4 / 9
健気なプリンセスは嫉妬した秘密の恋人である教育係にお仕置きされて、愛を知る
4
しおりを挟む
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
く、るしい。イキたい、のにイケない……絶頂に後少しで、届きそうなのに。ジリジリと快楽の炎が深奥で燻り続けている。
エレノアは顔を歪め、短く息を吐きながら、艶かしく躰を揺らした。
「では、次のお仕置きに参りましょうか」
ジェルヴェに耳の輪郭を舌でなぞりながら妖しく囁かれ、その声だけでエレノアは下半身が熱をもって疼くのを感じた。
ジェルヴェがフロックコートのポケットからコロンとしたピンクの卵型のローターを取り出す。それは、エレノアが今まで見たことのないものだった。
「こ、これは?」
「時空を越えることができるという闇商人から買った、未来の性具です。ディルドとは違い、ここを押すと自動的に振動が発生し、快感が十倍にも二十倍にもなるとか。
いい機会ですから、試してみましょうか」
ジェルヴェがボタンを押すと、卵形のローターが細かく振動した。
な、に……これ。
性具って言ってたけど、どうするの?
不安な表情を見せるエレノアに、ジェルヴェが妖しく微笑んだ。
「さぁ、始めましょうか」
ブブブ……という音と共にローターが、ジェルヴェの手によってエレノアの淫らに蜜を溢れさせている割れ目へと当てられる。上下にやわやわと擦られ、エレノアは未知の刺激に背中を弓なりに反らし、卑猥な水音よりも声を響かせる。
「あぁっっ!」
やがてヒラヒラとした花弁を押しのけ、紅くぷっくりとした蕾に一定の刺激を与えられる。
「あっ、あっ、あぁっ!!」
腰が自然に浮き上がり、足の指に力が入り、脚がピンと張って硬直し、蕾が快感にビクビクと震える。エレノアは、絶頂の波が押し寄せてくるのを感じた。
イキ、そう……
するとその瞬間、ジェルヴェのローターを持つ手が蕾から離され、それとともに快感の波がひいていく。
「あ、いやっ……」
思わず声を洩らすエレノアに、
「そう簡単には、イかせませんよ」
ふふっとジェルヴェが、悪戯を楽しむかのように告げた。
エレノアの蜜壷からはダラダラと蜜が溢れ出し、蕾は真っ赤にひくつき、達する時を今か今かと待ち侘びているのに……ジェルヴェはローターをエレノアの一番感じる蕾ギリギリで避け、円を描くようにやわやわと一定の刺激を与え続けた。
くる、しい……
毎回、エレノアが快感の波が押し寄せてきた途端に外すという行為を繰り返され、エレノアの頭は快感を求める情欲に支配されていく。
目尻には涙が溜まり、口から零れる蜜を止めることすらできなくなっていた。
「あぁ……ジェル……もう、ゆるし、て……」
おかしく……なっちゃう……
ハァハァという喘ぎ声に消されそうなくらいの掠れた声で、エレノアがジェルヴェに懇願する。そんなエレノアの乱れた姿に、すぐにでも押し倒して蹂躙したい欲を抑え込み、ジェルヴェがエレノアを覗きこみ、尋ねる。
「貴女は私に、どうして欲しいのですか」
いつもならそんなことを聞かれても恥ずかしくて答えることの出来ないエレノアだったが、幾度も焦らされ、どうしようもない欲情に躰を支配され、口から自然と言葉がついてでる。
「ジェル、おねが、い。いか、せて……」
「貴女は誰に、イかせてほしいのですか」
「ジェル、に……いか、せて…ほしいんです」
それだけではまだ、足りません。
ジェルヴェは、一番聞きたかった問いをエレノアに投げかける。
「プリンセス、貴女は誰のものですか?」
「ジェル……貴方の。貴方だけの、ものです」
その言葉を聞いたジェルヴェは、満足そうに微笑む。
「いいでしょう」
く、るしい。イキたい、のにイケない……絶頂に後少しで、届きそうなのに。ジリジリと快楽の炎が深奥で燻り続けている。
エレノアは顔を歪め、短く息を吐きながら、艶かしく躰を揺らした。
「では、次のお仕置きに参りましょうか」
ジェルヴェに耳の輪郭を舌でなぞりながら妖しく囁かれ、その声だけでエレノアは下半身が熱をもって疼くのを感じた。
ジェルヴェがフロックコートのポケットからコロンとしたピンクの卵型のローターを取り出す。それは、エレノアが今まで見たことのないものだった。
「こ、これは?」
「時空を越えることができるという闇商人から買った、未来の性具です。ディルドとは違い、ここを押すと自動的に振動が発生し、快感が十倍にも二十倍にもなるとか。
いい機会ですから、試してみましょうか」
ジェルヴェがボタンを押すと、卵形のローターが細かく振動した。
な、に……これ。
性具って言ってたけど、どうするの?
不安な表情を見せるエレノアに、ジェルヴェが妖しく微笑んだ。
「さぁ、始めましょうか」
ブブブ……という音と共にローターが、ジェルヴェの手によってエレノアの淫らに蜜を溢れさせている割れ目へと当てられる。上下にやわやわと擦られ、エレノアは未知の刺激に背中を弓なりに反らし、卑猥な水音よりも声を響かせる。
「あぁっっ!」
やがてヒラヒラとした花弁を押しのけ、紅くぷっくりとした蕾に一定の刺激を与えられる。
「あっ、あっ、あぁっ!!」
腰が自然に浮き上がり、足の指に力が入り、脚がピンと張って硬直し、蕾が快感にビクビクと震える。エレノアは、絶頂の波が押し寄せてくるのを感じた。
イキ、そう……
するとその瞬間、ジェルヴェのローターを持つ手が蕾から離され、それとともに快感の波がひいていく。
「あ、いやっ……」
思わず声を洩らすエレノアに、
「そう簡単には、イかせませんよ」
ふふっとジェルヴェが、悪戯を楽しむかのように告げた。
エレノアの蜜壷からはダラダラと蜜が溢れ出し、蕾は真っ赤にひくつき、達する時を今か今かと待ち侘びているのに……ジェルヴェはローターをエレノアの一番感じる蕾ギリギリで避け、円を描くようにやわやわと一定の刺激を与え続けた。
くる、しい……
毎回、エレノアが快感の波が押し寄せてきた途端に外すという行為を繰り返され、エレノアの頭は快感を求める情欲に支配されていく。
目尻には涙が溜まり、口から零れる蜜を止めることすらできなくなっていた。
「あぁ……ジェル……もう、ゆるし、て……」
おかしく……なっちゃう……
ハァハァという喘ぎ声に消されそうなくらいの掠れた声で、エレノアがジェルヴェに懇願する。そんなエレノアの乱れた姿に、すぐにでも押し倒して蹂躙したい欲を抑え込み、ジェルヴェがエレノアを覗きこみ、尋ねる。
「貴女は私に、どうして欲しいのですか」
いつもならそんなことを聞かれても恥ずかしくて答えることの出来ないエレノアだったが、幾度も焦らされ、どうしようもない欲情に躰を支配され、口から自然と言葉がついてでる。
「ジェル、おねが、い。いか、せて……」
「貴女は誰に、イかせてほしいのですか」
「ジェル、に……いか、せて…ほしいんです」
それだけではまだ、足りません。
ジェルヴェは、一番聞きたかった問いをエレノアに投げかける。
「プリンセス、貴女は誰のものですか?」
「ジェル……貴方の。貴方だけの、ものです」
その言葉を聞いたジェルヴェは、満足そうに微笑む。
「いいでしょう」
2
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説
2025年何かが起こる!?~予言/伝承/自動書記/社会問題等を取り上げ紹介~
ゆっち
エッセイ・ノンフィクション
2025年に纏わるさまざまな都市伝説、予言、社会問題などを考察を加えて紹介します。
【予言系】
・私が見た未来
・ホピ族の予言
・日月神示の預言
・インド占星術の予言
など
【経済・社会的課題】
・2025年問題
・2025年の崖
・海外展開行動計画2025
など
【災害予測】
・大規模太陽フレア
・南海トラフ巨大地震
など
※運営様にカテゴリーや内容について確認して頂きました所、内容に関して特に問題はないが、カテゴリーが違うとの事のでホラー・ミステリーから「エッセイ・ノンフィクション」へカテゴリー変更しました。

