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7話目!灰冶の章 夢境の栞
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「こんにちは」
出来るだけ平常心を保ちながら、ゆっくりと彼に近づくと、彼は僕らに気が付いたようで、近くのテーブルの上にワインを置いて、一礼した。
「あぁ、こんにちは」
僕はすぐに名刺を取り出して、彼に挨拶をする。
「すいません、急に。僕はこういった者です。よろしくお願いします」
「ご丁寧にどうも。私はメイソンと言います。よろしく」
お互いに名刺交換を終え、まずは他愛のない話から始める。話していると、メイソンさんは布地などを商売している人らしく、それはどれも品質の良いものばかりらしい。僕はそれに合わせて、服をデザインしている仕事なのだと嘘を吐いた。嘘を吐くのは苦手で、嘘を言う度に心が痛んだ。
「そういう事であれば、是非ともうちをご贔屓に」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
適当な商談が上手くいき、そこからまた他愛のない話へ移動しようとした。僕が話題を振るより先に、意外にもメイソンさんの方から話題を振ってくれた。
「しかし、その、貴方のお付きの人――」
どうやら灰冶さんのことが気になっていたらしい。確かに彼は背も高く、存在感もあって目を引く存在だ。
「彫刻のように美しいですね」
「光栄です」
灰冶さんは柔らかく微笑んで、軽く会釈をしていた。
「いやぁ、うちの娘にもこんな方が居てくれたら良いんですが」
はははと笑うメイソンさん。ちょうど娘のクロエさんの話が出て、僕はすかさずその話題に入り込んだ。
「メイソンさんは娘さんがいらっしゃるのですか?」
「えぇ、まぁ」
「もしかして、クロエさんと仰るのでは?」
僕はクロエさんについて、手探りで情報を探すより、ここは一気に大胆に攻めることにした。それを見て、灰冶さんが面白いものを見るように目を見張っていた。
「えぇ、そうです。娘をご存知で?」
「えぇ、実は娘さんとは少し前に知り合って。それで、家の仕事のことを聞いたものですから、もしかしてと思って、メイソンさんに話し掛けた次第なんです」
「なんと! そうでしたか。いやぁ、それはなんという偶然でしょう」
僕らは穏やかに笑い合い、メイソンさんの心も緩んだことを確認すると、僕は一気に本題に入った。
「ところで、クロエさんなんですけど、最近見かけないんですが、どうしたんでしょうか?」
僕がそう聞くと、メイソンさんは一瞬ギョッとしたように顔を顰めたが、慌てて取り繕うように笑って見せた。
「いやぁ、実は娘は今体調を崩しておりまして……」
「体調を?」
「えぇ、まぁ、ちょっと……」
言葉を濁すメイソンさんに、僕は違和感を覚えた。
「何かあったんですか……?」
「いやぁ……それは……」
どうにもこうにも、メイソンさんはクロエさんが体調を崩している原因を離したくはないようだ。一体何を隠しているというのだろう。どうにか別の方向から切り崩せないものかと思案していた時、灰冶さんが口を挟んできた。
「もしかして、それはゴブリンのせいでは……?」
「え?」
僕は驚いて灰冶さんを見た。メイソンさんも驚いた顔をして灰冶さんを見ていた。
「最近、風の噂で聞いたんですよ。ゴブリンと仲良くしている人間がいると」
ゴブリンのせいって……どういうことだ? メイソンさんに視線を戻せば、メイソンさんはバツが悪そうに俯いて、ポツボツと語ってくれた。
「はは……実は、仰る通りで……。お恥ずかしい話、娘は最近ゴブリンと友達になったと言っていて、毎日のように会いに行っていたんです。ゴブリンなんかと関わるんじゃないと何度言い聞かせても聞く耳を持たなくて、渡しの忠告も無視してゴブリンと会っていました……。しかし、そのせいで、娘はゴブリンから発せられる瘴気にあてられ、体調を崩してしまって……」
うぅ……っと、メイソンさんは自身の目を手で覆い隠し、鼻をすすって泣いてしまった。
「私がもっとあの子にちゃんと言い聞かせていたら、こんなことには……っ。あの子は優しいから、誰とでも友達になるんです……。でもゴブリンは……ゴブリンだけは……っ」
