俺が主人公なのに、相手が強すぎて勝てる気がしねぇ!!!

殺し合いなんて聞いてねぇ!!!

「あ、やっと起きましたね！早く行きましょう。ほら、早く」

誰だこの爽やかなイケメンは。殴りてぇ。
てか、俺以外も人居るんだな。説明聞いとけばよかったわ。2、4、6、8......俺含めて13人か、意外と多いな。

着く前に起こしてくれればいいのに。まぁいいか。みんな集まってるところに行こう

「ようやく揃いましたね。では、本企画の説明をさせていただきます」

アキモトだ。こいついっつも説明してんな。聞くのめんどくさいからぼーっとしてよ

「......殺し.........死んだら......」

？？？？？？？？？？？？？？？？？？？
めちゃくちゃ物騒なこと聞こえてきたんだけど！怖すぎだろ！え、怖。ちゃんと聞いてないとヤバい気がする！ちゃんと聞こ

「もう一度言います。皆様には、殺し合っていただきます。もちろんですがもし死んだらそこで脱落です」

は？ころしあう？ぼくわからないなぁ～？なんで？なんでなん？なんでそんな怖いこと言うん？

「番号が書かれたプレートを持っていますね？
プレートの番号が9の人と10の人はそれ以外の人、つまり1～8、11～13番の人を殺せばそれぞれに3億円ずつ渡して元いた場所に帰します。
逆に、それ以外の人達は9、10番の人を殺しせば3億円ずつ渡して帰します。環境、持参した武器など、何を使ってもOKです」

サバイバルっていうより...サバイバル人狼じゃねぇか！というか他のみんなは知ってたの？やけに静かなんだけど


シーン......


あ、これ伝わってなかったタイプだ。単にみんな怖がってるだけだわ。よかった、何も知らない俺が真っ先に殺されるかと思った。

「プレートは他の人に見せないこと。というか今私が回収しましょうか？じんろ......殺人鬼側を決めるためだけのプレートなので」

お前も人狼意識してるのかよ。
怖すぎて変なテンションになってきた。アキモトにツッコんでる場合じゃないってのに。

「9、10番は圧倒的に人数不利で、かつ誰が味方かも分からない不利も背負っているので、特別な権限を差し上げます。
まずはスマホを見てください。皆様が眠っている間に改造しました。
「13」となっていますね？残り人数が確認できます。その他の機能は使えなくしました。
9、10番の人には、この人数を操る権限を与えます。殺しても人数が減ってないように見せかけることも、殺していないのに人数を減らして焦らせることも可能です」

なんだそのチート！？ずるくねぇか？

てか、アキモト殺してぇな。こんな危険かことに巻き込みやがって。アキモト殺ったら全員島から脱出できるんじゃね？

「私は船で見ています。船に乗り込んだら容赦なく殺します。では、充実したサバイバルライフを」

こいつUZEEEEEEEEE!!!!!
危機管理ちゃんとしやがって！マジで腹立つわコイツ！

プレートを回収され、アキモトは船に乗った。やがて船は動き出し、島から少し離れたところで停止した。

この瞬間から俺のサバイバル...いや、殺し合い生活が始まったのだ。