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第一章 始まり
新人研修4
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研修の中日頃に二つの連絡が俺の元に届いた。
一つは親からである。俺の荷物の送付先の連絡が届いたから、送ったということだった。場所は何処かと聞いてみたら、赴任先の事務所で、未だに住む場所が決まっていないので、とりあえず事務所に送ってほしいとのことだった。
ここに至っても住む場所が決まっていないことに、涙が出てきそうだった。ちなみに、ほかの同期に聞いてみたら、みんな寮へ既に送っていた様で、俺はまだ決まっていないと話したら、メッチャ同情してくれた。
もう一つは、赴任先の事務所から
「研修最終日の午後5時までに事務所に着くように(決定)」
との連絡だった。
頭を抱えた。研修の最終日は午前中までカリキュラムがあり、飛行機にでも乗らないと、物理的に間に合うことはができない。研修の旅費は事前に貰ってはいたが、新幹線で移動する事を前提にしていたので、飛行機ともなれば、大赤字である。しかも俺は事務所の場所を知らない。どうやったら指定時間に着けるのか見当もつかなかった。このことを、同じ事務所に行く大卒の同僚に話したら
「一度行った事はあるし、飛行機にも乗ったことがあるから大丈夫」
と、言ってくれた。
変な人との評価が、この時だけ、頼もしい人に上がったのである。
住む場所は決まってはいないが、現地にはいけるようで安心した。
研修は無事終了して、大卒の同僚に連れられながら、初めての九州へ旅立った。
住む場所は決まらないままに…
一つは親からである。俺の荷物の送付先の連絡が届いたから、送ったということだった。場所は何処かと聞いてみたら、赴任先の事務所で、未だに住む場所が決まっていないので、とりあえず事務所に送ってほしいとのことだった。
ここに至っても住む場所が決まっていないことに、涙が出てきそうだった。ちなみに、ほかの同期に聞いてみたら、みんな寮へ既に送っていた様で、俺はまだ決まっていないと話したら、メッチャ同情してくれた。
もう一つは、赴任先の事務所から
「研修最終日の午後5時までに事務所に着くように(決定)」
との連絡だった。
頭を抱えた。研修の最終日は午前中までカリキュラムがあり、飛行機にでも乗らないと、物理的に間に合うことはができない。研修の旅費は事前に貰ってはいたが、新幹線で移動する事を前提にしていたので、飛行機ともなれば、大赤字である。しかも俺は事務所の場所を知らない。どうやったら指定時間に着けるのか見当もつかなかった。このことを、同じ事務所に行く大卒の同僚に話したら
「一度行った事はあるし、飛行機にも乗ったことがあるから大丈夫」
と、言ってくれた。
変な人との評価が、この時だけ、頼もしい人に上がったのである。
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住む場所は決まらないままに…
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