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僕は愛する双子の姉に危険な好奇心を向ける
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最近、美羽の周りでは性に関する話題が上がるようになっていた。去年、女子だけを集めて生理の話がされ、既に生理になっている子もいて驚いたが、5年生になって美羽も初潮を迎えた。
真っ平らだった胸もほんの少しだけ膨らみ始め、それを機に、母から類とはもうお風呂に入らないようにと言われた。
「どうして?」
そう聞くと、母は困ったように答えた。
「これから美羽はどんどん体つきが変化していくから、男である類とお風呂に入るのはおかしいことなの」
何がおかしいんだろう……
そう思ったけれど、これ以上の疑問を口にするなという圧倒的なオーラを感じ、美羽は口を噤んだ。こんな時、類はいつも余計な一言を言うので母に癇癪を起こされるが、美羽は波風を立てることはしない。
だったらきっと、私と類がやってることも……しちゃいけないんだろうな。
美羽は母と目を合わせられず、俯いた。
幼稚園の頃からキスをするようになり、それが発展して『お医者さんごっこ』と称して体を触り合いっこするようになった。
美羽は類の肌に触れる時、その吸い付くような肌触りにうっとりする。もっと、触れてみたいと思う。
類の全てを知りたくなる。
どうしてこんなに似ている自分たちなのに、類にはついていて、自分にはついていないのか不思議で仕方なかった。
「さわってみる?」
類に聞かれて、美羽はコクンと頷いた。
きっとこれは、イケナイことなんだ……
幼いながらに、その意識だけはあった。
ゆっくりと手で触れてみると、それはピクンと小さく震えた。
不思議な、感触だった。
それからも、二人の触り合いっこは両親に隠れて続けられていた。
真っ平らだった胸もほんの少しだけ膨らみ始め、それを機に、母から類とはもうお風呂に入らないようにと言われた。
「どうして?」
そう聞くと、母は困ったように答えた。
「これから美羽はどんどん体つきが変化していくから、男である類とお風呂に入るのはおかしいことなの」
何がおかしいんだろう……
そう思ったけれど、これ以上の疑問を口にするなという圧倒的なオーラを感じ、美羽は口を噤んだ。こんな時、類はいつも余計な一言を言うので母に癇癪を起こされるが、美羽は波風を立てることはしない。
だったらきっと、私と類がやってることも……しちゃいけないんだろうな。
美羽は母と目を合わせられず、俯いた。
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どうしてこんなに似ている自分たちなのに、類にはついていて、自分にはついていないのか不思議で仕方なかった。
「さわってみる?」
類に聞かれて、美羽はコクンと頷いた。
きっとこれは、イケナイことなんだ……
幼いながらに、その意識だけはあった。
ゆっくりと手で触れてみると、それはピクンと小さく震えた。
不思議な、感触だった。
それからも、二人の触り合いっこは両親に隠れて続けられていた。
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