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呑み込まれる理性
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スピーカーが切れ、美姫の乱れた息遣いとクチュクチュという淫らな水音がエレベーター内を満たす。秀一の口づけが激しくなればなるほど、美姫の抵抗の力は弱まってしまう。
甘い蜜に溶かされてしまう。
危険な媚薬に、酔ってしまう。
ドクドクと秘部が激しく蠢いている。躰中の細胞が歓喜に沸き、この男の躰を求めていた。
「ンッ.....ンンッ......ッハァ」
舌を抜き差しされ、淫らな妄想に支配される。溶かされた全身が液体となり、蜜壺から蜜が溢れ出していく。花芽がビクン、ビクンと大きく震えていた。
ッ口づけ、だけで......イき、そう......
その時、ガクンとエレベーターが揺れた。その振動で美姫の視線が揺さぶられ、秀一の肩越し、天井の角にエレベーターの監視カメラがあるのが見えた。
カメラが......!!
驚愕する美姫の腰に秀一の片手が回される。エレベーターが動き出し、秀一の指は腰から太腿、その内側へとなぞっていく。
「ッハァ......ンフゥ!!!」
そ、んな......やめて!!
抵抗し、後退りしようとしても、壁に押し付けられているのでこれ以上下がれない。自由になった左手で秀一の胸を押し返そうとするものの、ビクともしなかった。
蜜壺から滴り落ちてストッキングから染み出した蜜に触れられ、美姫の脚がガクガクと震える。
秀一の唇が離れ、代わりに先程まで蜜に触れていた指が唇を押す。肉欲に濡れた雌の匂いが鼻腔をつき、思わず顔を逸らすが、そんな抵抗では指は離れてくれなかった。
「や、めて下さい......ッハァ......カメ、ラが......ハァッ、ハァッ......見られてるかも、しれな......」
「カメラの心配とは、随分余裕ですね」
横を向いた美姫の露わになった耳朶を、秀一がねっとりと舐め上げる。
「ヒッ!!!」
「私がそんなミスを犯すと思いますか? 見くびられたものですね」
「ァア!!!」
耳の奥に舌を入れられ思わず声を上げた美姫の口内に、すかさず秀一の指が侵入する。甘酸っぱさが口内を満たし、己の渇望するものが何か嫌でも思い知らされる。
「欲しいくせに......強情ですね」
指を抜かれ、空いていた手首が拘束され、再び唇で塞がれた。秀一の舌が美姫の肉欲を舐め尽くす。
「ンンッ!!ンンッ!!!」
花芽がドクドクと激しく脈を打つ。脳髄が痺れ、本能に逆らえない。
美姫の手が求めるように空を掴むと、それに応えるように手首を掴んでいた秀一の手が伸びてしっかりと手を繋いだ。その、手から伝わる秀一の熱さえも媚薬となって流れ込む。
秀一の舌が思いっきり美姫の舌を蜜ごと啜った。
き、きちゃう......
あ、あぁ......イっちゃう!!!
迫り来る波に、頭が真っ白になる。
エレベーターの案内音が鳴り、秀一は拘束を解き、唇を離した。
「その躰がいったい誰を渇望しているのか、毎晩欲情に苛まれながら思い知るといい」
深い闇の底を這うような低い声に、美姫の背中がゾクリと震えた。絶頂に達し損ねた躰は熱を残したままその残骸を掻き集めて貪ろうとするが、それとは逆に心は冷たい海に投げ込まれたように冷えていった。
秀一が優美に片手を上げ、美麗な笑みを浮かべてエレベーターから降りる。
「ここに戻るまで、いい子で待っていて下さいね」
閉まっていくエレベーターの扉から秀一の姿を見つめ、美姫は再び躰を震わせた。まだ、花芽がビクビクと欲望の捌け口を求めて痙攣していた。
甘い蜜に溶かされてしまう。
危険な媚薬に、酔ってしまう。
ドクドクと秘部が激しく蠢いている。躰中の細胞が歓喜に沸き、この男の躰を求めていた。
「ンッ.....ンンッ......ッハァ」
舌を抜き差しされ、淫らな妄想に支配される。溶かされた全身が液体となり、蜜壺から蜜が溢れ出していく。花芽がビクン、ビクンと大きく震えていた。
ッ口づけ、だけで......イき、そう......
その時、ガクンとエレベーターが揺れた。その振動で美姫の視線が揺さぶられ、秀一の肩越し、天井の角にエレベーターの監視カメラがあるのが見えた。
カメラが......!!
驚愕する美姫の腰に秀一の片手が回される。エレベーターが動き出し、秀一の指は腰から太腿、その内側へとなぞっていく。
「ッハァ......ンフゥ!!!」
そ、んな......やめて!!
抵抗し、後退りしようとしても、壁に押し付けられているのでこれ以上下がれない。自由になった左手で秀一の胸を押し返そうとするものの、ビクともしなかった。
蜜壺から滴り落ちてストッキングから染み出した蜜に触れられ、美姫の脚がガクガクと震える。
秀一の唇が離れ、代わりに先程まで蜜に触れていた指が唇を押す。肉欲に濡れた雌の匂いが鼻腔をつき、思わず顔を逸らすが、そんな抵抗では指は離れてくれなかった。
「や、めて下さい......ッハァ......カメ、ラが......ハァッ、ハァッ......見られてるかも、しれな......」
「カメラの心配とは、随分余裕ですね」
横を向いた美姫の露わになった耳朶を、秀一がねっとりと舐め上げる。
「ヒッ!!!」
「私がそんなミスを犯すと思いますか? 見くびられたものですね」
「ァア!!!」
耳の奥に舌を入れられ思わず声を上げた美姫の口内に、すかさず秀一の指が侵入する。甘酸っぱさが口内を満たし、己の渇望するものが何か嫌でも思い知らされる。
「欲しいくせに......強情ですね」
指を抜かれ、空いていた手首が拘束され、再び唇で塞がれた。秀一の舌が美姫の肉欲を舐め尽くす。
「ンンッ!!ンンッ!!!」
花芽がドクドクと激しく脈を打つ。脳髄が痺れ、本能に逆らえない。
美姫の手が求めるように空を掴むと、それに応えるように手首を掴んでいた秀一の手が伸びてしっかりと手を繋いだ。その、手から伝わる秀一の熱さえも媚薬となって流れ込む。
秀一の舌が思いっきり美姫の舌を蜜ごと啜った。
き、きちゃう......
あ、あぁ......イっちゃう!!!
迫り来る波に、頭が真っ白になる。
エレベーターの案内音が鳴り、秀一は拘束を解き、唇を離した。
「その躰がいったい誰を渇望しているのか、毎晩欲情に苛まれながら思い知るといい」
深い闇の底を這うような低い声に、美姫の背中がゾクリと震えた。絶頂に達し損ねた躰は熱を残したままその残骸を掻き集めて貪ろうとするが、それとは逆に心は冷たい海に投げ込まれたように冷えていった。
秀一が優美に片手を上げ、美麗な笑みを浮かべてエレベーターから降りる。
「ここに戻るまで、いい子で待っていて下さいね」
閉まっていくエレベーターの扉から秀一の姿を見つめ、美姫は再び躰を震わせた。まだ、花芽がビクビクと欲望の捌け口を求めて痙攣していた。
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