19 / 22
甘い時間
4
しおりを挟む
リアムが半身を起こし、ジュリアンの片脚を高々と持ち上げる。ジュリアンの恥ずかしい部分が、リアムの目の前に曝け出された。
「や、やだ! 見るなっ……」
手で隠そうとするけれど、もう一方の大きな手で制される。膝を曲げられ、足の指先に口づけを落とされた。
「ック……そ、んな……汚、い……」
ジュリアンは足を引っ込めようとしたが、しっかりと掴まれた足はビクともしない。
「お前の全てを愛してやる、っつっただろーが」
リアムがいつものからかうような瞳ではなく、少し気怠さを背負ったような瞳でジュリアンを見つめる。言葉を紡ぐことすら忘れ、思わずジュリアンは魅入った。
「ッハァ……あっあっあっ……ハァ。んんぅ、ふぅっ、ハァ、ハァ……だぁめぇ……んはっ、ハァ……はぁんっ……」
足の指を舐められて、擽ったさとその奥に潜む快感のツボを刺激され、ジュリアンが身を捩る。
や、こんな……すごい、感じる……なんて……
足の指の間を丁寧に舐められた後、指を徐に咥えられる。
「んっ、あぁぁぁぁっっ!!」
思いっきり吸われて、ジュリアンの猛りがビクビクと大きく震える。高く掲げられた脚から見える淫乱な蕾が、誘うように収縮する。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
大きく息をつきながら呼吸するジュリアンの唇を塞ぎ、ネットリとした舌を捩じ込み、リアムがジュリアンの口内を蹂躙する。
優しくするって、言ったのに!!
酸素不足と激しい舌の動きに、ジュリアンの頭がクラクラする。
胸の尖りを掴まれて、背中が猫のようにしなる。こよりのように捻られると、更なる快楽がジュリアンを襲った。
「んんっ、んんふっ……」
少し開いた唇の隙間から、どちらか分からない欲蜜が滴り落ちた。
唇を離したリアムの顔が、ジュリアンの真正面に迫る。
「優しく愛す、とかやっぱ出来ねぇ。お前の躰に触れてると、どうしようもない疼きが俺を支配しちまう」
リアムの肉欲を映し出す瞳の炎に、ジュリアンの肉欲が絡み合う。
こんな激しい欲情が僕の中に眠っていたなんて、リアムに出会うまでは知らなかった……
「本能のままに、抱いて。僕を、求めて……」
「ジュリ……」
リアムが紅く染まったジュリアンの胸の先端にチュッと口付けてから咥え、舌先で弄ぶように転がす。リアムの頭に手を置き、表現しようのない愛しさをなんとか伝えたくて、ジュリアンは優しく彼の髪を梳くように撫でた。
そんな想いを知ってか、リアムの乳首への愛撫はだんだんと激しさを増し、唇で挟んで捏ね、強く引っ張る。
「はぁんっ!!」
や、また……
はしたないジュリアンの下の蕾が収縮し、猛りに血液が力強く流れ込み、触れてもいないのに痙攣しているかのようにピクピクと震えている。
触って、欲しい……早く、この欲望に濡れたここに触れて僕を高みへと連れて行って欲しい。
腰をくねらせ、艶めかしい動きで誘うジュリアンに、リアムがニヤリと笑う。
「何が欲しいんだ、プリンス?」
「や、やだ! 見るなっ……」
手で隠そうとするけれど、もう一方の大きな手で制される。膝を曲げられ、足の指先に口づけを落とされた。
「ック……そ、んな……汚、い……」
ジュリアンは足を引っ込めようとしたが、しっかりと掴まれた足はビクともしない。
「お前の全てを愛してやる、っつっただろーが」
リアムがいつものからかうような瞳ではなく、少し気怠さを背負ったような瞳でジュリアンを見つめる。言葉を紡ぐことすら忘れ、思わずジュリアンは魅入った。
「ッハァ……あっあっあっ……ハァ。んんぅ、ふぅっ、ハァ、ハァ……だぁめぇ……んはっ、ハァ……はぁんっ……」
足の指を舐められて、擽ったさとその奥に潜む快感のツボを刺激され、ジュリアンが身を捩る。
や、こんな……すごい、感じる……なんて……
足の指の間を丁寧に舐められた後、指を徐に咥えられる。
「んっ、あぁぁぁぁっっ!!」
思いっきり吸われて、ジュリアンの猛りがビクビクと大きく震える。高く掲げられた脚から見える淫乱な蕾が、誘うように収縮する。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
大きく息をつきながら呼吸するジュリアンの唇を塞ぎ、ネットリとした舌を捩じ込み、リアムがジュリアンの口内を蹂躙する。
優しくするって、言ったのに!!