ご期待に沿えず、誠に申し訳ございません
野村にれ
恋愛
人としての限界に達していたヨルレアンは、
婚約者であるエルドール第二王子殿下に理不尽とも思える注意を受け、
話の流れから婚約を解消という話にまでなった。
責任感の強いヨルレアンは自分の立場のために頑張っていたが、
絶対に婚約を解消しようと拳を上げる。

やりなおしジュリアーナ姫の復讐劇
わらびもち
恋愛
先の戦の英雄に望まれ嫁ぐこととなったジュリアーナ姫は幸せな結婚生活を夢見ていた。
しかし、嫁ぎ先で待っていたのは地獄のような日々。
結婚して早々に離れへと押し込まれ、遂には命まで奪われそうになる。
しかしとある人物が己の命と引き換えにジュリアーナ姫を過去へと飛ばし、九死に一生を得た。
記憶を保ったまま過去へと戻ったジュリアーナは大切な人を失った悲しみに心を壊し、元凶である英雄に復讐を誓う。
「あの男……許せない。絶対にこの手で地獄に叩き落してやるわ……」
純真無垢で人を恨むこととは無縁だったお姫様はこの日復讐の鬼と化した。
処刑された令嬢、今世は聖女として幸せを掴みます!
ミズメ
恋愛
かつて侯爵令嬢マリエッタは、聖女を害したとして冤罪で処刑された。
その記憶を持ったまま、マリエッタは伯爵令嬢マリーとして生を受ける。
「このまま穏やかに暮らしたい」田舎の伯爵領で家族に囲まれのびのびと暮らしていたマリーだったが、ある日聖なる力が発現し、聖女として王の所に連れて行かれることに。玉座にいた冷徹な王は、かつてマリエッタを姉のように慕ってくれていた第二王子ヴィンセントだった。
「聖女として認めるが、必要以上の待遇はしない」
ヴィンセントと城の人々は、なぜか聖女を嫌っていて……?
●他サイトにも掲載しています。
●誤字脱字本当にすいません…!

