置いてある物を一瞥するとすぐに中身を察した。
「おっ、受け取ったか。プリンセスが何回も練習して作ってたんだから、味わって食えよ」
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「ああ、相当付き合わされた。あいつ、お前にどうしても自分で作ったマカロン渡したいって言ってたからな」
「そう、ですか……」
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