【R18】健気なプリンセスは嫉妬した秘密の恋人である教育係にお仕置きされて、愛を知る

奏音 美都

文字の大きさ
上 下
4 / 9
健気なプリンセスは嫉妬した秘密の恋人である教育係にお仕置きされて、愛を知る

しおりを挟む
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」

 く、るしい。イキたい、のにイケない……絶頂に後少しで、届きそうなのに。ジリジリと快楽の炎が深奥で燻り続けている。

 エレノアは顔を歪め、短く息を吐きながら、艶かしく躰を揺らした。

「では、次のお仕置きに参りましょうか」

 ジェルヴェに耳の輪郭を舌でなぞりながら妖しく囁かれ、その声だけでエレノアは下半身が熱をもって疼くのを感じた。

 ジェルヴェがフロックコートのポケットからコロンとしたピンクの卵型のローターを取り出す。それは、エレノアが今まで見たことのないものだった。

「こ、これは?」
「時空を越えることができるという闇商人から買った、未来の性具です。ディルドとは違い、ここを押すと自動的に振動が発生し、快感が十倍にも二十倍にもなるとか。
 いい機会ですから、試してみましょうか」

 ジェルヴェがボタンを押すと、卵形のローターが細かく振動した。

 な、に……これ。
 性具って言ってたけど、どうするの?

 不安な表情を見せるエレノアに、ジェルヴェが妖しく微笑んだ。

「さぁ、始めましょうか」

 ブブブ……という音と共にローターが、ジェルヴェの手によってエレノアの淫らに蜜を溢れさせている割れ目へと当てられる。上下にやわやわと擦られ、エレノアは未知の刺激に背中を弓なりに反らし、卑猥な水音よりも声を響かせる。

「あぁっっ!」

 やがてヒラヒラとした花弁を押しのけ、紅くぷっくりとした蕾に一定の刺激を与えられる。

「あっ、あっ、あぁっ!!」

 腰が自然に浮き上がり、足の指に力が入り、脚がピンと張って硬直し、蕾が快感にビクビクと震える。エレノアは、絶頂の波が押し寄せてくるのを感じた。

 イキ、そう……

 するとその瞬間、ジェルヴェのローターを持つ手が蕾から離され、それとともに快感の波がひいていく。

「あ、いやっ……」

 思わず声を洩らすエレノアに、

「そう簡単には、イかせませんよ」

 ふふっとジェルヴェが、悪戯を楽しむかのように告げた。

 エレノアの蜜壷からはダラダラと蜜が溢れ出し、蕾は真っ赤にひくつき、達する時を今か今かと待ち侘びているのに……ジェルヴェはローターをエレノアの一番感じる蕾ギリギリで避け、円を描くようにやわやわと一定の刺激を与え続けた。

 くる、しい……

 毎回、エレノアが快感の波が押し寄せてきた途端に外すという行為を繰り返され、エレノアの頭は快感を求める情欲に支配されていく。

 目尻には涙が溜まり、口から零れる蜜を止めることすらできなくなっていた。

「あぁ……ジェル……もう、ゆるし、て……」

 おかしく……なっちゃう……

 ハァハァという喘ぎ声に消されそうなくらいの掠れた声で、エレノアがジェルヴェに懇願する。そんなエレノアの乱れた姿に、すぐにでも押し倒して蹂躙したい欲を抑え込み、ジェルヴェがエレノアを覗きこみ、尋ねる。

「貴女は私に、どうして欲しいのですか」

 いつもならそんなことを聞かれても恥ずかしくて答えることの出来ないエレノアだったが、幾度も焦らされ、どうしようもない欲情に躰を支配され、口から自然と言葉がついてでる。

「ジェル、おねが、い。いか、せて……」
「貴女は誰に、イかせてほしいのですか」
「ジェル、に……いか、せて…ほしいんです」

 それだけではまだ、足りません。

 ジェルヴェは、一番聞きたかった問いをエレノアに投げかける。

「プリンセス、貴女は誰のものですか?」
「ジェル……貴方の。貴方だけの、ものです」

 その言葉を聞いたジェルヴェは、満足そうに微笑む。

「いいでしょう」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。

イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。 きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。 そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……? ※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。 ※他サイトにも掲載しています。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

溺愛婚〜スパダリな彼との甘い夫婦生活〜

鳴宮鶉子
恋愛
頭脳明晰で才徳兼備な眉目秀麗な彼から告白されスピード結婚します。彼を狙ってた子達から嫌がらせされても助けてくれる彼が好き

溺愛社長の欲求からは逃れられない

鳴宮鶉子
恋愛
溺愛社長の欲求からは逃れられない

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

処理中です...