人形となった王妃に、王の後悔と懺悔は届かない
望月 或
恋愛
「どちらかが“過ち”を犯した場合、相手の伴侶に“人”を損なう程の神の『呪い』が下されよう――」
ファローダ王国の国王と王妃が事故で急逝し、急遽王太子であるリオーシュが王に即位する事となった。
まだ齢二十三の王を支える存在として早急に王妃を決める事となり、リオーシュは同い年のシルヴィス侯爵家の長女、エウロペアを指名する。
彼女はそれを承諾し、二人は若き王と王妃として助け合って支え合い、少しずつ絆を育んでいった。
そんなある日、エウロペアの妹のカトレーダが頻繁にリオーシュに会いに来るようになった。
仲睦まじい二人を遠目に眺め、心を痛めるエウロペア。
そして彼女は、リオーシュがカトレーダの肩を抱いて自分の部屋に入る姿を目撃してしまう。
神の『呪い』が発動し、エウロペアの中から、五感が、感情が、思考が次々と失われていく。
そして彼女は、動かぬ、物言わぬ“人形”となった――
※視点の切り替わりがあります。タイトルの後ろに◇は、??視点です。
※Rシーンがあるお話はタイトルの後ろに*を付けています。

愛しの婚約者に「学園では距離を置こう」と言われたので、婚約破棄を画策してみた
迦陵 れん
恋愛
「学園にいる間は、君と距離をおこうと思う」
待ちに待った定例茶会のその席で、私の大好きな婚約者は唐突にその言葉を口にした。
「え……あの、どうし……て?」
あまりの衝撃に、上手く言葉が紡げない。
彼にそんなことを言われるなんて、夢にも思っていなかったから。
ーーーーーーーーーーーーー
侯爵令嬢ユリアの婚約は、仲の良い親同士によって、幼い頃に結ばれたものだった。
吊り目でキツい雰囲気を持つユリアと、女性からの憧れの的である婚約者。
自分たちが不似合いであることなど、とうに分かっていることだった。
だから──学園にいる間と言わず、彼を自分から解放してあげようと思ったのだ。
婚約者への淡い恋心は、心の奥底へとしまいこんで……。
※基本的にゆるふわ設定です。
※プロット苦手派なので、話が右往左往するかもしれません。→故に、タグは徐々に追加していきます
※感想に返信してると執筆が進まないという鈍足仕様のため、返事は期待しないで貰えるとありがたいです。
※仕事が休みの日のみの執筆になるため、毎日は更新できません……(書きだめできた時だけします)ご了承くださいませ。
※※しれっと短編から長編に変更しました。(だって絶対終わらないと思ったから!)

王妃の秘薬
桃井すもも
恋愛
サフィニアが、王国の若き太陽、王太子殿下のディアマンテに輿入れしたのは昨年の春。王配が崩御してから僅か三ヶ月後の事だった。
喪中も最短にしての婚礼は、国賓だけを招く厳かというか静かというか、最低限の設えを保つに留めた挙式であった。
ディアマンテは貴族学園を卒業したばかりの十八歳。対する妃のサフィニアは二十二歳。四つ年上の妃であった。
何故、それほど急いだのか。
何故、頃合いの年頃から妃を選ばなかったのか。
そこには王国と、サフィニア自身の事情があった。
❇鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さいませ。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りする場合がございます。皆様別人でございます。
❇相変わらずの100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」

【完結】記憶も婚約者も失くしましたが私は幸せです ~貴方のことは忘れました~
Rohdea
恋愛
───目覚めたら記憶喪失になっていて婚約者は妹の夫になっていました。
身体中の痛みに魘されながら目を覚ますとそこは見知らぬ天井。
目が覚めたのね、と呼びかけられてもなんの事かもさっぱり分からない。
どうやら、自分は記憶喪失になったらしい。
侯爵令嬢のヴァレリアは、
馬車に轢かれる事故にあって生死をさまよい過去の記憶を失ってしまう。
目覚めた時、その場に集まったのは医師を除くと、
両親、妹、そして家族の一員ではなさそうな一人の男性。
その男性こそが自分……ヴァレリアが婚約していた王子だった。
しかし、その後に聞かされたのは自分が眠っている間に、
妹、アルレットと婚約者だった王子、ビンセントが
結婚したという話だった────……
思い出せない過去にしがみつくことはせずに、
新たな人生を歩んで幸せになろうと決めたヴァレリア。
そんなヴァレリアの前に現れたのは、
事故の当事者でもある伯爵フロリアン。
彼はヴァレリアの馬車事故になにやら疑問を抱いているようで────
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる