【R18】僕は愛する双子の姉に、危険な好奇心を向ける

奏音 美都

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僕は愛する双子の姉に危険な好奇心を向ける

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 最近、美羽の周りでは性に関する話題が上がるようになっていた。去年、女子だけを集めて生理の話がされ、既に生理になっている子もいて驚いたが、5年生になって美羽も初潮を迎えた。

 真っ平らだった胸もほんの少しだけ膨らみ始め、それを機に、母から類とはもうお風呂に入らないようにと言われた。

「どうして?」

 そう聞くと、母は困ったように答えた。

「これから美羽はどんどん体つきが変化していくから、男である類とお風呂に入るのはおかしいことなの」

 何がおかしいんだろう……
 
 そう思ったけれど、これ以上の疑問を口にするなという圧倒的なオーラを感じ、美羽は口を噤んだ。こんな時、類はいつも余計な一言を言うので母に癇癪を起こされるが、美羽は波風を立てることはしない。

 だったらきっと、私と類がやってることも……しちゃいけないんだろうな。

 美羽は母と目を合わせられず、俯いた。

 幼稚園の頃からキスをするようになり、それが発展して『お医者さんごっこ』と称して体を触り合いっこするようになった。

 美羽は類の肌に触れる時、その吸い付くような肌触りにうっとりする。もっと、触れてみたいと思う。

 類の全てを知りたくなる。

 どうしてこんなに似ている自分たちなのに、類にはついていて、自分にはついていないのか不思議で仕方なかった。

「さわってみる?」

 類に聞かれて、美羽はコクンと頷いた。

 きっとこれは、イケナイことなんだ……

 幼いながらに、その意識だけはあった。

 ゆっくりと手で触れてみると、それはピクンと小さく震えた。

 不思議な、感触だった。

 それからも、二人の触り合いっこは両親に隠れて続けられていた。
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