僕の頭は真っ白になった。ゴブリンの瘴気のせいで体調を崩した……? それって……。僕は恐る恐るギィの方を向くと、ギィも何が起こったかわからないような顔をして、しばらく放心状態になっていた。
「もう二度とゴブリンには近付けさせません。ちゃんと言い聞かせるつもりです」
ギィはカタカタと唇を震わせて、真っ青な顔で頭を抱えた。
「あ……ぁあ……!」
小さなうめき声を上げ、身を震わせる。
「あの、大丈夫ですか……?」
すぐに異変に気づいたメイソンさんがギィの体を心配するが、ギィには今何も聞こえていないようで、ギィはパニックになって、突然バルコニーの方へと走り出した。
「うわぁああああ!」
大声を出して走り出すギィに、周りの人の視線が集まる。
「彼は一体どうし……」
「大丈夫です。彼は緊張すると発作が出るんです。すいませんが彼を宥めて来ますので、今日はこれで」
「あ、あぁ……」
「行くぞ、拓斗」
灰冶さんはメイソンに適当な嘘を吐いて、ギィの後を追い掛けた。僕も慌ててそれに続く。
ギィはバルコニーからまるで猿のような身のこなしで飛び降りて、地面に着地すると、また宛もなく走り出した。
「え! この高さで!? どどどどうしよう!?」
そこまで高くはないにしろ、それでも五メートルくらいある。普通の人なら飛び降りることを躊躇うだろう。僕は近くに階段がないか確認したが、それよりも早く、灰冶さんが僕を後ろから横抱きにした。所謂お姫様抱っこだ。
「しっかり掴まれ!」
「え!? えぇええええ!?」
灰冶さんは僕が返事をする前に、バルコニーに足を掛けて、僕を抱えたままその場から飛び降りてしまった。一瞬の浮遊感。
「うわぁあああ!?」
ガツン! と、地面に着地する衝撃が僕にまで伝わる。灰冶さんは、すぐに僕を降ろして、僕の体を上から下までじっと見た。
「よし、怪我は無いな」
「ないけど!」
ないけど! これが女の子の気持ちか!? 灰冶さんにお姫様抱っこされて、バルコニーから飛び降りるというスリリングなことされて、吊り橋効果も相まって、僕は超ドキドキしちゃってる! 怖い!
「惚けてないでさっさと追うぞ!」
「アイアイサー!!!」
僕は心臓のドキドキと訳の分からない気持ちで頭がぐちゃぐちゃになり、テンション高くそう答えるのだった。
出来るだけ平常心を保ちながら、ゆっくりと彼に近づくと、彼は僕らに気が付いたようで、近くのテーブルの上にワインを置いて、一礼した。
「あぁ、こんにちは」
僕はすぐに名刺を取り出して、彼に挨拶をする。
「すいません、急に。僕はこういった者です。よろしくお願いします」
「ご丁寧にどうも。私はメイソンと言います。よろしく」
お互いに名刺交換を終え、まずは他愛のない話から始める。話していると、メイソンさんは布地などを商売している人らしく、それはどれも品質の良いものばかりらしい。僕はそれに合わせて、服をデザインしている仕事なのだと嘘を吐いた。嘘を吐くのは苦手で、嘘を言う度に心が痛んだ。
「そういう事であれば、是非ともうちをご贔屓に」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
適当な商談が上手くいき、そこからまた他愛のない話へ移動しようとした。僕が話題を振るより先に、意外にもメイソンさんの方から話題を振ってくれた。
「しかし、その、貴方のお付きの人――」
どうやら灰冶さんのことが気になっていたらしい。確かに彼は背も高く、存在感もあって目を引く存在だ。
「彫刻のように美しいですね」
「光栄です」
灰冶さんは柔らかく微笑んで、軽く会釈をしていた。
「いやぁ、うちの娘にもこんな方が居てくれたら良いんですが」
はははと笑うメイソンさん。ちょうど娘のクロエさんの話が出て、僕はすかさずその話題に入り込んだ。
「メイソンさんは娘さんがいらっしゃるのですか?」
「えぇ、まぁ」
「もしかして、クロエさんと仰るのでは?」
僕はクロエさんについて、手探りで情報を探すより、ここは一気に大胆に攻めることにした。それを見て、灰冶さんが面白いものを見るように目を見張っていた。
「えぇ、そうです。娘をご存知で?」
「えぇ、実は娘さんとは少し前に知り合って。それで、家の仕事のことを聞いたものですから、もしかしてと思って、メイソンさんに話し掛けた次第なんです」
「なんと! そうでしたか。いやぁ、それはなんという偶然でしょう」
