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僕は愛する双子の姉に危険な好奇心を向ける
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類の手が美羽の背中に触れ、優しく撫でてくれる。その温もりにホッとし、気持ちが少しずつ落ち着いてくるのを感じた。
「僕の手は、気持ち悪い?」
少し心配そうに覗き込む類に、安心させるように美羽は微笑んだ。
「類の手は、気持ちいいよ。類に触られるの、好き……」
「僕も、ミューに触るのも、触られるのも気持ちいい」
類が美羽に横から抱きつき、甘えるように頭を胸に擦り付ける。
「痛っ……」
思わず美羽は顔を顰めた。胸の成長に伴って横に広がって硬くなっていて、少しでも触れると激痛が走るのだ。そのままだと服に擦れるし、揺れると痛いのでブラをするようになったが、時々ブラの布地でも摩擦が起きてヒリヒリすることがある。
「ごめん……」
類が頭を離し、そっと胸の先端に服の上からチュッと口づける。少し痛いのに、それを忘れるほど胸がキュンと切なく疼いた。
「嫌、だった?」
「嫌、じゃないよ……」
いつものじゃれ合いの時とは違う、類の真剣な表情にドキッと心臓が跳ねる。類の綺麗な顔が寄せられ、そっと囁かれた。
「ミューは気持ち悪いって言ったけど……
さっきのDVDと同じこと、ミューとやってみたい……って言ったら、引く?」
類、と……
美羽は先ほどの映像に自分と類を重ねてみた。
類の体なら、全部知ってる。
類となら……恐くない。気持ち悪くないし、触れてみたい。
そう思った途端、躰の芯が火照ってきた。
「類となら……大丈夫、かも」
小さく呟いた美羽の言葉はしっかりと類の耳に入ったようで、満面の笑みを浮かべてキスされた。
「良かった。
僕も、さっきのおばさん見てもなんとも思わなかったけど、ミューの体に触れると思うだけで、熱くなるんだ……
ミューともっと、深く繋がりたい」
深く繋がる。
それがどんなことなのか、もう美羽には理解できていた。
そして、その行為が姉と弟の関係において許されないであろうことも……
けれど……
「私も……類と、深く繋がりたい」
美羽に芽生えた危険な好奇心が、頭を擡げていた。
「僕の手は、気持ち悪い?」
少し心配そうに覗き込む類に、安心させるように美羽は微笑んだ。
「類の手は、気持ちいいよ。類に触られるの、好き……」
「僕も、ミューに触るのも、触られるのも気持ちいい」
類が美羽に横から抱きつき、甘えるように頭を胸に擦り付ける。
「痛っ……」
思わず美羽は顔を顰めた。胸の成長に伴って横に広がって硬くなっていて、少しでも触れると激痛が走るのだ。そのままだと服に擦れるし、揺れると痛いのでブラをするようになったが、時々ブラの布地でも摩擦が起きてヒリヒリすることがある。
「ごめん……」
類が頭を離し、そっと胸の先端に服の上からチュッと口づける。少し痛いのに、それを忘れるほど胸がキュンと切なく疼いた。
「嫌、だった?」
「嫌、じゃないよ……」
いつものじゃれ合いの時とは違う、類の真剣な表情にドキッと心臓が跳ねる。類の綺麗な顔が寄せられ、そっと囁かれた。
「ミューは気持ち悪いって言ったけど……
さっきのDVDと同じこと、ミューとやってみたい……って言ったら、引く?」
類、と……
美羽は先ほどの映像に自分と類を重ねてみた。
類の体なら、全部知ってる。
類となら……恐くない。気持ち悪くないし、触れてみたい。
そう思った途端、躰の芯が火照ってきた。
「類となら……大丈夫、かも」
小さく呟いた美羽の言葉はしっかりと類の耳に入ったようで、満面の笑みを浮かべてキスされた。
「良かった。
僕も、さっきのおばさん見てもなんとも思わなかったけど、ミューの体に触れると思うだけで、熱くなるんだ……
ミューともっと、深く繋がりたい」
深く繋がる。
それがどんなことなのか、もう美羽には理解できていた。
そして、その行為が姉と弟の関係において許されないであろうことも……
けれど……
「私も……類と、深く繋がりたい」
美羽に芽生えた危険な好奇心が、頭を擡げていた。
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