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絡み合う欲情

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 ジュリアンの唇にリアムがきつく唇を重ねると僅かな隙間から舌を捩じ込み、そこに先程リアムが飲んでいたスコッチがジュリアンの口に流しこまれた。

「んっ、んんうっ……!!」

 どこにも行き場がなく、飲み下すしか選択肢のないジュリアンは、ゴクリとスコッチを喉に流し込んだ。再び焼け付くような喉の感覚と、先程よりも熱くなる躰の熱を感じる。

「リアム!!」
 
 スコッチを流し込んだ後、いったん口を離したリアムに文句を言おうとしたジュリアンだったが、再び唇を塞がれてしまった。リアムの舌がジュリアンの口内を弄る。

 スコッチの強いアルコールの香りがジュリアンの口内からもリアムの舌からも充満し、その匂いだけでもクラクラさせた。

 リアムの舌が厭らしくジュリアンの舌に絡みつき、その呪縛から逃れられない。

「んっふぅ……んっ…んぅっ!!」

 は、ぁ…だ、めだ……躰が……熱い……

 リアムの口内を弄る舌の動きと乳首を甚振る動きに翻弄され、躰の熱が中心から疼きを伴ってジンジンと痺れてくる。

 リアムの人差し指が、ジュリアンの乳房の先端をピンッと弾く。

「ぅ、はぁんっ!!」

 いつもりよりも大胆な大きい声に、ジュリアンは自分でも驚いた。

 な、に…今の……

「いい声だ。もっと啼いてみろよ」

 リアムがジュリアンの両方の赤くなった蕾をキュッと摘んだ。

「あぁっ!!リアム、だ、めぇ、っ!!」

 リアムが先端を摘んだままグリグリと捏ねくり回す。

「あぁっハァッ……んんっフゥ……」

 全身を巡る血液が滾り、ジュリアンの欲望に火をつける。お酒のせいなのか、快楽のせいなのか……ジュリアンは羞恥心を忘れて淫らな喘ぎ声をあげていた。

「ジュリ……」

 リアムが真っ赤な舌を出し、交互にジュリアンの乳首を舐める。

「やぁっ!! リ、アム!! やめっそれっ……恥ずか、しいからっ!!」

 繰り広げられる淫らな光景に抵抗しようと身を捩り背中を反らすけど、それによって胸を突き出す形になり、逆にリアムの欲情を煽ってしまう。

「恥ずかしい、とか言って感じてんじゃねぇか」

 リアムの意地悪な笑みが溢され、更に激しく蕾を攻め立てられる。

「あっ! あぁっ!! い、やぁっ……!!」

 おかしく、なっちゃうぐらい……気持ち、いい……

 言葉では拒絶していても躰は快感の悦びに震え、心が理性の縄から解き放たれていく。下半身が熱く疼き、ジュリアンの欲情ともに下半身の中心が痛いぐらいに膨らむ。先端の割れ目から蜜が染み出してきて、ジュリアンは落ち着きなく腰を浮かせた。

「どうした、プリンス?」

 リアムがニタニタと厭らしい笑みを浮かべる。

 分かってる癖に……意地悪。

「なん、でも……ない……」

 そう言って誤摩化そうとするジュリアンの半ズボンの下から伸びる華奢な太腿にリアムが大きな手で触れ、ジュリアンの躰がピクリと震えた。内腿をごつごつとした骨ばった指が這い上がり、ズボンの隙間から手を伸ばし、下着に触れるとネチョリと蜜が絡みついてきた。

「濡れてんな」

 そう言ってニヤリとするリアムに、ジュリアンは顔を真っ赤にする。

「もう、言わないで……」

 こんな……恥ずかし、過ぎる……

「もっと、感じさせてやる」

 リアムはジュリアンの半ズボンを下ろし、下着の上から膨らんだジュリアンの猛りを指でなぞった。

「ンッ、ハァッ……リアムぅ!!」

 ジュリアンは、切ない吐息を漏らした。
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