僕らは穏やかに笑い合い、メイソンさんの心も緩んだことを確認すると、僕は一気に本題に入った。
「ところで、クロエさんなんですけど、最近見かけないんですが、どうしたんでしょうか?」
僕がそう聞くと、メイソンさんは一瞬ギョッとしたように顔を顰めたが、慌てて取り繕うように笑って見せた。
「いやぁ、実は娘は今体調を崩しておりまして……」
「体調を?」
「えぇ、まぁ、ちょっと……」
言葉を濁すメイソンさんに、僕は違和感を覚えた。
「何かあったんですか……?」
「いやぁ……それは……」
どうにもこうにも、メイソンさんはクロエさんが体調を崩している原因を離したくはないようだ。一体何を隠しているというのだろう。どうにか別の方向から切り崩せないものかと思案していた時、灰冶さんが口を挟んできた。
「もしかして、それはゴブリンのせいでは……?」
「え?」
僕は驚いて灰冶さんを見た。メイソンさんも驚いた顔をして灰冶さんを見ていた。
「最近、風の噂で聞いたんですよ。ゴブリンと仲良くしている人間がいると」
ゴブリンのせいって……どういうことだ? メイソンさんに視線を戻せば、メイソンさんはバツが悪そうに俯いて、ポツボツと語ってくれた。
「はは……実は、仰る通りで……。お恥ずかしい話、娘は最近ゴブリンと友達になったと言っていて、毎日のように会いに行っていたんです。ゴブリンなんかと関わるんじゃないと何度言い聞かせても聞く耳を持たなくて、渡しの忠告も無視してゴブリンと会っていました……。しかし、そのせいで、娘はゴブリンから発せられる瘴気にあてられ、体調を崩してしまって……」
うぅ……っと、メイソンさんは自身の目を手で覆い隠し、鼻をすすって泣いてしまった。
「私がもっとあの子にちゃんと言い聞かせていたら、こんなことには……っ。あの子は優しいから、誰とでも友達になるんです……。でもゴブリンは……ゴブリンだけは……っ」
僕の頭は真っ白になった。ゴブリンの瘴気のせいで体調を崩した……? それって……。僕は恐る恐るギィの方を向くと、ギィも何が起こったかわからないような顔をして、しばらく放心状態になっていた。
「もう二度とゴブリンには近付けさせません。ちゃんと言い聞かせるつもりです」
ギィはカタカタと唇を震わせて、真っ青な顔で頭を抱えた。
「あ……ぁあ……!」
小さなうめき声を上げ、身を震わせる。
「あの、大丈夫ですか……?」
すぐに異変に気づいたメイソンさんがギィの体を心配するが、ギィには今何も聞こえていないようで、ギィはパニックになって、突然バルコニーの方へと走り出した。
「うわぁああああ!」
大声を出して走り出すギィに、周りの人の視線が集まる。
「彼は一体どうし……」
「大丈夫です。彼は緊張すると発作が出るんです。すいませんが彼を宥めて来ますので、今日はこれで」
「あ、あぁ……」
「行くぞ、拓斗」
灰冶さんはメイソンに適当な嘘を吐いて、ギィの後を追い掛けた。僕も慌ててそれに続く。
ギィはバルコニーからまるで猿のような身のこなしで飛び降りて、地面に着地すると、また宛もなく走り出した。
「え! この高さで!? どどどどうしよう!?」
そこまで高くはないにしろ、それでも五メートルくらいある。普通の人なら飛び降りることを躊躇うだろう。僕は近くに階段がないか確認したが、それよりも早く、灰冶さんが僕を後ろから横抱きにした。所謂お姫様抱っこだ。
「しっかり掴まれ!」
「え!? えぇええええ!?」
灰冶さんは僕が返事をする前に、バルコニーに足を掛けて、僕を抱えたままその場から飛び降りてしまった。一瞬の浮遊感。
「うわぁあああ!?」
ガツン! と、地面に着地する衝撃が僕にまで伝わる。灰冶さんは、すぐに僕を降ろして、僕の体を上から下までじっと見た。
「よし、怪我は無いな」
「ないけど!」
ないけど! これが女の子の気持ちか!? 灰冶さんにお姫様抱っこされて、バルコニーから飛び降りるというスリリングなことされて、吊り橋効果も相まって、僕は超ドキドキしちゃってる! 怖い!
「惚けてないでさっさと追うぞ!」
「アイアイサー!!!」
僕は心臓のドキドキと訳の分からない気持ちで頭がぐちゃぐちゃになり、テンション高くそう答えるのだった。
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