酸素不足と激しい舌の動きに、ジュリアンの頭がクラクラする。
胸の尖りを掴まれて、背中が猫のようにしなる。こよりのように捻られると、更なる快楽がジュリアンを襲った。
「んんっ、んんふっ……」
少し開いた唇の隙間から、どちらか分からない欲蜜が滴り落ちた。
唇を離したリアムの顔が、ジュリアンの真正面に迫る。
「優しく愛す、とかやっぱ出来ねぇ。お前の躰に触れてると、どうしようもない疼きが俺を支配しちまう」
リアムの肉欲を映し出す瞳の炎に、ジュリアンの肉欲が絡み合う。
こんな激しい欲情が僕の中に眠っていたなんて、リアムに出会うまでは知らなかった……
「本能のままに、抱いて。僕を、求めて……」
「ジュリ……」
リアムが紅く染まったジュリアンの胸の先端にチュッと口付けてから咥え、舌先で弄ぶように転がす。リアムの頭に手を置き、表現しようのない愛しさをなんとか伝えたくて、ジュリアンは優しく彼の髪を梳くように撫でた。
そんな想いを知ってか、リアムの乳首への愛撫はだんだんと激しさを増し、唇で挟んで捏ね、強く引っ張る。
「はぁんっ!!」
や、また……
はしたないジュリアンの下の蕾が収縮し、猛りに血液が力強く流れ込み、触れてもいないのに痙攣しているかのようにピクピクと震えている。
触って、欲しい……早く、この欲望に濡れたここに触れて僕を高みへと連れて行って欲しい。
腰をくねらせ、艶めかしい動きで誘うジュリアンに、リアムがニヤリと笑う。
「何が欲しいんだ、プリンス?」
0
お気に入りに追加
189
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
性欲を我慢している恋人にもっと求めてもらうべく一計を案じてみた結果
桜羽根ねね
BL
口の悪い美形魔道士×明るい異世界転移者
ついったXのふぉろわさん100人嬉しいな企画で、入れてほしいプレイをゆるっと募集した結果生まれた作品です♡
私が勝手にプラスした性癖(プレイ)も含めて、出てくる要素は成分表に載せています。念のために確認するも自由、びっくりおもちゃ箱気分で確認しないのも自由です。
グロやリョナといった私が苦手なものは出てこないので、いつものようでちょっと違うらぶざまエロコメを楽しんでもらえたら嬉しいです!
