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プロローグ
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さて、どこから話したものか。
そうだな、生まれてから就職するまでの経過を話そう。
俺は神奈川県で生まれたらしい。らしいと言うのは、うちの爺さんが「初孫が可愛い」と言って俺を自分の住んでいる土地に連れて行ってしまい、幼少期に親と過ごした記憶が薄いからだ。勿論、ちゃんと、嫡男であることは、確認している。ただ、爺さん達と暮らした期間が4年ほどあり、親の元に戻った時は、既に弟と妹がおり、いきなり「この人がお前たちのお兄さんだよ」と言われても、彼らが戸惑ったことは、当時の記憶が無くても想像できることである。おかげで、かなりの期間ギクシャクした関係だったと、記憶している。
時は過ぎて、色んな事情から、高校卒業後は就職することになり、求人票とにらめっこしているとき、全国的に事務所がある会社を見つけることになる。家を出たいと思っていた俺は、この会社の就職試験を受けて、内定を取ることが出来た。親が嫌いなわけでは無かったが、何となく窮屈な思いをしていた俺は、確実に家を出る事ができる、この会社に就職出来ることに、素直に喜んだ。
ただ、これが延べ8県、10回以上の引越しを経験する会社員生活の始まりとなったことは、この当時の俺は想像すらしていなかったのである。
そうだな、生まれてから就職するまでの経過を話そう。
俺は神奈川県で生まれたらしい。らしいと言うのは、うちの爺さんが「初孫が可愛い」と言って俺を自分の住んでいる土地に連れて行ってしまい、幼少期に親と過ごした記憶が薄いからだ。勿論、ちゃんと、嫡男であることは、確認している。ただ、爺さん達と暮らした期間が4年ほどあり、親の元に戻った時は、既に弟と妹がおり、いきなり「この人がお前たちのお兄さんだよ」と言われても、彼らが戸惑ったことは、当時の記憶が無くても想像できることである。おかげで、かなりの期間ギクシャクした関係だったと、記憶している。
時は過ぎて、色んな事情から、高校卒業後は就職することになり、求人票とにらめっこしているとき、全国的に事務所がある会社を見つけることになる。家を出たいと思っていた俺は、この会社の就職試験を受けて、内定を取ることが出来た。親が嫌いなわけでは無かったが、何となく窮屈な思いをしていた俺は、確実に家を出る事ができる、この会社に就職出来ることに、素直に喜んだ。
ただ、これが延べ8県、10回以上の引越しを経験する会社員生活の始まりとなったことは、この当時の俺は想像すらしていなかったのである。
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