何がきても美味しく食べる方向けです♡
♡受け
サギリ(22)
黒髪黒目の異世界転移者。一人称俺。凡庸な容姿だけど明るくムードメーカー。攻めに拾われて住み込み店員という形で一緒に住んでいる。最初は口の悪い攻めのことが苦手だったものの、なんやかんやあって大好きになり、告白して両想いに。もっと激しく求めてほしいと思っている。
♡攻め
クラブ(28)
銀髪金目の超絶美形魔道士。一人称僕。魔法薬のお店を営んでいる。客の前では物腰柔らか。受けを拾ったのも、異世界人の体液が高位魔法薬の材料になるからだった。しかし段々と絆されていき、いつしか受けのことを愛するように。抱き潰さないよう性欲を抑えているし、身体を心配して中出しもしない。とても巨根。
♡あらすじ
両想いになって毎日いちゃらぶな日々を過ごす二人。ヤることヤったある日、夜中に目覚めたサギリは傍にクラブがいないことに気が付く。薄く開いた扉の向こうからは、小さく漏れ聞こえてくる声。そっと声の元を探ると、部屋の外、締め切られたトイレの中から水音とクラブの喘ぎ声が聞こえてきた。どうやら何度もイってボチャボチャと重たい精液を吐き出しているらしい。こんなに我慢していたのかと、雷を受けたような気分になるサギリ。オナニーなんてせずに全部自分に性欲をぶつけろとクラブに伝えるが──……。
屈強冒険者のおっさんが自分に執着する美形名門貴族との結婚を反対してもらうために直訴する話
信号六
BL
屈強な冒険者が一夜の遊びのつもりでひっかけた美形青年に執着され追い回されます。どうしても逃げ切りたい屈強冒険者が助けを求めたのは……?
美形名門貴族青年×屈強男性受け。
以前Twitterで呟いた話の短編小説版です。
(ムーンライトノベルズ、pixivにも載せています)
召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる
KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。
ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。
ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。
性欲悪魔(8人攻め)×人間
エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』
俺の体に無数の噛み跡。何度も言うが俺はαだからな?!いくら噛んでも、番にはなれないんだぜ?!
汀
BL
背も小さくて、オメガのようにフェロモンを振りまいてしまうアルファの睟。そんな特異体質のせいで、馬鹿なアルファに体を噛まれまくるある日、クラス委員の落合が………!!
絶滅危惧種の俺様王子に婚約を突きつけられた小物ですが
古森きり
BL
前世、腐男子サラリーマンである俺、ホノカ・ルトソーは”女は王族だけ”という特殊な異世界『ゼブンス・デェ・フェ』に転生した。
女と結婚し、女と子どもを残せるのは伯爵家以上の男だけ。
平民と伯爵家以下の男は、同家格の男と結婚してうなじを噛まれた側が子宮を体内で生成して子どもを産むように進化する。
そんな常識を聞いた時は「は?」と宇宙猫になった。
いや、だって、そんなことある?
あぶれたモブの運命が過酷すぎん?
――言いたいことはたくさんあるが、どうせモブなので流れに身を任せようと思っていたところ王女殿下の誕生日お披露目パーティーで第二王子エルン殿下にキスされてしまい――!
BLoveさん、カクヨム、アルファポリス、小説家になろうに掲載。
俺が勝手に好きな幼なじみに好きって十回言うゲームやらされて抱えてたクソでか感情が暴発した挙げ句、十一回目の好きが不発したクソな件。
かたらぎヨシノリ
BL
幼なじみにクソでか感情を抱く三人のアオハル劇場。
────────────────
────────────────
幼なじみ、美形×平凡、年上×年下、兄の親友×弟←兄、近親相姦、創作BL、オリジナルBL、複数攻3P、三角関係、愛撫
※以上の要素と軽度の性描写があります。
受
門脇かのん。もうすぐ16歳。高校生。黒髪平凡顔。ちびなのが気になる。短気で口悪い。最近情緒が乱高下気味ですぐ泣く。兄の親友の三好礼二に激重感情拗らせ10年。
攻
三好礼二。17歳。高校生。かのん弄りたのしい俺様王様三好様。顔がいい。目が死んでる。幼なじみ、しのぶの親友。
門脇しのぶ。17歳。高校生。かのん兄。チャラいイケメン。ブラコン。三好の親友。
眠れぬ夜の召喚先は王子のベッドの中でした……抱き枕の俺は、今日も彼に愛されてます。
櫻坂 真紀
BL
眠れぬ夜、突然眩しい光に吸い込まれた俺。
次に目を開けたら、そこは誰かのベッドの上で……っていうか、男の腕の中!?
俺を抱き締めていた彼は、この国の王子だと名乗る。
そんな彼の願いは……俺に、夜の相手をして欲しい、というもので──?
【全10話で完結です。R18のお話には※を付けてます。】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる